普段アナログ音源の取り込みに使っているオーディオインターフェース、MOTU HD192は電源ケーブルが3Pインレットで交換可能な構造となっています。
ここで使うケーブルの質も録音時の音質にある程度影響しますので、一応オーディオグレードであるOrtofon 7N-PSC 2.0Sを使っていました。
将来的にはここに楽器用として開発されたために抜け止め機構を持っていて、音質的な水準も高いACOUSTIC REVIVE POWER STUDIOを導入することを検討していました。
しかし、6月1日からACOUSTIC REVIVE全製品の価格改定が行われるという情報が5月下旬に入ってきました。当初は改定幅は1割前後ということで静観するつもりだったのですが、5月31日になり各社の通販サイトを確認してみると、多くの販売店では既に6月1日以降の価格に改定していて、メーカーの希望小売価格こそ1割程度の変更だったものの、それまではある程度存在していた販売店による値引きが改訂後には殆ど無くなり、実売価格は3割前後動いてしまうということがわかったのです。
既に楽器店専売製品のPOWER STUDIO/POWER STAGEは改訂後の価格しか見つけることが出来ず、仕方なく通常のオーディオ向け製品となるPOWER STANDARD TripleC-FM/AC-2.0 TripleCに切り替えて探したのですが、POWER STANDARD TripleC-FMの方は予算オーバーということで、妥協の産物ではあったのですが廉価品のAC-2.0 TripleCを発注したというわけです。
パッケージ等のデザインはいつも通りのACOUSTIC REVIVE製品という感じですね。
手堅い造りと基本を押さえた音質
まずは具体的に外観を確認してみることにしましょう。
導体は2.0スケアということでケーブル部分は比較的細めです。プラグはケーブル比で大きめに見えるものが採用されています。
プラグには明工社製の恐らくME2591系のものでしょうか。以前ACケーブルを自分で組んだときに使った、AET PSE-018HG(V2)とほぼ同じ構造に見えます。明工社のロゴをそのまま見せている以上、変更箇所もないのかも知れません。
インレット側のプラグはグローバル電子製で型番はV04615なのでしょうか。グローバル電子のサイト上では確認できませんでした。一般的に家庭用機器のプラグは125V/15Aという対応幅のものが多いのですが、このプラグは250V/10Aと高耐圧であることが特徴となります。
シースループラグであるため、中の加工の状態がよくわかります。仕上がりはかなり綺麗で、この辺りはACOUSTIC REVIVEらしい質の高いものとなっています。実は有名ブランドでも、分解してみるとひどい仕上がりということも意外とあるのです。
さて、Ortofon 7N-PSC 2.0Sと差し替えてみての変化ですが、主に低域方向の力感や解像度で改善された感があります。元の7N-PSC 2.0Sも中域の質感などは思いの外良いケーブルでしたが、低域・高域という可聴帯域の端の方の質で、AC-2.0TripleCの質の高さが感じられます。
強いて言えばもう少し中低域辺りの密度感があれば良かったのですが、これは廉価品であるAC-2.0TripleCに求めるのはさすがに酷でしょう。予算を考えれば十分質の高い音であることは間違いありません。
-
購入金額
16,900円
-
購入日
2022年06月01日
-
購入場所
ヨドバシ.com
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。