先日レビューした「百合DAP」ことShanling M3X Limited Edition。
その音色レビューはずいぶん前からやっていたのだが、実家に帰ったときに変換プラグを忘れ、入手したもの。
Cayinの4.4mm 5極バランス(メス)⇔2.5mm 4極バランス(オス)変換アダプタ。
ポータブルオーディオ系のバランス接続に関しては、以前は3.5mm4極や、IRIS4極、3.5mm2極×2など、規格が乱立していたが、現在はAstell&Kernが採用する2.5mm4極バランスと、後から出てきてJEITA(電子情報技術産業協会)で規格化され、SONYを皮切りに複数のメーカーが採用する4.4mm5極バランスに収束された感がある。
2.5mm4極はコンパクトで、サイズ制約が大きいポタオデでは覇権を握るかと思われたが、なんにせよ細くて十分な強度が得られづらいことと、小さいが故のクロストークなどの問題もあり、さらに1メーカーの先行利益を嫌う向きもあって、ゆるやかに4.4mm5極バランスの勢力が拡大している。
cybercatも、当初Astell&Kern AK120
をバランス化したMOD
から始まり、前メインDAP ONKYO DP-X1A、
車載DAP Cayin N5、
車載DAP予備機COWON PLENUE D2
まで2.5mm4極バランスだったが、現状AK120BM+はヴォリュームノブ部分の接触不良、DP-X1Aはバッテリーの劣化による駆動時間短縮で一線をはずれつつあり、さらに最近Cayin N5のプレイボタンの接触が怪しくなってきたことを考えると、万全なのはPLENUE D2と、新メインDAP Shanling M3X LEのみで、万全なDAPの勢力としては半々となった(DAPに関しては、ハイレゾ対応でなくてよいならミクウォークマンことSONY NW-S764/Lがあるが、容量が少ないためD2やM3X LEの代わりにはならないし、そもそもこいつはバランス出力対応ではない)。
Astell&Kernは先日まで自社発祥規格の2.5mm4極に固執していたを採用し続けていたが、ついに最新世代では4.4mm5極を併載するようになったし、FiiOやShanlingのように原則両対応にする会社や、Cayinのように採用規格を完全に変更するメーカーも出始めているので、世間的にも4.4mm5極へのシフトが明確。
自分の手持ちに多い2.5mm4極から、今後の標準たる4.4mm5極への変換プラグなら、いくつあっても問題ないと、もう一つ家にはあったが、出先で確保したわけ。
ものは、Cayinの2.5mm 4極バランスジャック⇒4.4mm5極バランスプラグへの変換プラグ。
CayinはN5の時代は2.5mm 4極バランス採用だったが、そのあと2018年にリリースされたフラッグシップN8から4.4mm5極バランスに舵を切り、その後のN6iiやN3Proでも4.4mm5極のみを採用している。
ただ途中で採用規格を替えたことの償いか、フラッグシップ機N8には高品位な2.5mm 4極バランスジャック⇒4.4mm5極バランスプラグへの変換プラグが添付された。
それをそのままパーツとして単品販売したのが本品=PH-4X (4.4mm TRRRS to 2.5mm TRRSバランス変換アダプタ)。
Cayinの2.5mm4極バランスプラグを4.4mm5極バランスプラグにするアダプタ
4.4mmのTRRRS=5極のバランスプラグは今後の主流??
変換プラグなので、あまり音質で語る部分はないが、流石初値35万のDAPの添付品、音質劣化は感じられない。
ガンメタのボディで、N8当初からある無印N8のシルバーボディではなく、その後限定で発表された「N8 Brass Black」に近い色で高級感があり、長く使えそうな変換プラグです。
【Cayin PH-4X仕様】
変換:4.4mm TRRRS to 2.5mm TRRS
サイズ:25.5mm x 9.5mm x 28mm
Cayin PH-4X|4.4mm TRRRS to 2.5mm TRRSバランス変換アダプタ
飛び出しが少なく、挿しやすい
ジャック側に入る4.4mmプラグ部分以外のところが小さく、飛び出しが最小限。
自分の持つケーブルの2.5mmプラグはストレート形式なので、L字となっているとちょうどよい感じ。
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購入金額
3,630円
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購入日
2022年05月05日
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購入場所
e✩イヤホン
harmankardonさん
2022/06/10
L型で使いやすいです.
cybercatさん
2022/06/10