レビューメディア「ジグソー」

独特のフィット感と低域の「弾み感」が心地良いシンプルCIEM、ONKYO IE-C2

CIEM(カスタムインイヤーモニター)の黎明期、今は須山補聴器(ブランドFitEar)と並んで日本を代表するCIEMメーカーであるカナルワークス(canal works)が、林さんのご自宅で自身で細々とオーダーメイド作成していた頃からの最古参CIEMユーザーであるcybercatは、どちらかというとマルチ化の方向性で機種を買い増してきた。

①2way 3drivers:Canal Works CW-L11

②3way 5drivers(ハイブリッド):Unique Melody MERLIN

③3way 8drivers:Custom Art Harmony 8 Pro

④4way 10drivers:HEIR AUDIO Heir 10.A

⑤4way 5drivers(ハイブリッド):Unique Melody MAVERICK

⑥3way 8drivers:Canal Works CW-L71PSTS

※ドライバー数としてはHeir 10.Aが頂点だが、MAVERICKはダイナミックドライバーとのハイブリッド、CW-L71PSTSは、PSTS(パーソナル・サウンド・チューニング・システム)という、抵抗を抜き差しして周波数特性を変えるという変わり種でマルチ化路線。

 

前の機種の弱点を補うように次の機種に手を伸ばしていたら、結局、より多いドライバーを積むマルチWayの方向性へと突き進んで行ったわけ。

 

ただ、人の欲は果てしないもので、多ウェイ多ドラをある程度極めてしまうと、シンプルなものも欲しくなってくる。どんな高級で美味なものでも、フルコースのフランス料理や、中華料理のコースばかり続くと、お茶漬けが食べたくなると言うか...

 

人によっては、「ネットワークによる濁りや、ドライバー間の位相問題がない、点音源のシングルドライバーモデルが終着点」と言う意見もあるように、「シンプルな」構成のCIEMに興味が出てきた。

 

この路線の最新のものが、以前ご紹介した2way 2driversのHisenior audio T2

なのだが、実はそのひとつ前にも同じ2way 2driversのCIEMを入手していた。Hisenior audioT2は、レビューでも書いたとおり、「あまりの安さ(いままで造ってきたCIEMの最低価格の1/4)」にびっくりして、「予定外に」作成し、レピューしたもので、凝ったシステムのCanal Works CW-L71PSTS

の次のものとして、実は2way 2BAのシンプルなCIEMをすでに作成していたわけ。

 

フルレンジシングルドライバーのCIEMに関しては、いくつか試聴もしてみたが、

・音のつながりは良いが、シンプル過ぎて音数が少なく、自分の求めるCIEMらしさが少ない

・シングルドライバーでは、上も下も帯域が限られているので、適しているジャンルが狭い

・シングルドライバーでは、音圧が稼げず、出音が小さい

といったような弱点があり、適応ジャンルの狭さと、音量の弱点が、cybercatが聴く音楽と環境の問題から、購入対象にはならなかった(最後の音量の問題に関しては、同じ特性のフルレンジBAドライバーを4つ束ねて解決した、Canal Works CW-L05QDのような変態特殊な仕様もかつて存在したが-2022年1月現在ライン落ち-)。

 

「2Wayで2~3ドライバー」というのは全てのCIEMの「基本」であり、cybercatにとってのCIEM初号機であるCanal Works CW-L11

から5機種を経て、原点?に立ち返っていたわけ。

 

ただ、2011年末から8年の時を経て作成したCIEMは、「基本構成」のCIEMではあったが、新しいところもあるCIEMだった。

 

そのCIEMがONKYOIE-C2

 

2022年1月現在のONKYOのCIEMは、マグネシウム振動板ドライバーを使う「IE-M」シリーズと、従来型ドライバーを使う「IE-J」シリーズに分岐しているが、cybercatが購入したのは、「IE-J」シリーズの直接の「先祖」となるドライバーを使う、「IE-C」シリーズのCIEM。

 

シングルドライバーモデルから、3Way3driversモデルまで、3種類ラインアップする「IE-C」シリーズのなかでは、中間グレードとなるのがIE-C2

 

このCIEMは、ONKYO(当時オンキヨー&パイオニア株式会社)が、半世紀以上も補聴器を作り続けてきたシバントスと協働し、さらに当時最新の3Dプリンターによる造形も駆使して国内で生産されるもの。国内生産と3Dプリンターによる省力化で、2015年のリリース当初は「最短1週間仕上がり」という、絶対にフルオーダー生産とならざるを得ないCIEMとしては、「爆速」と言って良い製作速度を売りの一つにしていた。ただ、自分がオーダーした2020年初頭時点では、納期1.5~2ヶ月となっており、特に「速い」方ではなかったが。これが、徐々に知名度が上がって生産キャパを圧迫したのか、経営再建中で徐々に従業員数を減らしていた同社にとって短納期が重荷になったからか、原因はわからないが。

 

「IE-C」シリーズは、シングルドライバーモデルのIE-C1、ハイとローの二つのBAドライバーを採用するIE-C2、3ウェイで、ハイ、ミッド、ローの3つのドライバーを持つ最上位のIE-C3がラインアップされていた。

 

このIE-C2が、今は亡き?mAAch ecute 神田万世橋時代のONKYO BASEで、2020年正月に用意された福袋にセットされたので、出向き、試聴の上購入したわけ。もともと税込み定価87,780円のIE-C2が、税込み・耳型採取費用込みで65,000円相当(70,000円新春福袋の内訳書による)と26%OFF、つまりほぼ3/4の売価になっていたので。CIEM福袋

2022年1月現在は両国に行ってしまったONKYO BASEの在りし日
2022年1月現在は両国に移転してしまったONKYO BASEの、神田万世橋時代の在りし日

 

mAAch ecute 神田万世橋時代は店内で即耳型が採れた
mAAch ecute 神田万世橋時代は店内で即耳型が採れた(両国は単なるショールームなので不可)

 

ちなみにその時に試聴したIE-C1は、当時「シンプルなCIEM」を探していた自分にとって、実は「本命」だったのだが、やはりDAP直刺しでは十分な音量が得られないことと、アコースティックやスタンダードジャズは、空気感まで伝わる音で良かったが、フュージョンのスラップベースのアタックや、パーカッション類の高域の広がり感が薄かったので、ボツ。価格的に高価なので(定価131,780円、福袋でも90,000円)、購入する気がなかったIE-C3も一応聴いてみたが、自分にとってはローが強すぎて、それによるハイへのマスクが気になり、またドライバーが多いためか音の密度が高く、そのわりには3ドライバーの限界か、分解能はそれほどでもないため、音が「壁」状態で、方向性としては、手持ちのCIEM類でいえば、HEIR AUDIO Heir 10.Aとかぶりつつも、下位互換(その分価格も安いが)という感じで、定価からの割引率は高かったが食指が動かなかった。

 

IE-C2に関しては、2Way2ドライバーのシンプル構成で、音のつながりが良く、高域は薄めながら天井が低い感じはあまりなく、低域は過剰ではないまでもきちんとコンテンポラリー系の音楽でも十分な芯と速度があり、気に入った。

 

なにより心惹かれたのは、それまでのcybercatのCIEMではいずれも不得意分野だった男性ヴォーカルやJ-Rockとの相性が良かったこと。このイヤホン/ヘッドホンレビューの定番曲には入っていないが、いつも持ち歩いているONKYO DP-X1Aに入っているそれらの曲との相性が良かったので(そういえば、DAPも同じONKYOなので、相性も良いはず!ダヨネ...)。

 

オプションに関しては、

・カラー

・形状

・遮音性

・ケーブルカラー

が選べた(このときは新春セールとして、通常14,649円のBlutoothケーブルが10,000円でつけられたが、レビューで書いたとおり、DP-X1AのBTはかなり弱いので、店舗で試させてももらったが、途切れが多く、結局オプション購入しなかった)。

 

「カラー」に関しては、今まで内部構造が確認できるよう、材質的な問題(アクリル製ではなくシリコン製)で半透明にまでしか出来なかったCustom Art Harmony 8 Pro

以外は全てクリアな色を選んでいたが、ONKYOはソリッドかメタリックの色しかなく、透明系の色がラインアップされないので普段は選ばない系の色と言うことで、ラメ入りの深いグリーンであるGALAXYを選択。

用意されるカラーには透過色はない。シェイプは、下がC型、上がD型。
用意されるカラーには透過色はない。シェイプは、下がC型、上がD型。

 

はこんな色
GALAXYはこんな色

 

「形状」とは、ONKYOのCIEMはシバントスとの協働で作られているので、シバントスの補聴器「シグニア COOL Nx」でも採用されている、耳の外に出る部分が一般的なCIEMと比べて小さい「C型」と、一般的なCIEM形状の「D型」が選べるわけ。自分としては、ONKYOのCIEMと言えば「C型」の印象が強いので、他にはなく特徴的なそちらを選択した(「D型」はあとから追加された)。

 

※「C型」は耳に沿う感じなので、「耳に何かつけている感」がやや抑えられる(ま、今回はカラーがディープグリーンメタリックのGALAXYなので、それなりに目立つが)。一方、構造上フェイスプレートと呼ばれる外側の平面部分がないので、装飾などを行うには限界がある。「D型」は耳全体にはめ込む形なので、多ドラやダイナミックドライバーを仕込むならこれ一択。フェイスプレートがあるので、そこにラインストーン装飾や、ロゴ、絵などを入れることが出来る。たしかONKYOのCIEMも何かとのコラボCIEMを作るに当たって、その装飾のために一般的な「D型」が追加されたのだったと思う。

D型のT2と比較。モノは立体なので写真では判りづらいが結構C型はコンパクト
D型のHisenior audio T2と比較。モノは立体なので写真では判りづらいが結構C型はコンパクト

 

この角度だとあまり差がないように見えるが....
この角度だとあまり差がないように見えるが....

 

やや前方から見るとC型は結構小さい(その分装飾する平面もない)
やや前方から見るとC型は結構小さい(その分装飾する平面もない)

 

「遮音性」に関しては、耳道のカーブの部分密着度とカナルの長さを調整することで、

・プロミュージシャン:密閉度がより高く、遮音性に優れたタイプ

・スタンダード:通常リスニングに最適な遮音性と装着感を両立したタイプ

・スポーツ:外の音がより聞こえるよう密閉度を下げたタイプ

の3種が選べる。何度かこのイヤホン/CIEM系レビューで書いているが、カラ耳・下向き耳道でIEM類が「落ちやすい」cybercatとしては、「プロミュージシャン」以外の選択肢を検討する余地はなかった。

 

「ケーブルカラー」は、ブラックとレッド、ホワイトが選べたが、本体色からしてレッドはありえず、ブラックとホワイトの選択だったが、本体カラーが沈む色なので、あえてホワイトを選択。ちなみにケーブルはオヤイデ電気製のMMCX⇔3.5mmシングルエンド(3.5mm側の形状は異なるが、おそらくオヤイデ HPC-MX)。

 

結局セレクトは

・カラー:GALAXY

・形状:C型

・遮音性:プロミュージシャン

・ケーブルカラー:ホワイト

となった。

 

このチョイスで正月の1/2にオーダーして、翌月の2/21に完成連絡をもらった。正月に買ったので、その時点では工場は正月休みで稼働していなかったと思われるが、そこを割り引いても完成までにおよそ1ヵ月半はかかっており、当時の標準納期(1.5~2ヶ月)内ではあったものの、当初の「納期一週間」の「爆速」状態ではなかった。

外装ケースはシンプルな紙製
外装ケースはシンプルな紙製

 

外装ケースを開けると、説明書類と、ブラシ、キャリングポーチ
外装ケースを開けると、説明書類と、ブラシ、キャリングポーチ

 

ポーチの中には、本体とオヤイデのケーブル
ポーチの中には、本体とオヤイデのケーブル

 

本体にケーブルを付け目とこんな感じ
本体にケーブルを付けるとこんな感じ

 

ラメ入りのグリーンがいい感じ(IE-C2なので見本より太い)
ラメ入りのグリーン(GALAXY)がいい感じ(IE-C2なので見本より太くて「C型」っぽくない)

 

表には文字が入らず、内側にONKYOと型番の刻印(S/N部分加工)
表には文字が入らず、内側にONKYOと型番の刻印(S/N部分加工)

 

この外側の切り口が平面なところや、サイドの文様が3Dプリンタ、と言う感じ
この外側のクリア部分の切り口が平面なところや、サイドの文様が3Dプリンター出力、と言う感じ

 

いつものように、100時間ほどエージングして、いつもの曲を聴いてみた。このシンプルなCIEMはどのような音を聴かせるのだろうか。

 

試聴環境は、自分のとっての標準DAP、ONKYO DP-X1A

にONKYO IE-C2の標準ケーブル(3.5mmアンバランス)のままで直結というシンプルなもの。

 

まず、いつも「最初に聴く」音質評価ハイレゾ曲(PCM24bit/96kH)、吉田賢一ピアノトリオの「Never Let Me Go(わたしを離さないで)」を“STARDUST”

から。これめちゃくちゃ合う!山村隆一のウッベのグルーヴがガツン!ときて、曲をリードする。ピアノの音は左右どちらに傾くことなく、低い方も高い方も嫌味なく伸びている。ドラムスは、シンバルやリムショットが刺さることなく、小口径セットの反応の良さが出ている。イメージとしてはまるでよくできたダイナミックドライバーのイヤホンのようだが、ドラムスのスピード感はBAらしさが出ている。

 

次なるハイレゾ曲(PCM24bit/96kHz)宇多田ヒカルの「First Love」は、USBメモリ形状のリリースだった“Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1+2 HD”

から。この曲、全体的に打ち込みのベース音が音圧高く入っているのだが、1st verseはバックが薄いので、ベースが大き目に聴こえてほしい一方、2nd verse以降はバックもうるさくなってくるので、あまり主張しすぎると他の音を覆い隠してしまうので多少控えて欲しい(他の楽器の再生能力も残して欲しい)という難曲なのだが、ベースに関してはBA2発とは思えない完成度。沈むときはグッと沈み込み、サビでドラムスのバスタムなどの深い音と重なるときでもきちんと違いを描き出す。ただ、上はさほどに伸び切ってはおらず、高音質なこの録音のすべては描き切っていない感じ。ヒカルの震える声につけられたリヴァーブなどは若干弱く、ストリングスも少々控えめで、開放感は若干低い。サウンドステージはどっしりとしたピラミッド型で、非常に安定は良いが。

 

あやちゃんこと女性声優洲崎綾が歌う、藤本巧一作のバラード「」は、彼女のメモリアルフォトブック“Campus”

付属CDから。この曲、曲調としてはJ-POPバラードで「First Love」と同傾向なのだが、録音音質などの関係か、いつも違う評価になることが多いが、今回もそう。2Way2ドライバーで、上下が伸び切っていないIE-C2と、「First Love」ほどはHi-Fiではなくナローレンジの「」は、相性が悪くない...と思いきや、音数の少ないA~Bメロはともかく、盛り上がるサビに関しては意外に音場がグチャっとなっていて、あまり萌えない。あやちゃんの声も、透明感がやや弱く、浸れない。ただ、中低域の力強さが特徴のこのCIEMでは、バスタムのアタックは、心地よいが。

 

同じあやちゃんが演じる、デレマスことアイドルマスターシンデレラガールズの女子大生アイドル新田美波の初期持ち歌、ドラマチックで激しいビートの曲、「ヴィーナスシンドローム」はのちに配信開始されたハイレゾサンプリング(24bit/96kHz)された「ORT(Overtone Reconstruction Technology)版」ではなく、シングルCD“THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 019 新田美波”

から。もともと楽曲自体が音飽和系で、絶え間なく4つ打ちされるバスドラと駆け回るシーケンスパターン、脅かし系オケヒットとかなりの再生能力を要求するが、2Way2ドライバーのIE-C2では若干荷が重いのか、音場飽和気味。特に高域側に抜けきっておらず、絶えず聞こえるキラキラとしたシーケンスパターンが聞こえづらいので、圧迫感が強い。ただ、バックが収まる1st verseのAメロやブリッジ部分では、ガッツある音色でグイグイくるが。

 

同じく音が多いと言うことでは、交響アクティブNEETsの激しいオーケストラ曲、「鉄底海峡の死闘」を“艦隊フィルハーモニー交響楽団”

から。同じ2Way2ドライバーのHisenior AudioT2でも能力的にキツいと感じたが、音数・分解能的にはこちらもそんな感じ。ただ、ティンパニのアタックなどは、かなり「来る」ものがあり、迫力では負けていない熱い演奏。

 

一方、音数より間、厚さよりキレが重要なジャパニーズフュージョン、T-SQUAREの「RADIO STAR」を、ゲストベーシストにJINOこと日野賢二を迎えたセルフカバーアルバム“虹曲~T-SQUARE plays T&THE SQUARE SPECIAL~”

で聴くと、低い重心が心地良い。多ドラでないためか、付帯音などより音の芯が目立ち、音の輪郭が明確で、若干アゲ目にチューニングされたドライバー(中が見えないので未確認だが、ドライバーはsonion 1723 Acupassというウワサもある)でガッツがある音なので、こう言うのには合う。

 

そして、オールドロックのEaglesの「Hotel California」は同名アルバム

から。これがいい。曲自体は24K蒸着のCDから起こしたFLACとはいうものの、元々のソース的に、シンセで造ったような重低音もなく、当時のロックの定石に従ってピラミッド型の音場で上にも伸びきってはいない。ただ、やや高めのラインで存在感を出すRandy Meisnerのベースにしっかり乗って、Don Henleyのヴォーカルがリヴァーブ処理も含めて良く聴き取れる。さらに歴史に残るエンディングの「あの」ツインギターソロも力強く「ロック」している。

 

ONKYOのCIEM第一世代の中のミドルレンジを担う、2Way2ドライバーのシンプルCIEM、IE-C2

 

全体にパワーがあり、下が安定しているCIEM。2ドライバーのためか、高飽和系のレベルメーターがいつも振り切れ気味のような曲だとキツイが、音に隙間があるロック系の楽曲では、BAならではのスピード感と、まるでダイナミックドライバーのような弾み感がある中低域が魅力なCIEMだった。

 

特徴としては

○弾む、温度感ある低域、特にベースがグルーヴィ

○中域はしっかりとしていて、男声ヴォーカルの声の太さがいい感じ

○ウォーム系の音色だが、スピード感はあり、ロックやビート感が強いジャンルに合う

○独特なC型シェイプは耳の「覆われ感」がないくせに、フィッティングはとても良い

その一方

●高域の伸びは薄い

●音場は狭く、IEMの出口付近で音が出ている感じ

●中域は微妙に歪み気味かもしれん

●標準のオヤイデ製ケーブルは若干硬め

という点もある。

 

ただ、すごく元気で、ガッツのある音なので、多少の欠点は気にならない感じ。

日本には他にもCIEMメーカーは多いけれど、数少ないメーカー系CIEMとして、残っていって欲しいブランドです。

 

【cybercat所持CIEM比較】

例によってCIEM比較表(クリックで大きくなります)
例によってCIEM比較表(クリックで大きくなります)

 

【仕様】
型番:IE-C2
商品名:2way/2driver Custom In-Ear Monitor
ドライバー: Low(BA) x 1, High(BA) x 1
インピーダンス:75Ω
再生周波数:非公開
感度:115dB/mW

【代金】総額65,000円
  ※2020年70,000円新春福袋「カスタムIEMセットの夢 C2」内容明細による

作成費用総額:65,000円

オプション:なし
インプレッション採取代金:上記に含む


【今回購入時のタイムチャート】

2020/1/2 オーダー&耳型採取

2020/2/21 製品完成連絡

2020/2/24 ONKYO BASE店頭にて製品受領        オーディオなんちゃってマニア道

更新: 2022/01/09
高音

必要「充分」か、というと、あと一声ホシイ

ただ、相対的に低域の存在感と中域の強さを演出しているとも言える。

更新: 2022/01/10
中域

男性ヴォーカルの強さが良い

どちらかと言えば、手持ちには女声ヴォーカルがキレイめなイヤホン/IEM系が多い中、男声がパワーを持って前に出る希有なモデル。ただし、ほんの薄く歪み感があるので、そこまで上げて着色することで、パワー感を醸成しているのかもしれない。

更新: 2022/01/09
低音

重低音はないが、低域の熱を感じる

ややウォームでBAらしからぬ「熱量」を感じる。シングルウーハーなのもあり、「重」低音は薄いが、その倍音域にガッツがあり、どっしり感が強い

更新: 2022/01/09
音像

広さはあまり感じない

全体に「近くで鳴っている」ような音場で、広さは感じず、楽器そのもののピントもカリカリに合っているわけではない。

  • 購入金額

    65,000円

  • 購入日

    2020年01月02日

  • 購入場所

    ONKYO BASE

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