ライカLマウントはTマウントという名前でLEICA TというAPS-Cカメラ用に作られたもの。
先行して開発されていたフルサイズミラーレスカメラLEICA SL用の交換レンズSLシリーズと同じ形状のマウントを持ち、SL発表後フルサイズ用レンズをSLレンズ、APS-C用レンズをTLレンズ、マウントの総称をLマウントとした。
そのため、フルサイズのLマウントカメラにTLレンズを装着した場合は(APS-Cサイズに)自動クロップされ、逆にAPS-CのカメラにSLレンズを装着した場合は画角が狭くなるが、お互いに使用が可能な仕様となっている。
さて、このレンズはAPS-C用のレンズである。
よって手持ちボディの中ではLEICA TL2との組み合わせが想定されるわけだが、Panasonic S1Rでの使用ももちろん可能なはずである。
というわけで、テスト撮影は双方で行った。
値段が値段なので
2万円そこそこのレンズなのでもっと安っぽい作りを想像していたが、アルミニウム合金を使用した、比較的ずっしりした質感のあるレンズ。
安い理由はもちろんマニュアルフォーカスだからというのと、5群6枚というシンプルな構成によるところもあるのだが、それと同時に、キヤノンEF-Mマウント、ソニーE(APS-C)マウント、フジフイルムXマウント、マイクロフォーサーズマウントと多マウントを同じ設計で作っているからというのもあるだろう。
さすがに開放からシャープとはいかないが、f2.8辺りから使い勝手が良くなり、f8辺りではかなり繊細な描写ができる。
絞り羽は14枚だが、ボケは少し煩い感じもする。
撮影例
F値は記録されず、またクリックしないタイプの絞り環であるため、おおよその数字かつ記憶頼り。
LEICA TL2ではAPS-Cでの使用のため換算83mmとなる。
55mm f1.4 1/4000sec ISO800 LEICA TL2
55mm f8 1/320sec ISO800 LEICA TL2
55mm f1.4 1/2000sec ISO100 Panasonic DC-S1R
APS-C用レンズをフルサイズで使用しているため、ケラレ、周辺歪みが見られる。
55mm f16 1/2500sec ISO100 Panasonic DC-S1R
光芒は14枚羽のため奇数枚の様に数は出るが、偶数のため、線は綺麗で個人的には好き。
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購入金額
22,000円
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購入日
2019年09月30日
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購入場所
ビックカメラ名古屋駅西
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