Windowsでの自宅NAS環境は、動画・写真編集用の高速NAS、主にセルフ・クラウド仕様のNAS、そして家族(ゲスト設定固定)用の動画・写真閲覧用NASと便利に活用しています。
昨年末「M1チップが凄い」「Davinci Resolve17に最適化された」とのyoutuber動画に後を押されM1 MAC Mini→iMac24と購入したのですが、分かっていましたが上記高速NASに慣れている私には不満でした。また内部ドライブも最低にしたので、外部保存が必須です。
最終的にThunderbolt/10Gbps対応のNASであるQNAP TVS-672XTにしました。
この機種は他にはCore i5(6コア)タイプもありますが、Core i3でも十分と判断しました。
メモリーは8GBです。*将来増設措定。
現在のNASの限界と、Mac対応に必須だった。
【NAS導入の変遷】
まずは以前自宅はPCは2台程度で、ローカル保存で十分でした。また最初のNASはRAID保存が可能なので、RAID1のバックアップ用で購入。
次にNASを購入した背景は写真や動画を離れた親や子供たち及び親族に見せる方法として活用しました。また2005年にサービスを開始した「eo光1Gbps」に地域1番に契約し、ギガビット時代でここからいわゆる「NAS専業メーカー」製の購入になります。
まず最初はSynologyですが、初期は仕事のデータを保存していました。WEBでアクセスできるので個人の共有スペースとして活用。退職後の嘱託勤務に備えたNASになります。
そして①2.5インチSSDが安価になったこと②10Gbpsネットワーク時代が来たことで、SSDで組んだ、10GbpsNASの導入です。しかし正直セキュリティーの関係(中国製タブレットが勝手に起動する事件等)があり、100%の性能は出せていませんが、自宅10Gbps環境を整えることができました。
さらにカメラ性能の向上(ミラーレスカメラ時代)で、写真のRAWや4K動画(最近は8K30P)撮影でデータ容量も増え、SDカードやCFexpressカードからの転送・保存も高速でないとストレスが溜まります。また高速NASに保存していればほぼローカルのSSD以上の速度はでますので非常に便利です
さらにWindowsもZ490からThunderboltポートをオンボードや拡張カードで対応。NASではありませんが、Thunderbolt RAIDケースは十分な速度がでます。
以上の変遷と現在及び当面の対応、そしてMACでも使用可能を前提に検討した結果
1)Thunderbolt及び10GBE対応(WindowsとMACで高速アクセス可能)
2)拡張性を有すること。特にメモリー拡張は必須
3)Cache増設可能であること
のポイントでTVS-672XTになりました。4ベイ/8ベイもありましたが、4ベイはほぼ価格が変わらない事、8ベイは私の環境では過剰投資であることで6ベイにしました。
導入し使用中のNAS
まずはハード面のセッティングから
まずは外観と内部を紹介します。
Thunderboltx2/USB3.2gen2x1/USB3.0 X1/1GBE LANx2/10GBE LANx1/HDMIx1
*PCIeレーンの脱着には、電源ユニット(250W)を外す必要があるのですが、基盤のM.2ポートにCache用のNVMe M.2 SSDをインストールの装着を容易にするため外します。
M.2 SSDはCrucial P5 1TBx2(RAID1)にします。
HDDベイを外すとメモリーが見えますが、これは簡単に脱着できます。現在はTranscentのDDR4 2666 4GX2がささっています。しばらく運用して16GBか32GBに換装する予定です。
内部のチェックを兼ねた変更やM.2装着は、10分もかからず完了しました(撮影も含めて)。
HDDはWD RED PLUS 2TBx6にしました。当初SSD(Crucial MX500 1TBx6)の予定でしたが、Cache用M.2 SSDを付け、アクセス速度を気にせずに使えますので、急遽HDDに変更しました。RAID6で設定します。
*SSDがまた6台も余った(汗)
*最初は6TB程度のHDDX3で運用し、おいおい追加することも考えたのですが冗長性を考えRAID6を最初から設定したかったので7TBでスタートします。正直予算オーバーもありましたので、順次6か10TBHDDを6台購入して換装する予定です。
設定はいたって簡単です
初期セットアップ
Qfinder ProというソフトをすでにQnapのスイッチングハブ導入ですべてのPCにはインストールしていましたのでそれを起動します。
ここまでで約20分程度かかりました。
以下HDDのRAID設定と、Cacheの設定および基本設定になります。最近NASへの悪質な攻撃がありますので、初期のadminは変更(もちろんPW等も)します。
HDDのRAID設定およびフォーマット
後はネットワークやThunderboltの設定を行います。PCは当面Windows10x2、Macx1の設定になります。
基本10GBEのNAS環境と、MacとZ490は40GBEの通信環境となります。
と思いましたが、どうもWindowsは20GBEとなっています。QnapもMicrosoft側の対応次第との事ですが、ファイル転送で確認してみることにしました。
20Gbpsになっています
速度確認他 約1ケ月使用してみて…機能の25%程度しか使ってません(汗)
まずは単純なCrystalDiskMarkで測定。
10GBE windows10
ファイル転送速度測定
約26GBの動画ファイルをThunderbolt3接続のCFexpressカードリーダーからTVS-672XTへ転送し、その時間を測定しました。
意外だったのが、WindowsのThunderbolt接続の速度が遅かったことです。
設定はTVS-672XTのThunderboltのIPアドレスで、共有設定したのですが方法が間違っているのでしょうか?
前段で記載したように20Gbpsしか出ないことは分かっていましたが、10Gbps接続より遅い結果になっています。
*なおMacもWindowsもハブを経由せずに直接NASのThunderboltポートにケーブルをさしています。
なおWindows 10GBE*1はTeramasterのNASですが、 SSDの特性(欠点)である空き領域の減少による「書き込み速度低下」が関係しているのかもしれません。もう高速NASはTVS-672XTに譲りますので、SSDをHDDに換装する予定です。
NVMe Cacheは良いのだが…
やはりコストパフォーマンスは悪いですね。確かにNASの読み書きに関しては、ストレスはなくなりました。またWindowsとMACを共存させている環境ではTVS-672XTでデータ管理ができますので便利です。
これで初期の導入目的は達することができました。
転送速度は圧倒的にMAC環境が速いので、TVS-672XTへのデータ保存はMACを使っています。
最近QnapやTeramasterのNASへのランサムウェア攻撃が頻繁にあるらしく、乗っ取りをされた方もあるそうです。
バックアップは必須ですし、ユーザーやパスワードも変更したり各社の情報でやれることはやっています。これらをきちんと対策すれば便利なデバイスと考えます。
現在データ(主に動画と写真RAW)を順次フォルダー管理しながら移行しています。
他のNASも使用目的を決めて運用していく計画です。
最後に上記時間等計測するために作成した動画貼り付けます。
*前段のグラフでは省きましたが、MAC環境ではUSB3.2gen2 SSDケースとの相互コピーを行っています。またWindowsではNVMe M.2 SSD(PCIe)とのコピーも実施しました。
外部アクセスはする予定なし(SynologyとIODATAのNASで使用しています)
但しHDMI端子があり、映像出力可能なので今後設定して使ってみる予定です。
さらにバックアップ用のデバイスを用意することが必要かと思っています。
*状況によってはQnapのNASを増設してもいいかなあと考えています。
相対的にソフトウェアーは使い勝手は良いほうかと思います。色々な使い方が可能かと思いますが
当面は映像関係(RAW撮影)先として使います。
各種編集ソフトもTVS-672XTにデータ保存したままストレスなく使えます。
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購入金額
275,000円
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購入日
2021年12月23日
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購入場所
♯♯♯さん
2022/01/22
kensanさん
2022/01/24
コメントありがとうございます。
悩みに悩んで思い切って購入しましたが、その分HDD等にお金回りませんでした♪
現在様々な拡張性を試している最中です。
今後ローカルは最小限で構成可能と思っています。