レビューメディア「ジグソー」

USB 3.2 Gen2 x2の高速転送SSDケース

USB 3.2 Gen2 (10Gbps)の倍速の最大20Gbpsでの読み書きが可能な、USB 3.2 Gen2 x2対応の、M.2 SSD ケースです。

 

現在使用している、USB 3.2 Gen2対応SSDケースでも、SATA(6Gbps)の倍に近い10Gbpsで読み書きができます。

しかし、搭載しているM.2 SSDは、規格の仕様的には、PCIe 3.0(8Gbps) x4=32Gbpsで、実力的には、2GB/s位の読み込みが可能であるにも関わらず、USB 3.2 Gen2の制約により、1GB/s程度の速度での読み込みとなってしまいます。

現在私が使っているノートPC(LG 13U70Q-GA77J)には、USB 3.2 Gen2対応USBコネクタが2基搭載されていて、このノートPCで使うには、現状のSSDケースで良いのですが、2台のデスクトップPCには、USB 3.2 Gen2 x2対応のUSB Type-C端子がバックパネルに各々1基備わっています。
なので、SSDをデスクトップPCに接続して読み書きする場合は、USB 3.2 Gen2 x2対応のSSDが相応しいのです。

 

そこで、余ったSSDの性能を可能な限り引き出すために、USB 3.2 Gen2 x2対応ケースを購入してみました。
中華メーカーでは、USB 3.2 Gen2 x2対応でもっと安価な商品もありましたが、リファレンスとして玄人志向を選択しました。

今回は、ポイントを含めると、amazonより、ヨドバシ.comの方が安価だったので、ヨドバシ.comで購入したのですが、この商品自体が品薄のようで、4月18日に注文して、4月24日に、入荷日が未定のため、遅くとも5月8日にメールで連絡するというメッセージを受けました。
そして、5月8日は、未だ入荷日が特定できないので、6月5日までにメールで連絡する旨のメッセージを戴きました。
この時点で、多少高いのですが、amazonにも同様に注文を入れました。

amazonからも、入荷日が確定出来たらメールで連絡する旨のメッセージが届きました。
amazonには、更に高額の販売価格ですが、玄人志向の販売サイトには、1個の在庫がありました。
amazonの販売に対して、この玄人志向の販売サイトの在庫をamazonに渡すか見てみようと思いました。

ヨドバシ.comとamazonで、速く入荷が確定した販売店から購入し、他はキャンセルしようと考えました。

 

そして、6月4日にヨドバシ.comからメールが届き、内容は、未だに調達できないので、7月3日迄に、入荷状況を再通知する旨のメッセージでした。

amazonからは、6月7日に、届け日が判り次第メールで連絡する旨のメールが届きました。

 

世界的な半導体不足の影響なのでしょうか?

理由は定かではありませんが、届く気配すらありません。

 

そして、遂に6月24日に、ヨドバシ.comから、商品の確保ができたので、7月1日迄に、私が、指定したヨドバシの店舗で受け取るよう連絡が来ました。

4月18日に注文して、6月24日に入荷したとのことで、2ヵ月以上待たされたのに、入荷したら1週間だけ取り置きしているとのこと。

まあ、急いでなかったので、販売店の近くに用がある時にとりに行きました。

amazonは、商品確保の連絡が来た時点でキャンセルしました。

 

前置きが長くなってしまいましたが、本体のレビューです。

 

本体は、アルミ合金製で、Gen2 x1対応ケースより放熱性が高そうな、大きめのアルミ筐体となっています。

アクセスランプは、USB Type-C端子の横に、ブルーLEDが付いています。

ケース自体は、多少大きくなったとしても、M.2 SSDを搭載する訳ですから、USBメモリよりは大きいのですが、2.5inch SATA SSDを入れたポータブルSSDよりは、はるかに小さいのです。

しかし重量は、ケースだけで200gもあり、ずっしりと重いです。(筐体の割に重い)

勿論、2.5inch SATA SSDを一般的なSSD/HDDケースに入れた場合よりも重いです。


ケースと、M.2 SSDのインターフェイスは、PCIe 3.0 x2なので、PCIe 4.0 x4のSSDを搭載しても、PCIe 3.0 x2での接続となります。

なので、この仕様がボトルネックとなり、8Gbps x2=16Gbpsが、読み書きの最大速度となってしまいます。

折角、USB 3.2 Gen2 x2(20Gbps)のインターフェイスを持ちながら、残念ですが、私の環境では、最速の仕様となります。

個人的な経験値ですが、PCIe 3.0 x2で動作させると、発熱が少ないように感じました。

 

個装箱は、玄人志向の他のシリーズ同様、コンパクトなもので、同梱品としては、ケース本体以外に、USB Type-C >Type-Cケーブル(20Gbps対応)と3種類の厚みの異なる熱伝道シート(0.5mm/1mm/2mm)、取扱説明書、スクリュードライバーが入っていました。

 先日購入した、玄人志向のSSDケースとは明らかにコンセプトが違い、こちらは、性能に特化した付属品です。

USB 3.2 Gen2 x2の仕様は、USB Type-Cのケーブルでしか実現しないため、USB Type-C > Type-Cケーブルのみ付属しています。

 

体のネジを外して、基盤を取り出すと、結構立派な構成のM.2SSD>USB Typ-C変換基盤が出てきました。

これまで使っていたものと異なり、SSDを搭載しない面には、板状の放熱板が飛び出していて、ケースに入れると、その放熱板が、ケース内面にあたり、基盤で発生した熱を、板状の金属板がケース内面に接することで、ケースに熱を伝導して冷却する仕組みです。


前述のように、SSDには、付属の熱伝送シートを貼って、ケース内面に熱を放熱するので、基盤をケースに半分だけ挿して、SSDとケース内部のクリアランスを見ながら、熱伝導シートをSSDに貼ります。私の場合、0.5mmと1mm厚の2枚の熱伝導シートをSSDに貼って、SSDケースに入れました。

 

SSDの取り付けに関しては、付属ネジを緩めて、SSDを固定するだけなのですが、SSD固定用ねじが、台座ネジにかなりの高トルクで締められていて、付属ドライバーでネジを外すと、台座ごと外れてしまいました。
ペンチで台座を挟んで漸く固定ネジを外すことができました。

 

搭載するSSDは、Premium Review中のWD Black WDS512G1X0Cです。
本来の、PCIe 3.0 x4のパフォーマンスは、この程度のSSDです。

SSDを搭載して、デスクトップPCのUSB 3.2 Gen2 x2端子に、付属のUSB Type-Cケーブルで接続して、DiskMarkを走らせてみました。

このケースのインターフェイスが、PCIe 3.0 x2なので、16Gbps頭打ちです。

ついでに、USB Type-Cケーブルを、10Gbps対応/40Gbps対応と変更してDiskMarkを走らせてみました。

USB 3.2 Gen2 x2の速度というよりも、PCIe 3.0 x2で制約を受けた計測結果でした。

  • 購入金額

    6,410円

  • 購入日

    2022年04月18日

  • 購入場所

    ヨドバシ.com

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