レビューメディア「ジグソー」

ヅケのフランベ?に

最近「ヅケ」にはまっている。

 

ヅケ...と言っても、寿司ネタにもなる鮪など魚のヅケではなく、野菜系のダイエットヅケ。

 

塩もみして少々置いたキャベツをよく絞って、耐熱容器に敷き詰め、酒+醤油+みりん+酢を熱してアルコール分を飛ばした漬け汁に、冷凍アサリなどダシ成分と、エノキやマイタケなどのキノコを裂いたものをぶち込んで、一煮立ちさせ、まだ暖かい煮汁とキノコ類を前述のキャベツの上にぶっかけて、粗熱取って冷蔵保存...というもの(ニンニク追加したり、ニンジン入れたりのアレンジもよい)。

 

平日は米をほとんど食べていないので、腹を膨らせるために食べている。冷蔵で確実に4~5日は保つので、週末に作って、平日はこれを食事の最初に食べている。

 

この料理?は、主な水分は酒のみで、水を使わないのが特徴なのだが(酒を400mLも入れるので、キノコ類はそれで「煮る」)、さすがに(みりんも本みりんを使っているのもあって)アルコールを飛ばさないと、酒臭くて「食事」という感じではなくなる。

 

で、このアルコールを飛ばす方法、数分沸騰させ続けるやり方もあるが、風味の点では着火して短時間で飛ばすのがベター(液体タレの調理の最初に、すでに含まれているアルコール分を「煮切る」のはフランベっていうのかいな)。

 

それには今まで、遙か昔に喫茶店などでもらったマッチや、遠方に住む知人が置いていって「もう要らない」と言われた使い捨てライターなどを使っていたのだけれど、ついにそれが切れてしまった。かといって、フライパンで焼いている肉に振りかけたブランデーに火を入れるなら、フライパンを傾ければ良いが、元々日本酒でアルコール度数が低い=蒸気のアルコール分が低いうえに、そのタレで結構な量のキノコ類を煮込むこともあって、使っているのが深い片手鍋なので、鍋を傾ける方法では、なかなか火が入らない。

 

そこで「着火するための器具」を探すことにした。

 

一番この用途に適しているのは、いわゆる「チャッカマン」タイプのライター。炎の出る部分と操作する手が離れているため、安全。上記のタレ着火時にはタレを入れた片手鍋全面から結構高い炎が持続的に上がることを考えると、これがベスト←ナベ上端から20cm程の炎が30秒ほど上がるので、最初はマッチをタレの人に落としそうになったくらい。ただ、週一回の使用では、チャッカマンのガスが抜けて使えなくなる方が先になりそうだなー...

 

そう思いながら、ホームセンターに行ったときに目に留まったのが、本品。

 

SOTO(新富士バーナー)の「ポケトーチ」。

米著名アウトドア誌「BACKPACKER」の2010年の賞を受賞している。
米著名アウトドア誌「BACKPACKER」の2010年の賞を受賞している。

 

これ、

・中に使い捨てライターを仕込んで使うので使い捨てではない(なお、最初から一つは入っている)

・ライターのゆらりとした炎から、バーナー状の直線的な炎となる

・炎の温度の上昇(400℃→1300℃)

・ライター使用時間(寿命)が60%延長

という特徴がある。

炎の温度は1300℃らしい
炎の温度は1300℃らしい

 

使い捨てライターより一回り大きいだけのボディ
使い捨てライターより一回り大きいだけのボディ

 

裏側から透かして見ると、中の使い捨てライターが見える
裏側から透かして見ると、中の使い捨てライターが見える

 

バーナー部分を引っこ抜いてみると、こんな感じ
バーナー部分を引っこ抜いてみると、こんな感じ

 

つまり、使い捨てライターの燃焼効率を高めて、より高温に、より長寿命にし、バーナーとしても使えるようにしたもの。

中のライターは、ゆらりとした紅い炎だが...
中のライターは、ゆらりとした紅い炎だが...

 

バーナー部をつけると、同じライターが元とは思えない蒼い噴出炎に。
...バーナー部をつけると、同じライターが元とは思えない蒼い噴出炎に。

 

上記のヅケタレの着火だけなら、持ち手と炎までの距離が長い「チャッカマン」タイプの方が安全だが、週一回しか使わないその用途「専用」となるより、他の用途にも使える方がよいかと、こちらを選択。

 

これなら、バーナー状の高温の炎で「炙り」にも使えるので。

 

連続使用1分まで、という制約があるので、生肉をタタキにしたり、鮭の半身全体をあぶったりするような用途には使えないが、すでに皮つきでおろしてある、のどぐろの半身程度なら十分使えるし、個別の握りずしの炙りや、ソフトさきいかなどの炙りにも使えるかな....

 

....ということで、市販の寿司などをあぶってみた。

ちょっとスーパーで買ってきた、やや上級の寿司(だが売れ残りだw)
ちょっとスーパーで買ってきた、やや上級の寿司(だが売れ残りだw)

 

えんがわは、少し脂が溶け、パサつきがなくなって、握りたてのような食感に。元々皮側が炙ってあった炙りサーモンは、少々香ばしく。さすがに炙りたては香りが違う。

施工?前。この2ネタが炙ればおいしそうだったので、この寿司にした。
施工?前。この2ネタが炙ればおいしそうだったので、この寿司にした。

 

火炎噴射後w。お判りいただけるだろうか...
火炎噴射後w。お判りいただけるだろうか...

 

透明度が増したえんがわは、イイ感じに脂が溶けて握りたてのようなしなやかさが
透明度が増したえんがわは、イイ感じに脂が溶けて握りたてのようなしなやかさが

 

炙り鮭は香ばしさが増した感じに
炙りサーモンは、「炙り」らしく香ばしさが増した感じに

 

何の変哲もない、すし飯+刺身を合体させただけのスーパーの機械握り寿司が、ちょっと高級な気分が味わえる、ひと手間加えた寿司になった。

 

ソフトさきいかは、端がチョイ焦げ状態になって香ばしくなったが、ソコソコ時間がかかるので、入れ物の耐熱と連続使用には注意という感じ。

一番安かったソフトさきいか
一番安かったソフトさきいか

 

ところどころ焦げているのが香ばしい
ところどころ焦げているのが香ばしい

 

明太子は、表面がちょっと乾燥気味になって、表面の粒がカリっとした感じにはなったが、冷蔵庫から出したばかりの冷えたものにだと、ちょっと力不足(火力不足)かもしれない。

明太子は....
明太子は....

 

表面は少し
表面は少し熱が入っているが、中身は冷たいままだった...

 

このポケトーチ、世界的に有名なツールらしく、アメリカでアウトドアグッズ雑誌の賞にも輝いたことがあるとか。

 

結構イロイロつかえるわりに、専用燃料などが必要ないのもよいところ。

 

チョイ炙りには重宝しそうです。

 

【仕様】

寸法:長さ60×幅23×高さ110mm
重量:50g(ライター除く)
火口径:直径14mm
炎温度:1,300℃
炎サイズ:直径3×12mm
炎形状:極細集中炎
使用燃料:指定の使い捨てライター(使用可能ライター/CR-ML-17[PSC]・CR-SPカラード[PSC])
燃焼時間:約20分(ライター1個)
連続使用時間:1分以内
付属品:ライター1個

 

新富士バーナー ポケトーチ スケルトンブラック・スケルトン

更新: 2022/07/05
火力

炎は大きくはないが、直進性が高く、高温

手早く炙ることができて、やっすいスーパーの寿司が高級感あふれる寿司に。

  • 購入金額

    1,188円

  • 購入日

    2022年06月04日

  • 購入場所

    Dcm

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