ダックワーズとはアーモンド風味のメレンゲを和菓子の最中のように使った焼き菓子。日本全国のフランス菓子店で作られ、本場のフランスでも作られていますが、小判型はもともとは1人の日本人が考案したものだそうです。
ダックワーズは、フランスはパリのお洒落な街道16区にある「ARTHUR」でシェフをしていた三嶋隆夫さんが1979年に考案。
1981年に帰国後、福岡で自分の店をオープンする際、フランス語の「ダッコワーズ」ではなく響きがいいように「ダックワーズ」として販売したもの。店の名前はフランスの通りの名にあやかって「16区」とした、と書かれたペーパーが入っていました。
ちなみに本来の言葉「ダッコワーズ(Dacquoise)」は、フランス語で「ダクス人」という意味らしいです。「ダクス(Dax)」はフランスの南西部にある地名。ここが発祥の地みたいですね。
封入された紙に「ダックワーズ物語」として、このお菓子が誕生するまでの読み応えのあるストーリーが書かれています。
フランスで文化となっていたものを、日本人の感性で新しいものを作る。海外で活躍したひとの成果物としてのクリエイティブは、なかなか考えさせられます。
袋を開けると、アーモンドの香りが鼻をくすぐります。
食べてみると、かなり軽いのですが、不思議な食感。
中はスポンジのようにふわふわしっとり柔らかく、外はパリっとしています。
パリっといっても表面はヒビや欠けている部分が無く、非常に美しく。
その軽快なパリパリが、中のふわふわと相反しているので、かなり不思議。
過去に何度も他店のダックワーズを食べたことがあってもなんとも思わなかったのですが、このオリジナルを食べてみて、今まで美味しいダックワーズに出会っていなかったんだ、と自分の不甲斐なさに改めて気づかされました。
ちなみに1個約400円くらい。
※電話や FAX からの注文してのお取り寄せもできるみたい。
これはもっと食べたい・・・。
お取り寄せしてみようかな。
トラディショナルであり、モダン
中にクリームがサンドされているのですが、これもプラリネ。
アーモンド系で統一された味のデザインがトラディショナルであり、モダン。
かなり完成度が高いです。
使っている食材も、特殊なものではなく特にどうということはない普遍的なものなんですよ。
高品質な店だっていくらだってあるし。
それが技術なのかなんなのかよく分からないのですが、他の店とは明らかに違うものに出来上がるというのは、とても不思議。
ふわふわでさくさくで、甘すぎずバランスも説妙。
これがクリエイティブの完成形というやつなのだと思います。
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購入金額
4,800円
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購入日
2021年04月11日
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購入場所
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