米国の市場ではそこそこ広く流通しているにもかかわらず、日本では何故かこれまで殆どコンシューマー市場で見かけることが無かった、hp製のSSDです。
今年の9月頃から、秋葉原のツクモを中心に手頃な価格で出回るようになったことで、ようやく選択肢となり得る存在となってきました。
2.5インチSATA 500GBとして手頃な価格で売られていましたので、取り敢えず使ってみようということで買ってきた1台が、こちらのS700 500GBということになります。
パッケージには日本語による記載もあり、型番ラベルの情報から日本の代理店となっているプリンストンの記載情報と一致していることが判ります。
プリンストンで取り扱っているhp製の2.5インチSATA SSDはS700 Pro、S700、S600と3モデルあり、S700 ProがDRAMによるキャッシュメモリーを搭載した上位モデル、S700、S600はどちらもキャッシュレスですが公称性能はS700の方が勝っているという関係です。
パッケージに保証期間は3年と記載されていますが、厳密には3年間または公称のTBWを超えた時点のいずれか早い方となるとのことです。
外装は一応金属製でした。公称性能はランダム速度以外は上位のS700 Proと大差は無く、ある程度の発熱が想定されているのかも知れません。
ランダムは今一歩だが、データドライブ用としては十二分
今回はテスト用PCが直ぐに動かせる状況では無かったため、丁度届いたばかりのノートPC、DELL Vostro 15 5581の空いていた2.5インチドライブスペースに搭載して、データドライブとしてテストを実施してみました。
▲HDD非搭載仕様でもマウンターとフラットケーブルは用意されている
まずはCrystal Disk Infoで様子を見てみましょう。
Windows 10の環境構築の途中で表示させていますので、CドライブとなるNVMe SSDの方はある程度発熱していますが、こちらのS700は大した負荷がかかっていないこともあり、低い温度で落ち着いています。
続いてベンチマークテストですが、前述の通り環境構築の最中であるため、Crystal Disk Mark 6.0.2のみの計測となります。
公称性能では、シーケンシャル時Read 560MB/s、Write 515MB/sとなっていますが、書き込みの方の速度が思うように出ていない印象があります。これがSSDそのものの性能なのか、Vostro 5581のSATAの制約であるのかは判断できませんが…。
キャッシュ非搭載であることを考えれば思った以上に優秀な値ではありますが、仮にWindowsの起動用ドライブとして使っていたら、少し不満が残る性能であったかも知れません。今回は起動はNVMeのSSDで行っていますので、データドライブとしてこの性能が出ているのであれば、文句の付けようはありません。
このSSDは私が買った後さらに値を下げていて、週末特価であれば税別で4千円弱という辺りまで下がりますから、コストパフォーマンスについてはかなり優秀と評することが出来るでしょう。OS起動用であれば、よりランダム性能に優れるSSDを選択する方が正解と思いますが。
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購入金額
5,162円
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購入日
2019年09月21日
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購入場所
ツクモ パソコン本店II
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