普段はUSBメモリというと、海外メーカーの安い割に性能はまずまずというものを買うことが多いのですが、パッケージの表記性能に惹かれて国内ブランドのSONY製品を買ってみました。
容量16GBの製品でありながら、「高速データ転送 160MB/s」と表記されているのです。この値は当然シーケンシャルリードだろうとは思うのですが、それでもこの程度の数字が出ているのであれば総合的にそこそこの性能を保っているのではないかと思ったわけです。
SONYらしいと思うのは、USBメモリにもいつも通りのフォーマットの取扱説明書が紙で付いてくるということでしょうか。個人的にはパッケージ裏に書いておけば十分な気もしますが…。
本体は金属製の細身のものですが、後ろの方に指が引っかけやすいよう厚みを付けてあります。この辺りは実用性への配慮ということでしょう。
ちなみに対応規格としてUSB 3.1 Gen1と書かれていますが、USB 3.1 Gen1は実質的にUSB 3.0と同一の規格です。要はごく普通のUSB 3.0対応品と考えておけば良いでしょう。
書き込み性能があまりに酷い
それでは、定番ベンチマークソフト、Crystal Disk Mark 2種類で性能を計測してみましょう。接続先はASUS P6X58D-EのUSB 3.0端子です。
まず、読み出しの方ですが、こちらは公称性能以上の素晴らしい値が出ています。
シーケンシャルリードは概ね170MB/s辺りをキープしていますし、ランダムについてもファイルサイズやスレッド数に関係なくすべてのテストで10MB/sを超えています。読み出しに関しては、この価格でこの性能であれば文句の付けようが無いレベルです。
一方、書き込みの方は一転して悲惨な値が並びます。シーケンシャルライトで10MB/sを超えるのがやっとという、下手をすればUSB 2.0用の製品よりも遅いレベルに止まっています。ランダムライトはより酷く、ランダム4Kは0.04~0.06MB/sという、今時滅多に見ないほどの遅い値が並びました。ここまで遅いと文書ファイルでも数十個一度にコピーすれば、遅さが体感できてしまうレベルでしょう。
ここまで書き込みが遅いと、常用する気分にはなれませんが、OSのインストールメディアのように一度作ってしまえば後は読み出しだけという用途であれば悪くはなさそうです。とはいえ、コストパフォーマンスを考えればもう少し良い製品が他にありそうな気がします。
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購入金額
1,078円
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購入日
2020年06月24日
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購入場所
ノジマ 幕張新都心店
まこりんさん
2020/08/05
読み込み速いのに、書き込みがこんなに差が出るなんてビックリです。
お値段なりの性能がちょっと出て欲しい気もしますね。
コレはコレで為になるレビューです。
jive9821さん
2020/08/05
私も読み出しを測定していたときには「これは凄い」と思ったのですが、
書き込みに移った途端にベンチマークソフトの進捗が急に遅くなり「?」
という心境。表示された値を見てびっくりでした。
これだけ読み出しが速いコントローラーを使って、ここまで書き込みを
遅く出来るというのも一つの技術かもしれませんが、まあ嬉しくは無いです。
こういった微妙な出来の製品も忖度無しで書かないと、報酬をもらわない
個人がレビューする意味が無くなってしまいますので、駄目なものは駄目と
今後も書くつもりです。
jakeさん
2020/08/06
1つの指標としてます。
サンディスクのが高かったですが、読み書きともに高速で便利でした。
ただし発熱がやばいですが。
jive9821さん
2020/08/06
普段は格安ブランドの製品を買って、意外と速い出物を見つけて楽しむのですが、
今回は表記性能の良いメジャーブランドを試してみたくなってしまいまして…。
そういえば、以前東芝の高速モデルも意外とダメだったことを思い出しました。
SanDiskは並行輸入品で酷い目に遭ったので、国内正規品が安くなったときに
購入するようにしています。