最も最近作成したCIEM、Hisenior Audio T2製作時の話。
cybercatがCIEMに手を出しはじめた時代は、CEIMの黎明期で、今では日本でのCIEMの双璧、ある意味ライバルともいえる2つのメーカーを渡り歩く...つまりFitEarの須山補聴器で耳型採って⇒カナルワークスでCEIMを造り、社長の林さんのご自宅でリフィットしていただいたりするようなニッチでおおらかなな時代だったし、その後もMix Waveが国内で取り扱い始める以前にUnique Melodyと直やりとりして作成したり、ポーランドのフルシリコンCIEMメーカーを見つけてきて、お互い母国語でない言語でメールをやりとりしつつ、オーダー途中で未発売の商品を紹介されて、途中で路線変更し、それを日本で最初に手に入れたりと「自分で何でもやる」時代からかかわってきたが、最近はCIEMも市民権を得て、製作、特に耳型を採るのが簡単になった。
イヤホン専門店やイベントで耳型を採り、国内正規代理店があるものを作れば、耳型採取からオプション決めを含めた購入、海外メーカーならその輸入手続きまで一度の行動で完結するようになってきたわけ。
それがHisenior Audio T2では久しぶりに、事前に別所で耳型を採り、制作者本人とメールを交わし、製作したのだが、こういう形態、ずいぶん長い間やっていなかったので、ちょっと油断した。
耳型を採るのは、イーイヤの指定店にもなっているリスニングラボ(秋葉原補聴器株式会社)なので、腕の方は全く問題なかったし、自分の「カラ耳下向き細耳道」に合わせるよう、「やや大きめに第2カーブの奥まで」という細かいオーダーにも応えてもらえ、何の問題もなかったが、自分の方の準備が不十分だった。
耳型を採るときは、
・耳垢が貯まっていてはならない
・出血や耳漏があってはならない
という制限がある。
特に耳垢掃除は、カラ耳(耳垢が全く湿っておらず、カサカサしているタイプ)のcybercatの場合、さじ型の耳かきで行うので、出血・充血のリスクがあるため、ホントは2日前までに終えておく必要がある。
ただこのときは失念してたんだよねー。
耳型採取時に耳垢がジャマなら、その除去に綿棒なら貸して(提供して)くれる場合もあるけれど、カラ耳の乾いた耳垢除去には綿棒は合わない。
ここで、竹製の安い耳かきを買っても良かったんだけれど、
・今後こういうとき=出先で耳掃除をしたくなったときのために、持ち運べるものにしたい
・安い竹製のものは、先端の面取処理があまいものもあり、耳の中を傷つけてしまうリスクがある
ということで、以前から興味があったループ状のワイヤー耳かき(ケース入り)を試してみることにした。
包丁等刃物で有名な関孫六の耳かき、「はいとれーる」←名称w
関孫六らしく、下に刃物の絵が描かれているが、切れるわけでは...ない。
刃物つながりで?ツメキリ
なんぞも造っているので、それつながりでの理容用品?
ま、これは切れるところありませんが。
先の構造としては、若干平たく加工されたループワイヤーが2本ある形状。竹製の耳かきと違って、「掻き取る」というより「掻き出す」ニュアンスだが、カラ耳の乾いた耳垢が結構取れる。
安心の「MEDE IN JAPAN」、「KAI」マークがあるのは、関孫六は貝印のブランドなので
収納時にはケース内側のループ側がクッションとなっていて、多少の衝撃では大丈夫そう。
無事、耳型採取の30分前に耳垢清掃が終わり、出血・充血の指摘もなく耳型が採取できましたとさ。
今は、通勤鞄の中で携帯中。これで、耳かきが必要なときにいつでも使える??
【仕様】
材質:ワイヤー状耳かき/ステンレススチール(銀メッキ)、ハンドル/真鍮(銀メッキ)、
ケース本体/BS樹脂、ケースキャップ/ポリエチレン
本体サイズ:130×6×3mm
重量:12g
生産国:日本
耳かきの中ではダントツの携帯性
竹製の耳かきでプラ製のケースに入っているのもあるけれど、中身の振動にはケアがされていないものも多い。これは、本体が真鍮製で重いせいか、ケースの構造が本体が動くこと前提に設計されていて、安心。
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購入金額
2,615円
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購入日
2021年04月25日
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購入場所
ドン・キホーテ
aoidiskさん
2022/06/28
よく似たもの使っています。
ケースがついてます ループが変に傷まない安心感があって
携帯にも、ただ置いとくにもいいですよね。
cybercatさん
2022/06/28