ミニベロ
を購入したので、ポンプ(空気入れ)も購入。
自転車のバルブって実は複数種ある。
ママチャリや一般的な通学自転車など、普通の自転車屋やホームセンターで売られている大多数のものは、「英式」と呼ばれるタイプ。バルブヘッドについている先が切り欠いてある洗濯ばさみのようなクランプで、バルブの先端に付けられている袋ナットを挟み込み密着させて空気を入れる。最も簡単な構造で、バルブの中の機構=ムシについたムシゴムが内圧で押し返されることによりバルブに密着し、空気が漏れるのを防ぐ機構。ただムシゴムは劣化が早く1~数年しか保たないし、簡単な機構のため逆に空気圧を調整するのは非常に難しく、「レース対応のため、外気温に合わせてタイヤの内圧を微調整する」ようなことは不得手で、単に「タイヤのクッション性」を保つために適当に空気を入れるためのもの。
マウンテンバイクや極太タイヤのファットバイクの一部などは、バイクや車と同じ「米式」バルブ採用。高い内圧に対応できるのが特徴。車と同じ形なので、ガソリンスタンドなどでも入れられるし、空気圧の調整も可能。ただ、自転車用としては重く、サイズ的にも細いタイヤには適用していないので、ロードレーサーなどには不向き。
そのロードレーサーなどに使われているのが、細いバルブの「仏式」。空気圧の微妙な調整が可能で、軽量。空気を入れられる状態にするには、キャップを取るだけではなく小ネジをゆるめる必要があるなど、若干の知識が必要で、さらに専用のバルブヘッドが必須なので、街の自転車屋やガソリンスタンドでも空気が簡単に入れられる「英式」「米式」と比べると敷居が高い。
仏式バルブ。バルブ先端の小ネジを矢印方向に緩めないと空気が入らない。
という感じ。
で、今回購入したミニベロは仏式バルブ。従ってそれ用のポンプでなくては空気も入れられない。頻回に乗るわけではなく、月に数回...の予定なので、乗ろうと思ったら空気が抜けていて、乗れない⇒慌てて仏式バルブ対応空気入れを調達に走る⇒一般的なモノでないのですぐには入手できず結局乗れず...とならないように先に購入。
シマノが取り扱う「PRO」ブランドのフロアポンプ。バルブヘッドが2穴式で、仏式と米式に対応。さらに英式アダプタもついていることから、英・米・仏全種対応。プレッシャーゲージもついていて、内圧調整も簡単。
ベーシックグレードながら、しっかりとした台座を持ったフロアポンプ
店でも勧めてくれたので、これでバッチリだ!...と思ったのだが。
購入した自転車専門店が、ロードレーサー系の専門店だったもあり?思わぬ落とし穴が。
バルブヘッドが2穴式であることもあって、このフロアポンプ、結構バルブヘッドがデカい。さらにこのバルブヘッド、レバーを立てた状態でロックがかかる機構のため、ロックをした状態の高さは9cm超。
これに対して、ミニベロのタイヤは14インチと小径。タイヤのリム内側と車軸の距離は10cm少々しかない。
つまりロックがきちんとできない。
バルブを斜めにかしげてロック半掛けの状態であれば、かろうじて空気を入れることが出来るが、その分隙間からの漏れやバルブヘッドを取るときの漏れも大きく、3~4ポンピングしてやっと1ポンピング分の空気が入るかな?という感じ。
ここの部分だけがイマイチ。
あとは安定性にしろ、ポンピングのしやすさにしろ素晴らしく、接合の部分さえしっかりしていれば問題なかったのだが。
一応、防犯登録などもその店でやったので、現車見ているはずなんだけれど、通常24~26インチのロードレーサー中心に接していると、「ホイール径が小さすぎてバルブヘッドがロックできない」場合があるってことには気づけなかったのかな。
実は、ここ以外の店でもミニベロ用品を探したことがあるのだけれど、そこもミニベロ用にフィットするパーツがほとんどなく、店員の知識もその方面にはあまりなかった。
ミニベロ乗るときはそういうところも覚悟しなければならないかもね。
【仕様】
・スチールバレル
・米・仏対応のデュアルバルブヘッド(英式バルブ付属)
・素材 スチール(グリップ部分:樹脂)
・最大空気圧 160PSI/11気圧
ただし、ミニベロにはこのままでは使えない(使いづらい)
自転車屋のミニベロに対する知識不足に多数遭遇。
ミニベロってマイナーなのね....orz
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購入金額
3,780円
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購入日
2020年01月13日
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購入場所
ケイジー
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