ソコソコ調理はするので、調理器具も少なからずあるのだが、そのひとつ。

胡椒って、挽き立てが香る。...なので、実家では、黒・白ともにペッパーミルを使っている。特に黒胡椒は、粗く挽いた方が香り高く、食感的にも良いので、すでに挽いてあるのを使うのではなく、随時挽いて使う方が良いと思っている。

社宅に住み始めてからは、（当初そんなに長い間単身赴任予定ではなかったので）実家に帰るとダブってしまうため、瓶にミル機能がついている市販のスパイスを使っていた。最初にこのミル付きスパイスを購入し、その後黒胡椒単品を買い繋いで使っていたわけ。

ただ、所詮はミル部がプラスチックの市販スパイス瓶、耐久性は低く、5年以上使っていると上手く挽けなくなってきた。かといって、もう一回買い換えるのも負けた気がして（←なにに？）、また最近「減塩塩こしょう」を使い出したこともあって、胡椒単品で使う事が減って、半年くらい「単品胡椒なし生活」を送っていた。しかし、「減塩塩こしょう」だと、胡椒は必要だが塩味はいらないというシチュエーションに対応できないため、再度ペッパーミルを調達することにした。

選択肢は

・スパイスミル付き市販胡椒

・手動？スパイスミル

・電動スパイスミル

の3種。

このうち、スパイスミル付き市販胡椒の再購入は負けた気がする（←だからなにに？）ので、手動スパイスミルか電動スパイスミルの二択になる。

手動に関しては実家に帰るとダブるし、家にはさらに前よく使っていて今では使わなくなったコリアンダーシード用のものが浮いているようなので、「予備機」としても不要。

一方、電動ミルは使ったことがないが、興味があった。

ネット情報などを見ると「便利」という声が大きい。

・片手で鍋を振りながら挽き立て胡椒が振れる

・挽くときに本体をねじる形になる手動のものより「狙い」がつけやすい

・ローストビーフなどを作るなど多量に挽く必要がある時には電動でないと腕が死ぬ

あたりがよく言われているところ。

家でも強火調理で胡椒を強めに効かせたいときは、鍋振って⇒ミルで挽いて⇒鍋振って．．．のリピート回数が結構必要だったし、強めにスパイスを効かせたい鶏ハム等を作るときも結構大変だったなーとの想い出があり、電動ミルなら家に帰ることになっても使えるンじゃね？と思い始めた。

ただ、電動ミルには電池等が入っているので重くて疲れる．．．という話もあったりするので、高価なの買って使わなくなってしまうとアレなので、試しに安いのを買ってみることにした。

調べてみると、大体電動ミルの中心価格帯は1,500～3,000円ほど。定評があるRussell Hobbsや、車メーカーのイメージが強いのに家庭用小物のどの分野にもいるPEUGEOT、安心の日本企業コイズミなどはもう少し高めで、低価格帯は聞いたことがないような中華メーカーがほとんど。ただ「作ってるのはきっとすべて中国」という気もするので、そこにはこだわらず、安いのを探すことにした。また、結構、塩（岩塩）・胡椒の2本セットものが多かったが、前者は使わないので、一本売りのものを。

そこで見つけたのがzonglianというメーカーの品。プライム会員でも送料（500円）がかかるが、本体が570円の破格値なので、あわせても1,000円少々で最廉価。あとこの手の中華電動ミルには「手元を照らす」をウリにLEDが仕込まれているのが多いが、なぜかブルーLEDが多い。いやいやいやブルーの照明は輝度は高いしCOOLではあるが、食べ物につかう色じゃないダロと感じていた自分にとっては、本品は暖色系のLEDなのも○。

注文後10日後、CHINAPOSTで直送されてきたのがこちら。

箱にも中の説明書にも本体にも会社名が一切書かれていない怪しさ潔さ。

箱を開けても本体がごろんと出てきた他は1枚きりの説明書のみ。

この説明書も英語の文章のみのもの。

外箱は中身の保護のためにある！by CHINAPOST？

文のみでつらつら書かれましても．．．．（これは日本語でも同じだったかも）

で、説明書が英語なのはかまわないのだが、文で表しているパーツがわからず、苦労した。曰く、

・First twist top cover anri-clockwisw to remove & fit 4 x AA batteries.

・Pull off the bottom case and fill to 80% of the chamber with rock salt or peppercorns.

・Replece the black plastic top part.

　Take care to line up the small metal prongs with the holes beside the small screws.

・Replace the top cover and twist clockwise locking

．．．．と続く。

言わんとすることはわかるのだが、「top cover」や「bottom case」がどれで、「small metal prongs」と「small screws」がなんなのか、「Pull off」はどうやるのかが判然としない。

結局、胡椒を入れるまで10分ほどいろんなところをまわしたり引っ張ったり．．．そしてわかったのは、

・まず、グリップ兼トップカバーを反時計回しにまわしてから引き抜き、単3乾電池を4本入れる。

・透明のミル部がある下部をまっすぐ引き抜き、ミル部分の最大8割まで岩塩かペッパーを入れる。

・それに黒い上部（電池・モーター部）を戻す。

　このとき下部の2つの金属突起と上部の2つの小ねじが接触するように留意する。

・グリップ兼トップカバー戻した後、時計回りにロックするまで回す。

ということ。

特に下部のミル部と上部の電池・モーター部の外し方がわからず、しばらく引っ張ったり回したり押したり．．．結局正解は「まっすぐ力技で引き抜く！」。

このカバー（top cover）は、ひねってから引き抜く

左のミル部（bottom case）と中央の電池・モーター部は、まっすぐに「力技で」引き抜く

ここに挽きたいものを入れるのは、手動タイプと同様

「small screws」と「small metal prongs」はこれ！閉めるときにはここを合わせる。

ここがわかるとあとは簡単だったが。

挽いたもののできあがりの粗さは先端部のネジを、緩めると粗く、締めると細かくなる。ただ締め切ると動かなくなるので絹挽き指向はほどほどに。

粒の粗さはここで調整

挽く「粗さ」は結構変えられる

重さは胡椒入りで300g弱なので、ソコソコ重い。あと、挽くスピードも素晴らしく速いわけではない。ローストビーフやベーコン作るときみたいに、小さじ単位で多量に必要な場合は、ミルを中空で持ち続けるのではなく、皿の上で斜めにしてミルの先をつけて使った方が良いかも．．．いや、鍛えたいなら特に申し上げることはありませんが。

胡椒が満杯入っているワケではないが293gある

電動ミルとはこんなもの、というのもわかったのは収穫。

再び挽き立て胡椒が気軽に使えるようになったのもウレシイし。

なんだかんだ言って楽なので、胡椒単品で使うことが多い人にはお勧めのキッチンツールです。

【仕様】

・サイズ：高さ22cm、直径5.2cm

・素材：セラミック, ステンレス鋼, アクリル

・電源：単三電池4本

・LED付き