初めて買った自動車です。3万キロ未満で税込・乗り出し価格30万円という激安で買った中古車でした。今も記憶に残る名車です。
13万キロ突っ走りました。塗装、タイヤ、タイミングベルト、マフラー、フロントガラスといったありとあらゆるパーツを修理して10年乗りました。警察に追われて突っ込んできた自称無職の未成年にフロントガラスをぶち破られてブチギレたのはトンデモ頭にくる思い出です。
アニメーション制作会社に勤務し、寝泊まりしつつ、遊びに行って楽しんだ思い出深い車です。っていうよりも住居だった。当時もラジオが大好きで「宮川賢のバツラジ」「雨上がり決死隊ベシャリブリン」といったTBSラジオを中心に聞いていました。この車で飯食って、笑って、ぐっすり寝る。そんな毎日を過ごしていました。
2009年秋、毎日「横浜-杉並-厚木-横浜」の100キロ以上を1年突っ走り続けました。母親が医療ミスで脳出血してしまったために高次脳機能障害を発症。神奈川リハビリテーション病院へ入院、その後通院したことで人生設計がぶっ壊れたわけですが、忙しい日々をともに過ごした相棒でした。別れは突然やってきた。10年乗ってきたこの車とお別れしたときは泣いた。
ちょうどよいサイズの1500cc、3速AT
CVTじゃないからなんだ、燃費はリッター12キロぐらいだけど速いんだ。ぐいぐい引っ張られる感じ。今の車のほうが遅いってさ、なんか納得いかねーんだよ。
この車、全長4285mmあるんだけど全然こすんなかった。なのに3990mmの今のラクティスの方がこすりそうで怖いからね。絶妙なシートの高さと見やすさ、サイズ感のわかりやすさで扱いやすかったんだ。
荷物もいっぱい詰めたからね。高速電脳って覚えてる?クーラーマスターに転職した元タイムリーの営業さんがすごい親切でオトモダチだったんだけど、高速電脳にCM Stackerを2台、特価で卸してくれて、それを俺に買わせてくれたんだ。すげーデカイ箱だったけど、2台きっちり入ったからね。いい車だったと思う。
Zなデザインで格好良い
Zガンダムはちょいちょい納得行かないストーリーではあるが、永野護デザインのモビルスーツは最高に格好良い。その中でも格好良いのが「キュベレイ」と「ギャプラン」、「(ZZだけど)ドーベンウルフ」だ!
ちょいとツリ目な感じだけど怖すぎる感じではない。そしてスリムなのが良い。今のやりすぎなマッチョなデザインはあんまり好きではない。このちょうどよい感じは永野護キャラに通じるなにかがある?かもしれない。
そしてこの色はティターンズカラーだと思いっている。特別好きな色だった。
たこ焼き事件
車の中でパン食ったり、焼き鳥食ったり、たこ焼き食ったりしていました。その頃は代謝が良かったので太りませんでしたが、後にその頃の暴飲暴食がたたって今太りかけているんだと思うんです。
認めたくないものだな、若さ故の過ちというものを!
環八はいつも混んでいました。今も混んでいます。たこ焼き食っててぽろっと落っことしたときは気になって仕方がありません。
「どこ!どこ行ったの、たこ焼き!」
今すぐに停車してたこ焼き拾いたい!でも渋滞でそれ出来ない!うぉー、たこ焼きどこなんじゃー!
会社着いてソースが付いたマット拭き拭きして、もうながら運転やめようと思うんだけど歴史は繰り返す!ちょいちょい何かをこぼしてしまったよ。
警察に追われたチャリに突っ込まれる
田無で青信号を普通に35キロで走っていたら、信号無視で飛び出してきたチャリに真正面から突っ込まれました。無職未成年二人乗りの運転していた方は足を複雑骨折、後ろに乗っていた方はまさかの逃走。
走って追いかけて捕まえようとしたんですが、警察がそのまま突っ走って捕まえてくれました。
フロントガラスが粉々、バンパー凹み、ボンネットが傷だらけ。おいおいまじかよ、これレッカーだよな・・・相手が自転車で信号無視、警察に追われていたこともあって違反は2点のみでした。だが納得いかん。警察に言ったら1点になりました。特例というスタンプが貼ってありました。
その後、保険屋が交渉したのですが修理代は取れませんでした。フロントガラスとバンパー凹み修理で20万・・・おまけに相手の親が警察に怒られて、何を勘違いしたのか俺の自賠責保険に請求を出さなかったらしい。結局、保険屋の話では役所と病院に泣きついて国保と高額医療費還付で対処したとのこと。おまけに働いていないのは当事者だけでなく親もそうだとのことで、ドキュンに突っ込まれるとは不運だった。
警察に追われた理由っていうのは、自転車を本人所有かどうか確認をしたら逃げたとのこと。警察のミスでもあるわけですよね?って突っ込んだら逆ギレされました。まあ、諦めるしかないね、こういうときは。
車中泊していたこともある
アニメーター諦めて編集・撮影に移った際に購入したスプリンターで寝泊まりしていたことが有りました。
アニメ制作会社は杉並に集中している。引っ越すわけですが、寝るだけの部屋に金かけるぐらいなら車買ったほうが良いんじゃねーかと思っていたことが理由です。
制作・編集に移っても結局15時間ぐらい会社にいる。で、仕事したあと銭湯に行って会社の駐車場に停めているスプリンターで寝る。これを続けていたことが1年あった。結局は会社の上の部屋が空いたのでそこに引っ越すのだが、ありがたいことに会社の駐車場は使わせてもらい続けた。
おれはテレビを見ないのでラジオ楽しんでました。漫画読んだらすぐ捨てるので、携帯電話とメガネケースが入っているショルダーバッグのみでok。なのでミニマルな生活をしている人は車中泊で十分だ。
別れは突然やってきた
15万キロ走ったスプリンターは年々維持費が高くなる。車検の際に交換する部品が増えていく。結果、パリパリハゲる塗装のヤバさも相まって維持を悩んでいたわけです。そんな2013年、取引先アニメーション制作会社の倒産による未払いで会社がいよいよヤバくなってきて社用車を維持できないとのこと。
社長「mocoっていう軽自動車、もらってくれない?」
おいおい、それはちょっとなあ・・・普通自動車のほうが圧倒的に長距離移動しやすい。俺の場合、距離が長いからなあと思ったが、結局は自分の車を廃車にして社用車を名義変更した。仕事と私事の両方で使うことにした。
維持費は安くなったが乗りづらい、アクセル踏んでも前に進まないCVT、車中泊がしづらい軽自動車になって泣きたい気分になった。
ああ、スプリンターに戻りたいなんて毎日思っていた。それもmocoを手放してラクティスに変えてみると不思議なことに、ああ、mocoに戻りたいだって。
それぞれに良い部分が有ったよ。思い出はとても美しいものになる。
それでもだ、スプリンターの思い出は特別に良いものである!ありがとうトヨタ、スプリンター!
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購入金額
300,000円
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購入日
2003年頃
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購入場所
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