ミニヒートガン。
薄い塩ビ板を膨らませる加工がしたくて入手。
構造は簡単で、言ってしまえば「超スポット」ドライヤーみたいなもの。
電源プラグを繋いで、スイッチを入れると先から高温の風が吹き出す。
その熱風でプラスチック系のモノを変形(曲げ・ひねりなど)させる。
一般的なドライヤーは、風の温度が140℃以下と決められているので、塩ビならなんとか加工できそうだが(いろいろ種類があるが、一般的に塩ビ板の変形は60℃~80℃で行われることが多い)、自分の持つドライヤーは髪を傷めないよう低温で、風速を強くして乾かすタイプ。
こういった加工には適さないタイプなので、素直に専用品を購入。
ただ、何回も繰り返し使うものでもなさそうなので、安いもので良いかと。
モノは、Amazonなどでいろんな会社から同鋳型と思われる商品が売られているモノの1つ。
こういうヒートガンには、「ガン」と名がつくように拳銃のような形のものと(ドライヤーとは持ち手の角度が違う/鋭角⇒鈍角)、直管型のものとがある。おおむね高出力のもの(温度が高く、ファン径も大きいもの)は前者が多く、低出力のものは後者が多い印象。
本品も後者で、およそ3cmφで20cmほどの長さのペン型。印象としては、ときどき土産物屋で売られている多色ボールペンを二回りほど大きく太くしたような感じ。
コンセント挿してお尻のスイッチを入れると先から高温の風が出るので、それを当てて素材を柔らかくし、力をかけるなどして変形させる。
使ってみると細かい作業の使い勝手は悪くない。
鉛筆のように握れば、かなり細かく先の動きを調整でき、余分なところに熱風が当たらない。
また折り畳み式の「足」がついているので、作業中素材の持ち替えなどで、一時ヒートガンを置きたいときや、使い終わった後しまうまでの放熱時に、置いておけるのでとても便利。足は針金曲げただけのような簡易のものなので、足を出したままでも、くるりと回して足が上になるように持って使えば使えるので、いちいち出す必要もない。一方しまうときはカチリと本体にはまって格納される。
...と使いやすいツールなのだが、威力はイマイチ。
Amazonの表示には定格300Wとあるが、実際には130W(本体記載)で、パワーは限定的。口も細いのもあって、せいぜい親指拇印くらいの範囲しか温まらない。
したがって細かい作業はできるけれど、「全体に丸みをつける」というような目的には適さない。
一方細かい向きの調整ができるし、限定的な範囲しか温めないので、小さなアクセサリー加工やスポット的に温めて追加加工する...などにはよい感じ。
ただ自分としてはもう少し大きなものが加工したかったんだけれどね....
商品そのものの問題より、Amazonの掲載情報がことごとく違う方が問題かも。
【仕様】
材質:ABS
電源:110V
定格電力: 300W⇒130W←Amazonの情報間違い
定格周波数: 50Hz
温度:200℃~300℃⇒(多分)200℃←Amazonの情報間違い
サイズ:22cm×2.4cm⇒19cm×3.8cm←Amazonの情報間違い(写真の寸法は正しい)
コード長さ: 約200cm⇒約100cm←Amazonの情報間違い(写真の寸法は正しい)
本体重量:約300g⇒133g←Amazonの情報間違い オタクの道具箱
中心部のみはソコソコ
測ったわけではないが、Amazonの記載「200~300℃」はウソでも、商品の箱に書いてある200℃くらいは行っている感じ。
またパワーは300Wではなく、130W(本体記載)なので、軟化するのに時間を要する。
かなり限定的。
細かい作業をするには良いが...
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購入金額
1,580円
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購入日
2020年01月03日
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購入場所
Amazon
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