先日から掲載している通り、オーディオ用の電源ケーブルを自作したのですが、その際にプラグと電線の間を圧着端子で接続することは決めていました。
導体とプラグの間に余計なものを挟むことを嫌う方も多いと思うのですが、撚線をそのまま固定しても圧着度は下がりますし、撚線がばらけたときにショートを引き起こす可能性もあります。圧着端子を使えば、少なくともばらけることは防げる上に、固定も確実になります。
ちなみに、一部オーディオアクセサリーメーカーからはオーディオ用の圧着端子というものがきちんと発売されています。しかし、ロジウムメッキされた圧着端子10個入りで2千円以上と、部材としてかなり高価なものです。
その点、こちらのコメリPB品は、同じ形状の10個入りで158円と手頃な価格です。販売はコメリですが、製造はこの分野の第一人者というべきニチフが担当しており、品質の方にも不安はないものといえます。
実は十分にオーディオ品質
ニチフの自社ブランド品では100個入りが標準なのですが、ホームセンターのPB向けということで個人ユーザーにとって手頃な10個入りパックとなっています。
使った導線、PAD AC-IOTAが12AWGということで、R3.5-4という大きさのものを購入しています。
皮膜を剥いた導線を、筒状になっている側に差し込み、電工ペンチでかしめることで固定します。固定された導線は頭の部分の円を活用してビスで固定する形です。
一見するといかにも電気工事用の安い部材の外見でしかないのですが、この銀色は電気用錫メッキであり、端子本体は無酸素銅、オーディオ風にいえばOFCで作られているのです。この辺りはニチフの公式サイトで公開されているカタログに明記されています。
オーディオ用の部材として売られている圧着端子はロジウムメッキか金メッキで加工されていますので、それぞれ固有の音色が乗る素材です。そう考えれば錫メッキでも音色の違いは出る可能性は高いものの、クオリティの差はさほど無いのではないかと思う訳です。
実際のところ、他の素材や導線の直接固定を試した訳では無いため、この圧着端子のオーディオ的な実力は判断できません。ただ、できあがりの実力を見る限り、オーディオ品質は十分保たれているのではないかと思います。
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購入金額
158円
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購入日
2021年03月12日
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購入場所
コメリ パワー四街道
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