コロナで開催が実現しなかった「TAMASHII NATION 2020」開催記念として企画販売された限定商品。高級トイである METAL BUILD の10周年記念として、新規色+オプションパーツである光の翼を同梱し、25,300円という格安の特別価格になったもの。数量限定のため、なかなか手に入らないらしい。
僕は今はプラモを作らないし、フィギュアも購入していないので、現在家にあるのが、このディスティニー1機ということになります。
今回は造形も色彩も綺麗な商品なので、思い切って入手しました。飾るところに悩み中ですが…。
購入してから半年待って、ようやく配送されるものなんですね。
魂ウェブから購入するの初めてで、そこにびっくりしました。すっかり忘れてた。
この黒い箱の外装はスリーブケースになっていて、「TAMASHII NATION 2020」記念品としての箱になっています。外すと本来のケースが現れる二重の箱になっています。
造形はどこから見ても美しいの一言。工業製品でありながら彩色やパーツにミスがなく、とても綺麗です。少数限定品だけのことはある。
関節の保持力は高く、硬くて動かせないくらい。というか、動かせるのか? 動かせないのか? というぎりぎりのラインの硬さで触るのが逆にちょっと怖いくらい。
関節はラチェット式ではなく、普通のジョイントのようです。でも硬いので、写真のように自立させることができます(ちょい前傾)。
プラモなど軽い場合はそのままひっくりかえりそうですが、METAL BUILD の場合、金属パーツなどもあり重量感があるので、そのぶん自立を維持できるみたいですね。
”メタリック系のほか、グロス塗装を基調としていた以前の商品に対し、本商品は全体にマットな塗装を施した落ち着きのある質感に” という公式での説明通り、あまりテカテカしない落ち着いた彩色がされています。テカテカピカピカしている方が凄そうに見えると思うのですが、メーカーのこだわりですね。
彩色は他に、赤を基調とし、そこから逆算して他の色を決めるという風にしているそうです。デザインだと必ず普通はそういうカラーコンセプトの決め方をしているはずですが、文章で明言しているところを見ると、関わった人がそこに相当入れ込んで決めたのだと思います。ただ、どういう風に決めたかの計算式での発表、たとえばカラーグラフなどが無いので、どういうトーンなのかいまいち分からないですね。
赤がフィーチャーされますが、この青色も好きな色。どことなく赤がにじみ出るようなパープルが混じったような素敵な色。本体色はややグレーで、こちらもギラギラなホワイトではない、落ち着いた色です。
デスティニーの細部では、僕はこのウイングのデザインが好き。
綺麗な線を描きながら悪魔のような独特のイメージを抱かせるようになっていて、2次元絵だとあんまり良いと思わないのですが、立体になって可動させてみるとよくできているデザインだなぁと思います。
長物の武装を2つも背負った最強の機体らしいのですが、飾るぶんにはこの武装タダサい気がする。
たくさんの羽根が開いているように見えるんですけど、これ主翼以外は固定で、ただ主翼が一軸で動くだけなんですよね……。こんなメカデザイン、よく考え付くなぁ。
工業デザイン的には無意味な過剰装飾のウイングも、ここまでくるとカッコイイとしか言いようがない。天地に伸びたスタビライザーみたいな板が、跳ね上げると一直線に伸びた翼のようで。しかも威嚇するかのような迫力あるシルエットで。
車でいうガルウイングドアのような男のロマンが詰まったような形ですね。
オプションパーツの「光の翼」を取り付けたところ。もうどっちが本体か分からないくらいの大きさ。これ取り付けるだけで2時間ぐらい悪戦苦闘したけど、先っぽが刺さったり大変でした。でも壊れそうな雰囲気がないところ、パーツがぽろぽろ取れたりしないところはさすがだなと思います。
クリアパーツは綺麗に塗分けるというより、階層分けて立体感で陰影を出しているようなデザインになっており、設計した人はよく考えて作ったなという感じ。
3Dプリンタの普及でモックアップづくりが簡単になってトライアンドエラーができることで、最終的にこういうクオリティの造形ができあがるのでしょうけど、エフェクトパーツに限らず何かこういう立体で表現しづらかったものがどんどん発表されそうですね。
この翼の細かい造形もすごいのですが、クリアパーツの間に挟まるようにホログラムシートがあって、これがプリズムみたいに虹色に反射して、とても綺麗。
ホログラムシート部分はとのかく、向こう側が透けるような素材を組み合わせる、このアイデアは面白い。
翼のところにちょっと透明なパーツが見えているのですが、これがクリアパーツと主翼部分を繋げるパーツになっています。本来見えないはずなので、逆に付けちゃったのかも。
透明パーツはこれ以外に、長時間にわたって飾る際に使える保持パーツが付いており、翼を支えて固定するような構造になったものがあります。ダレて下がってこないように支柱の役割を果たすようです。
「SOUL RED Ver.」として鮮やかになるような「赤」にこだわったカラーリングらしいのだけど、そういえば羽根以外は赤じゃないんですよね。元からガンダムといえばトリコロールで白に青、みたいなイメージあるから機体本体の方は赤くできなかったのかもだけど。
あまりにもフリーダムと比較されすぎて、ちょっと可哀そうな気がしてくるな。
翼部分がデカいので、飾る部分に悩むのがデメリット。女子達もこういうのが飾ってある部屋は嫌という人が多いので、どんな形で飾るのがいいのか悩み中。
シャープな造形
塗分けも綺麗で満足の逸品。劇中ではよく見えなかった部分も手に取ってみることができ、こんな形になってたんだ、というのが納得。ファンにとっては細部までよく知ることができるアイテムになっています。
尖ったパーツが多い
関節などの可動部分の保持性は高く、硬いくらいで、ポーズを固定するのも楽。パーツとの接合性も良く、動かしている間にぽろぽろ落ちてくるというところはない。
パーツ数は少ない方だと思うけど、余剰パーツはそこそこ出るので収納は必要。
本体に積もる埃をどうにかできれば、維持したまま飾ることができそう。
値段以上のクオリティ
開催記念品という限定商品だけあって、ディテールが細かく、オプションパーツも凝った造りになっており、格安の値段設定になっています。
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購入金額
25,300円
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購入日
2021年05月20日
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購入場所
プレミアムバンダイ魂ウェブ
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