所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。前から識っている人に関して、意外な方面から近況を聞き、調べてみると以前とは大きく変わっていることがあり、驚かされることがあります。以前識っていたプレイヤーが、時の経過で「超進化」していたのがわかった作品をご紹介します。
以前に比べると、自分の表現を世に問うのが簡単になった世界。小説公開サイトや動画投稿サイトでは、日々多くの人々が、自分の表現や創造物を公開し、世の中にアピールしている。
そんな動画投稿サイトで火がつき、デビューしたり、作品をリリースしたりするアーティストも多い。
やまもとひかる、ベーシスト。ここでも何回か語っているが、自分はドラムを演っていたからか、曲を聴くときに、メロディラインよりむしろベースラインを追っているようなところがある。そのため、「演奏してみた」動画で観る比率が高いのは、圧倒的にベーシストの動画(今確認するとブックマークしているプレイヤーの半分近くがベーシスト、次にドラマーが全体の約3割で、残りが他楽器のプレイヤーだった)。
そんなブックマークベーシストのひとりが、ニコ動で見つけたひかるちゃんだった(観やすいのでつべのリンクも)。
名手故青木智仁が愛用したATELIER Z社のベースが印象的な女の子。ピックアップ・フェンスをつけたスタイルがスラップへの気合いを感じさせた。そしてサムの使い方が軽やかで印象に残った。その後の動画では、「Bass & Vocal Cover」として、ボカロ曲を中心に数曲、「歌ってみた+演奏してみた」動画もいくつか上げていて、「ふーん歌えるんだ」と。
ニコ動では2019年までは活動が活発だったが、2020年はnonocの曲を1曲「弾いてみた」で上げているだけで、以前に比べて投稿数が落ちていたので、(私生活で)忙しい(のでベース弾けない)のかな...と思っていたのだが。
ある意味「忙しい」状態だったのだろうが、全く違った意味で忙しかったようだ。
どうやら彼女、今プロとして活動していて、フジテレビ系音楽番組で演奏したり、ももいろクローバーZのツアーメンバーをしていたりしたらしい。そして、最近は今話題のYOASOBIのサポートベーシストになっていると!
そう思ってYOASOBIの動画をチェックすると、紅白の特設ステージのAyaseの後ろで弾いている女性ベーシストもひかるちゃんだし、一発録りチャンネル「THE FIRST TAKE」に掲載されたYOASOBIの「群青」でプレイしているのも、ひかるちゃんのようだ。
さらに、ひかるちゃん自身もSONY所属でソロアーティストとして活動しているらしく、いままで2つのデジタル配信曲をリリースしているらしい。
これはセカンド配信シングルにして最新の「NOISE」(2021年2月3日配信開始)。
デビュー曲の「DOGMA」は曲の提供を受けていたが、「NOISE」はひかるちゃんの曲(歌詞は渡辺拓也)。
ブリッブリのガチベースプレイが、転調の嵐のトリッキーな曲に乗せて奏でられる。天才ドラマーKenTこと今西健人の爆裂ドラムも凄まじいが、それの上をいくひかるちゃんのベース。もはや「リード楽器」の様相。スラップに通常の指弾き、ジャズテイストのランニングベースまで、1曲の中にこれでもかと詰め込んで聴かせる♪目に見えるものだけ/好きなものだけを/愛していたい♪そしてオトコマエのベースプレイと対照的な女子らしい声のヴォーカル。
唯一の不満はこの曲、配信サイトでのサブスク・ストリーミング販売がメインで、ダウンロード自体が少ないんだけど、そのわずかなダウンロード販売のファイル形式が、mp3(Amazon)かAAC(レコチョク)しかないこと。ハイレゾとは言わんから、CDクオリティのwavで落とせないかなー、と。CIEMで聴くと音場狭くて。
YOASOBIにはバンドメンバーとして定着したようなので、忙しそうだけれど、早めの次の作品期待で。
【収録曲】
1. NOISE
「NOISE」
「NOISE」:通しのベースプレイ。当て振りやレコーディングのパッチワークでないのがわかる。
ベース好きにはタマラン曲
ブリブリ。
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購入金額
250円
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購入日
2021年04月12日
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購入場所
Amazon Music
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