先日Amazonのタイムセール祭りが開催された際に、不思議な性能表記をしているmicroSDXCメモリーカードを発見しました。
商品には間違いなく「microSDXC UHS-I Card」と表記されているのですが、速度性能はRead:160MB/s、Write:60MB/sと記載されています。一応私が調べた範囲においてですが、UHS-Iの最大転送速度(理論値)は104MB/sのはずです。
というわけで、どういうことなのかを確かめてみたいと思い、試しに購入してみることにしました。かつてはMicronのコンシューマーブランドだったものの、現在は商標が売却され中国LongsysのブランドとなっているLexarの製品です。
どのような条件で計測などという記載は一切ないものの、パッケージには前述の速度性能が堂々と記載されています。
UHS-II以上のカードに存在する拡張ピンは背面にありませんので、やはりカードそのものはUHS-Iまでの規格のもので間違いありません。ちなみに変換アダプターも「C10/UHS-I SD Adapter for microSD」と明記されていますね。
十分高速なのだから素直に表記するべき
それでは早速速度を計測してみましょう。Ryzen 9 3900+ASUS X370-AのWindows 10 PCに、iBUFFALO BSCR20TU3を接続して、microSDスロットに装着した状態で計測します。
Crystal Disk Markを2バージョン使って計測しています。
判りきっていたことではありますが、最大読出速度は100MB/sに僅かに届かない辺り、つまりBSCR20TU3のUHS-I転送時の上限速度で頭打ちになります。念のためUHS-IIをサポートする標準サイズのSDスロットに変換アダプターを介して装着してみましたが、結果は全く変わりません。
ごく普通に64GBのmicroSDXCメモリーカードとして、Read:100MB/s弱、Write:80MB/sを記録しているのは十分に優秀な結果です。しかし、UHS-Iで転送している以上、どうやっても160MB/sという値には遠く及ばないはずです。まあ、最近では最大手のSanDiskですら、UHS-I接続の製品で最大120MB/sという表記をしていますので、新たな何らかの基準が出来ているのかも知れませんが。
いずれにしても、UHS-I接続において速度面では文句なく優秀な結果です。コストパフォーマンスは良好といえるでしょう。それだけに、160MB/sという表記速度が妙に残念に感じられてしまいます。素直に100MB/s,80MB/sと表記していれば、もっと好印象だったでしょうから。
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購入金額
1,266円
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購入日
2021年07月18日
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購入場所
Amazon
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