これ迄使っていたCPUは、Core i9 9900Kで、8コア16スレッドでした。

最新のCore i9 11900Kのスペックに近いものでした。
しかし、PCIe 3.0環境のGPUとSSDしか使えませんでした。

最新のnVIDIA製 GPUは、PCIe 4.0対応なのに、PCIe 3.0環境で使うのは勿体ない。

SSDもPCIe 4.0 x4であれば、シーケンシャルリードで7Gbpsに迫るものが販売されています。

この環境であれば、CPUのスペックがこれまでと大差なくてもシステムトータルとしてパフォーマンスアップが望めるのではないかと考えました。

そこで、Core i9 11900K,PCIe 4.0 x4 M.2 SSD,Z590チップセット搭載マザーボードでSATAが5ポート以上付いたMicroATXマザーボード縛りでシステムを組むことにしました。

我が家には、フルタワーケースとMicroATX対応ケースがあります。

GPUとHDMIキャプチャーカード程度しかPCIeスロットには挿さないので、どちらのケースにでもセットアップできるMicroATXサイズのマザーを前提に探してみました。

私の場合、4TB x2+8TB x2の3.5インチHDDをRAID-0構成で接続し、データドライブとキャプチャードライブを構成します。

更に光学ドライブ(Blue-Ray)も接続するので、最低でもSATAが5ポート欲しかったのです。

ATXサイズのマザーボードであれば、SATAポートが6～8ポートあるのは普通なのですが、MicroATXでは、SATAポートは4ポート程度しかありません。

最悪、光学ドライブは、SATA拡張カードを挿してSATAポートを増設して接続するか、USB接続の光学ドライブでも良いと考えていたのですが、SATA 5ポートで、RAID-0構成が可能なZ590 マザーボードが見つかりました。

このマザーボードは、MicroATXなのに、SATAポートが5ポート付いていたので購入することにしました。

 バックパネルには、USB 2.0 x4 , USB 3.0 Gen1 x2 , USB 3.0 Gen2 x2(Type-A+Type-C)とオーディオ入出力端子、映像出力としてHDMI , DisplayPort , DVI端子が付いています。

マザーボード上に、USB 3.0 Gen1 x4のポートがありますので、USB端子に付属を感じることはありません。

付属品は、バックパネル I/O シールド(端子名は刻印のみで印刷無し) , SATAケーブル , M.2 SSD取付用ねじ類とマニュアルです。

一般的には、ドライバー類が記録されたDVD-ROMが付属するのですが、"都合により入っていません"ASUSTekのサイトからダウンロードしてくださいという注意文が入っていました。

しかし、このマザーボードにCore i9 11900Kを搭載し、14cmファン搭載のCPUクーラーをセットすると、GPUと干渉(PCIe 4.0 x16スロット)してしまい。14cmファンを取り付ける金具を使うことができませんでした。

仕方なく、このマザーボードには、Core i9 11900を搭載し、CPU内蔵のGPUを使うことで、静かなサブPCとして使うことにしました。

マザーボード自体は、MicroATXなので、非常にコンパクトです。
PCIe 4.0 x16のスロットと、PCIe 3.0 x1スロットが2基、PCIe 3.0 x4スロット(x16形状)が1基付いています。
M.2 SSDは、第11世代のCPUでのみ有効なPCIe 4.0 x4スロットが1基。PCIe 3.0対応スロットが3基付いています。(第10世代CPUでも利用可)

PCIe 4.0 x4スロットに、CFD CSSDM2M1TPG4VNZを入れて、DiskMarkを走らせてみました。

PCIe 4.0 x4のパフォーマンスが出ていると思います。

因みに、USB 3.0 Gen2端子に、Samsung 850EVOという、PCIe 3.0 x4 M.2 SSDをポータブルケースに入れて、DiskMarkを走らせると、

USB接続のポータブルSSDとしては、立派な速度ではないでしょうか。

M.2対応の無線カードの搭載も可能です。
mSATA形状の無線カードは持っていますが、M.2形状はないので使いません。

PCIe 4.0 x4対応SSDでは、それなりに発熱があると思われますので、SSDにはヒートシンクが必要だと思います。

今回のシステムでは、CPUにCore i9 11900、メモリはDDR4-3333 16GB x2、起動SSDは、CFD PCIe 4.0 x4対応1TB M.2 SSDに、3TBx2,4TBx2のRAID-0 HDDドライブとBlu-Rayドライブで構成します。GPUは、CPU内蔵のUHD750を使い、4KモニターにHDMIで接続します。

マザーボードのUEFI BIOS画面です。

メモリも、無事DDR4-3333として動作し、NVMe 1TB SSD , PIoneer 光学ドライブ, HDD 16TB,8TB(IRST RAID)が認識されています。

CPU内蔵のGPUで、CineBenchを走らせてみました。

CPUスコアは、Core i9 11900なのに、これまで使ってきたCore i9 9900Kを凌駕しています。

サブシステムとしては、字予想以上の充分なパフォーマンスです。