レビューメディア「ジグソー」

宙に浮いた玉の中に景色が映っている写真を撮る

宙玉」(そらたま)とは 2009年に上原ゼンジ氏が考案した撮影システムです。

透明な玉をレンズ前に取り付けることにより、宙に浮かんだ玉に映っている光景を撮影することができます。

私が一番初めに「宙玉」を知ったのは 2010年にデジカメWatchで取り上げられた時でした。

 ※おもしろ写真工房:「宙玉レンズ」を作ってみよう - デジカメ Watch

 

この時はまだ製品としての「宙玉」はなく、お菓子の筒の箱やレンズフード等を工作し様々な自作の宙玉レンズや作例を紹介されていただけで、私には敷居が高く手が出ませんでした。

 

その後、2014年にレンズフィルターに透明な玉が取付けられた「宙玉」レンズとエクステンションチューブのセットで製品化されました。

これで手軽に「宙玉」写真が撮れるかと思いきや、デジカメWatch等の記事を読むとちょっとした写真の知識と新たな機材の投資が必要です。

 

まずレンズ前の宙に浮いた玉を撮るのですから、かなりの接写を強いられます。

その為エクステンションチューブで距離をとるのですが、それでもまだ近いのでマクロレンズか接写リングは必須です。

そして実際に試してみた人のコメントを見ると結構試行錯誤している様なのです(それ自体を楽しめれば良いのですが、当時はそれを面倒そうと感じていました)。

金銭的にも失敗したくありませんし、この時も結局手を出せませんでした。

 

そして近年定例となってきた大学時代の仲間との忘年会で、幹事(♀)が自分が見たいからと言ってイルミネーションのキレイな場所の近くで開催する様になり、キレイな写真を撮りたい欲が増してきました。

 

「今年もイルミネーションを見るぞ!」と連絡があった時に、他に気になっていた光ボケを好きな形に撮影するキットと

 

宙玉」に手を出す事を決めました。

更新: 2019/12/29

【他に必要なモノ】

今回使用したいカメラはマイクロフォーサーズの OLYMPUS PEN E-P5ですが、

 

「宙玉」レンズはレンズの前に取付けるフィルターの様なものですから、マイクロフォーサーズに限らずフィルター取付用のネジがあるレンズならばステップアップ(ダウン)リングを使用する事でどのカメラでも撮影する事が出来ます。

 

必要なモノをまとめると下図の様になります。

 


※製品ページより引用

 

今回購入した「宙玉」には 20mmのエクステンションチューブが付属していますが、使用するレンズによっては宙玉が合焦する距離をエクステンションチューブで調整する必要があるため、5mm・10mm・20mmのエクステンションチューブがセットになった「Extension Tube 72」も一緒に購入しました。

 これで組み合わせにより 5mm単位で 35mm分延長できます。

使用するレンズは焦点距離が24〜50mm(35mm判換算)のモノが向いているとの事でしたので、こちらの 14-42mmのズームレンズにしました。

 

口径が 37mmなので、「宙玉」を使うには 37 → 72mmにするステップアップリングが必要になります。

37 → 72mmに直接するステップアップリングは見つけられず、最小で 2枚、小刻みに 37 → 82mmにする 9枚(72mmまでで 7枚必要)のモノが見つかりました。

結局今後の事を考え両方とも購入する事にしました。

37 - 58mmと 58 - 72mmのステップアップリングです。

そしてこちらが、37 - 49mm、49 - 52mm、52 - 55mm、55 - 58mm、58 - 62mm、62 - 67mm、67 - 72mm、72 - 77mm、77-82mm のセット品です。

わざわざ二種類購入したのは、エクステンションチューブの長さが足りなかった場合にこちらで距離を稼げるかという思惑もありました。

 

そして今回使用するレンズはマクロレンズではありませんが、カメラ自体にマクロモードがあるのでそちらで代用できるかと当初接写リングを購入しなかったのですが、結局全部継ぎ足しても宙玉に焦点が合う事はありませんでした。

ここで取る方法は三つ、素直に接写リングを購入するか、更にエクステンションチューブを購入し宙玉を前方に持っていくか、思い切ってマクロレンズを購入するか。

 

新たにマクロレンズを購入までする気は無いので、まずはエクステンションチューブを継ぎ足したと同じイメージになると思われる EOS M + マクロレンズで宙玉を試してみる事にしました。

 

こちらのレンズは丁度口径が 72mmなので直接エクステンションチューブを取付けられます。

そして宙玉にピントが合ったのは、今回購入したエクステンションチューブを全部継ぎ足した時でした。

ただし筒の内側が写ってしまい、画像はトリミングしないと使えません。

まぁ知識のある人なら試してみるまでも無くこうなる事は予想できたのでしょうが、製品ページにあったように素直に接写リングを購入した方が良さそうです。

もっとも製品ページでもエクステンションチューブで前方を延ばす事で負荷がかかりレンズを痛める事もあるので推奨しておりませんでした。

 

そして購入した接写リングはこちらです。

MEIKE製の 10mmと 16mmのセット品です。

電気信号も転送してくれるのでオートフォーカスも使えます。

とりあえず 10mmの接写リングを使い 7枚のステップアップリングと今回購入したエクステンションチューブを全て接続してみたところ、焦点距離 29-30mm辺りで合焦してくれました。

これで気を良くしてしばらくこの組合せで試写を続けていたのですが、ふと 14mmで合焦させればもっと短く出来る事に気付き(普通はすぐに気づくのかもしれませんが....)調整してみたところ、37 - 58mmと 58 - 72mmのステップアップリングと 5mmのエクステンションチューブだけで撮影出来るようになりました。

大幅に前方を短く出来ましたが、いくつか注意点があります。

 

まず焦点距離が短くなった事により、玉がかなり大きく写るようになりました。

私にはもう少し小さめの方が好みなのですが、それ以上に問題があります。

上の画像はかなり絞って(絞り優先モード f/22)撮影したので玉の輪郭がハッキリ映っていますが、オートモードで撮影すると輪郭がぼやけてしまいます。

ちなみに焦点距離 30mmで撮った時は日中に外でオートモードで撮ってもそこそこ輪郭は出ますし手持ちで撮影出来ましたが、焦点距離 14mmでは日中でもよほど晴れていないと手持ち撮影で輪郭を出す事は出来ません。

 

以上を踏まえ、今のところ「10mmの接写リング + 37 - 58mmと 58 - 72mmのステップアップリング + 20mmのエクステンションチューブ」に落ち着いています。

この時の合焦距離は 19mmになります。

この組合せで撮影したのが、レビューの一番トップにある画像です。

 

今後他のレンズでも試してみたいですが、今回購入の接写リングやステップアップリング、エクステンションチューブがあれば別途の購入品は無さそうです。

 

今回撮影出来るまでにかかった金額は以下の通りです。

 

 ・soratama 72
    6,100円

 ・Extension Tube 72
    4,850円

 ・marumi 37 - 58mm、58 - 72mmのステップアップリング
    545円 + 475円

 ・Neewer ステップアップリングセット(37 ~ 82mm)
    1,199円

 ・MEIKE MK-P-AF3A(接写リング 10mm/16mmセット)
    3,540円

更新: 2019/12/29

【作 例】

前半は合焦距離 30mm位でほぼオートモードで撮影したものです。

その後、絞り優先モードにしたり焦点距離を変えたりしたので、玉のサイズや輪郭で察して下さい(^^;

 

更新: 2019/12/29

気軽に試すには

私が躊躇っていた様にちょっとした投資や知識が必要で敷居が高いと感じる方も多いかと思います。

まずは似たような写真を撮るだけならば、百円ショップで手に入るモノで試す事が出来ます。

 

それは「虫眼鏡」です。

 

カメラを三脚にセットしておいて、レンズの極力近くで虫眼鏡のレンズに焦点を合わせて撮影すると、周りがぼやけ虫眼鏡のレンズ内だけピントの合った写真が撮れます。

またもう少し出資できるならば、同様に水晶玉(アクリル玉)を手に持って撮影すると、手も写ってしまいますが宙玉と同じ様に写す事が出来ます。

 

好きな位置に持ってこられる利点もありますが、やっぱり被写体ブレし易いですので安定して撮影するには「宙玉」レンズでないと難しいです。

 

興味がある方はまずは「虫眼鏡」で試してみてはいかがでしょうか?

  • 購入金額

    6,100円

  • 購入日

    2019年12月09日

  • 購入場所

    ヨドバシ・ドット・コム

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