"IBM ThinkPad X20"かつてPC界を席巻していたIBMが2000年に発売したモバイルノートPC。
携帯性重視の12型液晶、ビジネス用途を想定した出力端子の数々、ThinkPadの象徴たるトラックポイント、そしてウルトラベースによる拡張性など現在のThinkPadに連なる数々の特徴を備えていました。
Xシリーズの祖先X20
現在Lenovoが主力モデルとしてラインナップしているX280やX1などのXシリーズはこのX20から始まりました。特にX280などの12インチモデルはX20の系譜を汲んでいます。
このX20の主な仕様です。
CPU:Pentium iii-E/600MHz
RAM:SDRAM 128MB
HDD:20GB
標準OS:Windows 2000 Professional/Windown NT4.0
このX20は前回紹介したX30の先代モデルです。
発売時期には2年程度しか開きがないのにCPU周りでのスペックに大きな差が出ています。
X30が1.2GHz駆動のPentium iii(Tualatin)を搭載しているのに対してX20は半分のクロックとなる600MHz駆動のPentium iii(Coppermine)を搭載しています。
メモリもHDDもX20の方が少ないですが、ThinkPadなだけあって簡単に交換することが可能です。
頑張ればWindows7が動作してしまうとか…
そこそこ持つ
X20のバッテリー駆動時間はカタログ上ではPentium iiiモデルが3.8時間、Celeronモデルが2時間となっています。最近のノートPCや後継のX30と比べても短いですね(´・ω・`)
ヘビーユーザーは充電器を持ち歩いた方が良さそうです。
私が所有する個体もバッテリー駆動時間はだいたい1.2~1.5時間程度です。
はい。もちろん2019年現在の話です。
発売から20年近くが経過してもまだバッテリー駆動ができてしまう驚異的な耐久性を持っています。
私の手持ちでまともにバッテリー駆動ができるノートPCはこのX20と後継のX30、辛うじて実用範囲のUX21Eだけです(´;ω;`)
これぞThinkPad、変わらぬデザイン
今も昔も変わらない「これこそThinkPad!」と言えるような武骨なデザインですね(`・ω・´)
後継モデルのX30と並べてもそっくりなデザインです。
密かにNT4.0も搭載可能だったりする
よく見ると分かるのですが、X30より旧型のX20の方がエッジの効いたデザインをしています。個人的にはX20のデザインの方が好みです。
若干X20の方が薄いですがフットプリントはX30の方が小さいのでモバイル用途にはX30の方が優れていると感じます。
そこ!誤差の範囲だなんて言うなよ?
X20の方がスマートに感じます。
ThinkPadの名機(個人的な感想)
前回のX30の記事で「ずっと変わらない武骨なデザイン」「打ちやすいキーボード」「キーボード中央のトラックポイント」「頑なに貫き通す12インチ液晶」などなど…ThinkPadにはずっと続いている特徴的な部分が多くあると言いましたが現代のThinkPadのルーツはここにあると思います(個人の感想です)
高い完成度から当時のIBMがかなり気合を入れて作っていたことを感じることができます。
今見るとさすがに性能が低すぎて実用性はありませんがWindows2000を触りたいときなどに動態保存の意味も込めて時々動かしています。
X20完全体
実はウルトラベースX2も持っています。
このメ〇ドライブのように強化できるのがまた魅力的ですね( ̄▽ ̄;)
せっかくのワンオーナーの動作品なのでこれからも大切にしていきたいと思います。
-
購入金額
0円
-
購入日
2011年頃
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。