私が現時点で最もよく使っているDAPとなっている、Acoustic Research AR-M2。バランス出力に対応できないなど古さはあるものの、各社の現行モデル群と比較しても同価格帯ではなかなか得がたい、魅力的な音を持ったプレイヤーです。
※上記レビュー内AR-M2の情報について、一部追記しました。
しかし、元々かなり古い製品であることに加え、Acoustic ResearchそのものがDAP等の分野から撤退してしまったことで、日本でも代理店が取り扱いを完了してしまっています。
注)販売業務は終了しているものの、現時点で代理店であったフロンティアファクトリーによる日本語の公式サイトは提供され続けていて、マニュアルやアップデーターも提供は継続されています。
そのため、製品本体は当然として、各種アクセサリーももはや入手困難となってしまいました。最後まで提供されていたAR-M200のアクセサリーについては、まだ流通在庫が多少残っていて何とか入手は出来るのですが、実質的にディスコンモデルであったAR-M2のオプション類の入手はほぼ絶望的です。
私のAR-M2はジャンク寸前の中古品で、添付品も残っていませんでした。使う上でそれによる不都合は特になかったのですが、よく持ち歩く本体なので出来ればケース類が何か欲しいと思っていました。しかし、代理店による直販サイトが残っていた時点で、AR-M2用のケースは既に在庫が残っていませんでした。そして、サードパーティー製のケースなども探してみたのですが、その時点で入手可能なものはありません。
仕方なく、ケース・ジャケットなしのままAR-M2を持ち歩いていたのですが、やはり傷などはそれなりに増えてきます。
そこでeイヤホン店頭でたまたま見つけた、下位モデルAR-M20のケースを取り敢えず入手して、使えないかどうか試してみることにしました。というのも、AR-M2とAR-M20とを比較すると、本体の厚みを除けば、寸法やボタン・端子類の配置がほぼ同じだということが判ったためです。
意外なほど問題なく収まる
大きさやボタンの配置がほぼ同じとはいえ、厚みは5mm(AR-M2が約15mm、AR-M20は約10mm)も違います。普通ならまずこれだけ違っていて流用できるとは考えられません。
しかし、こちらの写真をご覧いただければ判りやすいと思うのですが、AR-M2の背面は角が落とされていて。側面から見ると台形になっているのです。
この形状とケースの構造から判断すれば、あるいは流用も不可能では無いのでは、と考えたわけです。
AR-M2の純正のGenuine Leather Caseは茶色であり、このケースは黒ですので、AR-M20用であることが判ります。
本体裏面に来る部分にARのロゴ、内張側に「Acoustic Research」のロゴが、それぞれ刻印されています。
操作ボタンの位置は問題なさそうであることが判ります。
3.5mm端子やUSBコネクターの位置も同じであり、ケースの切り抜きも全く問題ないことが判ります。
AR-M2でボリュームがある位置は、AR-M20では何もないのですが、AR-M20もデザイン的にここが切り落とされていて、丁度ボリューム位置が切り抜かれていることになります。
というわけで、AR-M20用Genuine Leather Caseは、AR-M2でも全く問題なく使えるということが判りました。懸念された寸法の違いも、実際に使ってみるとむしろAR-M2の方に合わせたのでは無いかと思うほどにピッタリです。
本音からいえば、出来れば手帳型のFolio Caseが欲しいと思っていたのですが、これだけマッチングが良いようであればGenuine Leather Caseでも特に文句はありません。
こちらも品薄であることに変わりは無いのですが、AR-M2用のケースよりは多少入手性が良く、どうしてもAR-M2にケースが欲しいとお考えの方であれば、試してみる価値は十分にあるでしょう。
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購入金額
380円
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購入日
2020年01月18日
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購入場所
eイヤホン
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