今やっている木工系工作に使用。
昔、「生徒」のころにクラブ活動で、木工をかじったことがあるので(何枚かお盆を彫ったくらいだが)、造っているものの細かい作業を彫刻刀ですることに。
(次回の工作予定は今のところないため)1回切りのものなので、安い「学童用彫刻刀セット」でよいかと複数の店を見たが、タイミング的にちょうど売り切れたタイミングだったのか、最近の小学生は彫刻刀なんぞ使わないのか、学習教材のコーナーにはなかった。いや、あるショップで一種類あるにはあったが、7本1セットで1800円程度と結構高い。
今回欲しいのは「印刀」と呼ばれる輪郭を彫るタイプと、「平刀」と呼ばれる凹面を造るタイプの2本のみ。セットにはそれらの他に、彫ったあとが筋彫りされる「三角刀」や、丸く筋彫りされる「丸刀」が余分に、しかも複数の大きさが入っていて、ケース付き。そうなると彫刻刀自体の1本あたりにかけられる価格は安価になるということになるので、切れ味に不安が。
なら使う種類だけソコソコのものを買うかとチョイスしたのが、与板利器工業の「桜日本 鋼付彫刻刀」シリーズ。もともと大工の使うノミやカンナが主力商品の与板利器工業の彫刻刀には、藤吉郎シリーズや東藤吉郎シリーズと言った上級シリーズもあるが、そちらにすると、彫刻刀1本でセットが買える価格になってしまうので、そこまでこだわらずに、「櫻日本」というエコノミーラインを購入。
「櫻日本」というシリーズはメーカーのHPにはないので、ホームセンター専売品かも
こちらはメインで使う「印刀」、別名「キワ刀」。
片刃の小刀で、輪郭を鋭く彫ることが出来る。使うときの刃の寝かせ方により、深くて鋭い輪郭だったり、浅めでぼんやりとした輪郭だったりを表現する。
そして印刀の中では「印刀右」と呼ばれるもの。cybercatは右利きなので、印刀右の方が圧倒的に使用頻度が高い(印刀左はなくても作業が出来るくらい)。「右」「左」というのは、どちらに向かって刃がついているかということ。印刀は片刃なので、一面(表)が平らで、もう一方(裏)の刃がつけてある部分が斜めになっている。
表(平らな方)を手前にすると、向かって右側が尖っているのが「印刀右」
平らな方を上側にして、右側が尖っているのが「印刀右」。右利きの場合、鉛筆を持つように右手で印刀を握ってコントロールしながら、左手親指で刃の側面を押しながら使うのが普通。その場合「印刀右」だと、平らな表側が板側になるため、刃の入り込み方を一定にコントロールしやすく、鋭い軌跡が描ける。グッと深掘りしたときも軌跡が狂わない。
右利きでも、ふんわりと柔らかい線で彫りたいときや、表面を薄く削いでグラデーション状にしたいときなどは、平らでない裏側が板側になる「印刀左」を使うこともあるが、「キワ刀」としての使用では(右利きの人は)作業の9割以上がこれでOK。
上級品と比べると刃の細部の造作や厚さが物足りないが、廉価版としては期待以上の切れ味だった。「鋼付」なので、軟鉄に硬度の高い鋼を接合した、粘りがありつつ「研げる」タイプなので、切れ味落ちたら研げるのもよいし。 オタクの道具箱
価格からするとマル
ただ柄の形は、もう少し平たい方がグリップが安定するが。
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購入金額
547円
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購入日
2020年03月08日
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購入場所
Dcmカーマ
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