レビューメディア「ジグソー」

動作クロック3200MHzにするには、UEFI (BIOS) での設定が必要だよ?

Windows11の対象システムに、AMD Ryzen Threadripperは第1世代の1950X

は含まれなかったので、現メインPC構築後も、ちょいちょい手を加えてブラッシュアップしていた改造・改良も打ち止めにすることにした(機能維持のためのメンテモードに突入)。

 

現メインPCの性能・機能的な面では最後の増強が、2020年の7月に実施したメモリ換装(性能以外では、2021年のGWに実施したファンの光り物化が、いまのところラスト↓)。

もともとは「秘宝PC」に使っていたCrucialのCT8G4DFD8213、

つまり転送クロック2133MHzの8GB DDR4メモリだったが、

・Zen系アーキテクチャには、メモリクロックが性能に効くというウワサの真偽を検証したい

・メモリを戻せば秘宝PCが再稼働できるため、CT8G4DFD8213を解放したい

・M/Bメモリ最大容量の128GBへの道を残すため、8GBメモリから16GBメモリにしたい

・地味なので派手に光らせたい

というような想いがあり、高動作クロックの1枚16GBメモリに換装することにした。

 

もともと64GB積んでいたが、それはThreadripperのSocket TR4はメモリはクワッドチャンネル(4ch)のため、(8GB×4)×2と、8スロットあるメモリスロットを全部埋めて実現していた。今回は、16GBメモリを4枚でトータル64GBを維持、ということにしたわけ。

 

当時​JEDEC規格準拠の3200MHz動作のメモリは出ていなかったので、2800以上はOCメモリとなる。その中でもAMD向けの「X」タイプは品薄だったので、32GB分の一組分は新品が買えたが、

残る一組は中古で手配。

パッケージは新品購入品と表側は変わらないが...
パッケージは新品購入品と表側は変わらないが...

 

裏には窓がなく、直接メモリのS/Nラベルは読めない
裏には窓がなく、直接メモリのS/Nラベルは読めない

 

ものは同じく、G.SkillのF4-3200C16D-32GTZRXで、同様に国内正規品だが、(おそらく)輸入時期が違うためか、購入品とは箱の裏のデザインが違う。ただ中身的には同じなので、8枚の8GBメモリを抜いて、4枚の16GBメモリに換装。

メモリ挿入直後は、65536MB=64GB認識されているが、メモリクロックは2133MHz
メモリ挿入直後は、65536MB=64GB認識されているが、メモリクロックは2133MHz

 

無事64GB認識されているが、挿すだけでは​JEDEC準拠の2133MHz動作。このままだと、選別チップの性能が発揮できないため、M/B(ASUS ROG ZENITH EXTREME)

のUEFI (BIOS)  の「Extreme Tweaker」、「Ai Overclock Tuner」で「D.O.C.P.」を選択し、そうすると開く次の「D.O.C.P.」の項で、書き込まれたXMP(AMP)ファイルを呼び出して、標準の2133MHz CL15-15-15-36(1.2V)から、3200MHz CL16-18-18-38(1.35V)に変更して、設定完了!

 

「Ai Overclock Tuner」の「自動」を...
「Ai Overclock Tuner」の「自動」を...

 

...「D.O.C.P.」に変えて、XMP()を適用するとクロック周波数が3200MHzに
...「D.O.C.P.」に変えて、XMP(AMP)を適用するとクロック周波数が3200MHzに

 

変更内容はこんな感じ...
変更内容はこんな感じ...

 

見た目はかなり強そう?になった。

こういう地味な感じだったのが....
交換前はこういう地味な感じだったのが....

 

光ってなくても、厚くて強そう?
光ってなくても、厚くて強そう?

 

簡易水冷が構築時よりは光るので、多少は華があったが...
交換前も、簡易水冷が構築時よりは光るので、多少は華があったが...

 

ふむ、あきらかにハデだw
ふむ、あきらかにハデだw

 

では、性能は??各種ベンチをまわしてみた(G.Skillは2133MHz駆動でもテスト)。

3DMarkはCPUの方だけ上昇
3DMarkはCPUの方だけ上昇

 

PC Markは8と10で傾向が全く異なる感じに...
PCMarkは8と10で傾向が全く異なる感じに...

 

7zip ベンチマークは圧縮と展開で明暗?が別れた
7zip ベンチマークは圧縮と展開で明暗?が別れた

 

CINEBENCHは、R15、R20ともにCPUはほぼ変わらないか、むしろ若干劣る感じだけれど、OpenGLは1割以上あきらかに高速化。UL Benchmarks(旧Futuremark)系は、テストによって全く傾向が異なる感じに。グラフィックス性能重視のテスト、3DMarkはCPUのスコアのみ明確な上昇。一方、全体性能を観るPCMark系は、PCMark 8はごく一部の指標において、微上昇。一方PCMark 10になると、全体的にスコアアップし、特にオフィス用途向けテストのProductivityは大幅アップ。FF14紅蓮の解放者ベンチは大きく向上、7zip ベンチマークは圧縮と展開で傾向が異なり、圧縮は劇的改善も展開は全く無変化。Windows 10でなくなった、かつてのWindows標準搭載能力指標「Windowsエクスペリエンスインデックス」の代わりと言われる「WinSat」は、メモリの項目「MemoryScore」含めて、全く微動だにせず、という感じ。

 

全体を通してみると、測定誤差以上に悪化している指標はなく、確かにスコア的には確実によくはなっているが、その上昇度は項目/テストによってバラバラで一定せず。所々20%近く良くなっている指標もあるけれど、2133⇒3200の1.5倍のクロック上昇度ほど良くなっている指標はない。実際の体感的にも、明らかに「速い!」と感じる部分はなく、ま、そんなモンかな...と。

 

メモリに関しては、スコアを狙うんでなければ、「クロック高速化」より「容量増加」の方が効きそうです(自爆

 

【F4-3200C16D-32GTZRX仕様】
規格:PC4-25600(DDR4-3200MHz)
種類:288Pin DDR4-SDRAM Unbuffered DIMM
容量:32GB(16GB×2)
転送クロック:3200MHz
レイテンシ:16-18-18-38
定格電圧:1.35V
RGB SYNC:Asus Aura Sync、GIGABYTE RGB Fusion、MSI Mystic Light Sync
XMP:XMP 2.0準拠
JEDEC:JEDEC準拠
ヒートシンク:Trident Z
モジュール高さ:44mm
本体重量:約69g
パッケージサイズ:160mm × 137mm × 15mm
保証:永久保証

 

G.Skill F4-3200C16D-32GTZRX

更新: 2021/09/17
性能

スコア的には、やはり良い

XMP(AMP)を読み込めば、高速化し、ベンチは確実に向上する。

 

 

 

 

 

 

 

それが、体感まで跳ね返るか、というと...ワカランが(超爆タヒ

  • 購入金額

    18,200円

  • 購入日

    2020年07月07日

  • 購入場所

    ラクマ

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