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格安ビジネスエントリーモデルは、パソコンの入門ではなく、入り口モデル

これまで使っていたWindows7のノートPCもそろそろ、Windows10に変えなければと思い購入しました。ノートPCの使用用途はネット検索かお買い物ぐらいしか使わないので、低機能でも良いので格安PCを探していたところ、なんとDELLのVostro 15 3000 3582が税込送料込み合計 29,678 円と言う価格だったので思わず衝動買いしましたが、よくよく考えたらCPUはCeleronの N4000なのであまり速くないしメモリも4Gしか無く激オソの安物買いをしてしまったのに気がついても後の祭り、仕方無いので、メモリの交換増設・M.2 SSDの増設(起動ドライブ化)を行う事にしました。

更新: 2019/12/18
パッケージ

簡素の一言

梱包は、写真の通り、一般的な梱包です。

 

左上の、荷札隠しに置いたメモリはVOSTRO3582で利用予定だった
左上の、荷札隠しに置いたメモリはVostro 15 3000 3582で利用予定だったモノ

内容物は、シンプルの一言、本体とACアダプタ、安全マニュアルだけ、セットアップ説明も何もありません。

VOSTRO3582 内容一式
Vostro 15 3000 3582 内容一式、DVDはオマケソフト(リカバリメディではない)

実際には、製品の到着に合わせDELLからセットアップガイドのURL(動画)が記載されたメールが届きます。これを見れば誰でもセットアップできるでしょう。

でも、あまりにも簡素すぎで初心者向けではないですね。やはり対象が、会社の総務や情シス向け製品のようです。

更新: 2019/12/18

仕様とアップグレード方針

仕様は以下の通りです。まあ、Windows10 OSと15インチモニタのPCが3万円以下で買えれば安いものですが・・・

CPUは交換出来ないので、このスペックでは激オソ確実なのが解ります。実際に最初のセットアップ時はあまりの遅さに閉口しました。

ここは新品だけどパーツをアップグレードするしか有りません。

まずは、メモリー、メモリースロットは1つなので、搭載されている4Gを外し8Gを積むことにします。(このメモリ選定をしくじりました。後述)

次に、HDD、一般的には2.5インチSSDに載せ替えですが、New Vostro 15 3000 3582にはなんとM.2 SSDスロットが付いています。それも2280サイズのM.2 PCIe NVMeが乗ります。これを使わない手はありません。

たまたま、手持ちにSamsung SSD 950PRO M.2シリーズ 512GB(型番:MZ-V5P512B/IT)が有ったので使う事にしました。(全然ハイエンドPCのCドライブではないですが(笑))

更新: 2019/12/21

セットアップとアップグレード手順

1.セットアップ

まずは、マニュアルに従いセットアップを行います。マニュアルは「デル製品をご購入のお客様へのご案内]というメールが届くので、そこに記載された動画サイトを確認します。

pdfが必要でしたら「New Vostro 15 3000 3582 マニュアル」とググればいくつか出てきます。何故かpdf版は「Vostro 3582(光学ドライブ非搭載) セットアップと仕様ガイド]しか有りませんが内容は光学ドライブ搭載版でも使える内容です。

2.Windows 用のリカバリドライブを作成

SSDへの換装を予定してる人は必ず行いましょう。説明書の「Windows 用の USB 回復ドライブの作成」を参考に、16GB以上のUSBメモリかUSBドライブを用意します。私は、USB3.0のSSDドライブにWindows 用の USB 回復ドライブを作成しました。結構時間がかかります。

リカバリドライブ作成中
リカバリドライブ作成中

3.アップグレード(換装)の準備

メモリー交換やM.2 SSD搭載のためPC本体のバックプレートを外す必要があるので、ツール類を準備します。

必須

・Vostro 3582 サービスマニュアル(光学ドライブ搭載)pdfまたはWebページで確認
特にpdf版の「vostro-15-3582-laptop_users-guide_ja.pdf」は、ネジの種類まで詳細に記載されているので、是非ダウンロードしておきたいです。
・00番および01番のプラスドライバ
上の2サイズは必須です。サイズの合わないビットを使うとプラスネジの頭(十字穴部)をなめてしまってプラスドライバーが喰いつかなくなりネジが外せなくなります(別記)
出来れば、00番はPhillips(フィリップス)H型とS型の両方が有ると良いでしょう。


・プラスチックスクライブ
本体を傷つけないようにベースカバーを外すために用意します。


・ネジ受け皿
ネジ毎に種分けして取付時の紛失や付け間違え防止になります。ネジをなくした時のために、ノートPC用ネジセットを用意しておくのも手です。

有ると良いもの

・静電気除去シート
乾燥する冬場に作業する際は本体の下に敷いておくと良いでしょう。アース線が出てるものも有りますが高価です。

4.換装用パーツの準備
・メモリモジュール(重要 SINGLE RANKED製品)
実装されているのは、SK hynix 4GB 1Rx16 PC4-2666V DDR4 2666MHzです。8Gにするには、DDR4 2666MHz 1Rx8(8チップ製品)を選ぶ必要があります。1Rはシングランクのことで、Vostro 15 3000(3582) はシングルランクのモジュールしか利用できません、私は最初この確認を怠り2Rのモジュールを購入してしまい。メモリーエラーで使えませんでした。(後述)

1RのメモリーモジュールTranscend製JM2666HSB-8G [8GB JetRam DDR4 2666 SO-DIMM 1Rx8 (1024Mx8) CL19 1.2V]を買い直して取り付けます。

Transcend製1Rメモリーモジュール
Transcend製1Rメモリーモジュール

・M.2 SSD

マニュアルではM.2 2230と2280の PCIE NVMEが利用できるとなっています。ハードウェア仕様書では256GBまでになっていますが、特に容量制限は無いようです。今回は手持ちのSamsung SSD 950PRO 512GB(型番:MZ-V5P512B/IT)を利用しました。Samsung製SSDを使う利点として、強力な移行ツールData Migration Softwareがある事です。これを使うと簡単にSSDへの換装が行えます。

5.ベースカバーの取り外し

サービスマニュアルに従い、ベースカバーを外します。本体を裏返してDVDを外し、次にマニュアルの1から順にネジを外します。
1のネジは緩めるだけになります。DVDスロット下のM2*2 ネジは、00番のドライバーを使います。全てのネジを外したら、ベース カバーを右上隅(LCDヒンジのある方が上)から持ち上げると外れるので、続けて周囲に沿って全体を持ち上げます。外し辛い所はプラのスクライブを差し込みます。

ベースカバーを外したところ
ベースカバーを外したところ

6.バッテリーの取り外し
バッテリーは、最低でもコネクタだけは外しておきます。

7.メモリモジュールの交換
サービスマニュアルに従い、メモリーモジュールを交換します。ここはあまり難しくありませんが、交換後は一度、バッテリコネクターを戻し、ベースカバーを取り付け、起動確認を行ってください。モジュールの規格が合わないとメモリーエラーで起動しません。

メモリー交換
メモリー交換実施後 チップが両面実装

8.M.2 SSDの取付
サービスマニュアルに従い、M.2 SSDを取り付けます。因みにマニュアルにあるサーマルプレートは付属してません。出荷時にSSDが実装されている製品のみと思われます。

M.2 SSDの取付後
M.2 SSDの取付後

取付後、バッテリコネクターを戻し、ベースカバーを取り付け、起動確認を行います。

M.2 SSD取付後、正常に認識されているかTOOLで確認
M.2 SSD取付後、正常に認識されているかTOOLで確認

9.起動ドライブの移行(Migration)
起動が確認で来たら、移行ツールを使って、起動ドライブをHDD(1T)からSSD(512GB)に変更します。

SAMSUNGのデータ移行ツール
SAMSUNGのデータ移行ツール、SAMSUNG Data Migration Softwareを使って2時間ほど掛かります。(遅い)Intel等でも同様のツールがありますがほとんど同じでAcronis製品クーロンツールのOEMになります。コピー終了後はPCをシャットダウンさせておきます。

10.旧HDDの取り外しと初期化
HDDから起動しないよう一端取り外して、SSD側から起動するかを確認します。サービスマニュアルに従い、ハードドライブアセンブリの取り外しを行います。

東芝製1TB HDD
初期に搭載されているHDDは東芝製1TB MQ04ABF100

HDD取外し後、バッテリコネクターを戻し、ベースカバーを取り付け、起動確認と動作確認を行います。M.2 SSDにすることで見違えるように動作が速くなります。
元のHDDは、もったいないのでデータドライブとして使えるよう初期化します。私はAcronisのドライブクリーナを使いました。時間はかかりますがドライブ事初期化できてシステム領域や回復ドライブもきれいさっぱりデータが残らないのでネットオークションに出しても安心です。(時事ネタ)

11.旧HDDをデータドライブとして利用

1TのHDDはドライブ初期化後、再フォーマットして、本体に戻します。サービスマニュアルに従い、ハードドライブアセンブリの取付を行います。起動後、1TのHDDが認識されていることを確認します。

12.アプリケーションソフトなどのインストール

起動ドライブをSSD化することでPCの動作速度はかなり向上しました。(スイッチオンからロック画面まで20秒程度)

引き続き、必要なソフトをインストールします。  

更新: 2019/12/18

失敗談その1 ネジ頭がなめていた

アップグレード手順の5.ベースカバーの取り外しを行おうと、DVDドライブ下のM2*2ネジの一つを外そうとしたところ、全く抵抗がありません。

 

最初からネジの頭がなめている
最初からネジの頭がなめている

よく見ると、ねじ頭が完全になめて、ドライバーが空回りします。どうやらメーカーの組立工程で間違ったドライバーが使われたようです。今更文句も言えないので、何とか外しました。

このまま、ネジの取付を諦めても良いのですが、AmazonでノートPC用ネジセットを購入して、同型のネジを見つけて取り付けました。

このネジセットがあれば、いくつかネジを紛失しても平気です。(^^ゞ

更新: 2019/12/21

失敗談その2 メモリーモジュール規格を間違えた

久々のメモリーモジュール選択の失敗です。30PINN SIMMの時代(誰も知らないだろうけど(^^ゞ)からメモリーモジュールの経験を積んできたのに、完全な凡ミスですね。

DDR4 2666MHz 8Gbyteならどれでも良いと思い、良くチェックせず買ってしまいました。

購入したが使えなかったCFDのDDR4 2666メモリ
購入したが使えなかったCFDのDDR4 2666メモリ

購入したのはCFDのD4N2666PS-8G (260pin/SO-DIMM/DDR4-2666/8GB)で、マニュアル通り取付ましたが起動しません。充電口横のバッテリー ステータス ライトが点滅するだけです。
VOSTRO3582のLED診断ライト コードによると2(オレンジ),4(ホワイト)の点滅は、メモリまたはRAM(ランダム アクセス メモリ)の障害です。とのこと。

ネットで調べて見ると、Vostro 15 3000 3582ではD4N2666PS-8Gは使えないとのことでした。Vostro 15 3000 3582はシングルランクのモジュールのみ対応とのことでD4N2666PS-8Gの製品ページにはその情報が無く、多分2R(デュアルランク)ではないかとのこと。(買い直し計画中)

結局、D4N2666PS-8Gは返品し、Transcend製JM2666HSB-8G [8GB JetRam DDR4 2666 SO-DIMM 1Rx8 (1024Mx8) CL19 1.2V]を買い直しました。こちらはすんなり認識して無事8GBメモリーとなりました。

一応、取付後、BIOS設定画面が出ます。設定を確認し終了しましたが、残念なことにDDR4-2666メモリは2400で駆動していました。また、何故かBIOSでM.2 SSDが[NON]の表示でした。

 

 

更新: 2019/12/18
使用感

購入したそのままで、ビジネスで使うのは無理

確かに、価格は安く、DELLのタイムセールでは2万円を大幅に下回る1万7千円台もでる時があり、コストパフォーマンスは良さそうですが、実際に購入した状態でWindows10を起動しビジネスソフト(WordやExcel、Powerpointなど)がまともに動くかというと、無理だと思います。特にHDDはランダムアクセスが遅くて酷評されてる東芝のMQ04ABF100が使われています。

Vostro 3582 ビジネスエントリーモデルは、新入社員などに向けたPCの入門機ではなく、パソコンを使う入り口(パソコンとはこういうモノだよと言うレベル)ぐらいの性能しか有りません。

人手不足の昨今、ビジネスの世界では、パソコンでの作業性も重要で、処理能力の低さで待たされると「人の」作業効率が極端に落ちます。ビジネスではコストを削減するため機能(D-sub等の端子)を落としても、作業に必要な性能(SSDやメモリ)は確保すべきかと思います。

なので、Vostro 15 3000 3582をビジネスで使う場合は、メモリの8G化とSSD化は必須でしょう。

などなど、酷評していますが、良い所もあります。

まず、ノートにしては珍しくキーボードにテンキーがあること、ビジネスでは必須でですね。

また、ACアダプタ接続口横にあるLEDは、電源ランプ(充電中ランプ)の他、HDDのアクセスランプにもなるので、最近のノートではHDDアクセスランプが省略されているものも有る中、嬉しい機能です。因みに、電源ボタンにLEDが付くような切り欠きが有りますが、電源を入れても光りません(笑)何のための切り欠きか解りませんが、電源投入時は「Caps Lockキー」が一瞬光るだけです。

電源投入時の挙動
電源投入時の挙動

更新: 2019/12/18
総評

1万円台で買えれば、アップグレードしてもコスパ最高

3万円近くで買ってしまったので今更ですが、税、送料込みで15000円以下なら、アップグレードに1万円かけても25000円ぐらいとなり、そこそこ性能の良い格安パソコンになります。

ただ、アップグレードするための仕様の確認や、内部に手を入れるなどは、パソコン初心者にはハードルが高いかも知れません。PCに慣れた、会社の総務担当か情シス担当向けの製品、そういう意味でのビジネスエントリーモデルでしょう。

  • 購入金額

    29,678円

  • 購入日

    2019年12月12日

  • 購入場所

    DELL直販

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