それでは早速、hp f210のバッテリーを交換しましょう。

ただ、ネット上で調べてみてもこの製品の分解手順は全く見つかりませんでした。形状が似ているf310の手順は見つかったのですが、意外と構造が異なっていて参考にはなりません。

f210は隠しネジなどはなく、本体側面のビス計4本で組立っています。ただ、このビスを外す以外にも本体上部のツメをおらないようにきちんと外す必要があります。本体底面側の隙間からゆっくりと開けていき、側面の端子類等に填まっている部分をきちんと外してから殻割りします。

ディスプレイユニットのフレキケーブルを外してディスプレイを取り除き、ビス4本で固定されているディスプレイユニットが収まっている金具を外し、さらに基板上のビス2本を外すとこの状態となります。

最後に本体フロント側に残ったビス4本で固定された金具を取り外すと、金具の裏に内蔵バッテリーが見つかります。このバッテリーは強力なゴムテープで金具に固定されていますので、カッター等で粘着部分を切った上で外した方が良いでしょう。

新旧のバッテリーを並べてみました。文字が印刷されている面が逆となるため、内蔵品と同じ方向で固定するためにはロゴや文字がある面を金具との固定に使います。

生憎元通りの粘着テープは用意できませんでしたので、手持ちのクッション入り強力両面テープ（百均ショップで購入）を使って、純正品と同じように固定します。

後は分解と正反対の手順で組み立てれば作業完了です。

実は一度目に組み立てたときにはf210の起動に失敗（ロゴ表示後、日時設定画面を表示した直後にブラックアウト）したのですが、動作を確認しながら再度きちんと組み立てたところ、二度目は正常起動しました。シャットダウン動作も正常になりましたので、取り敢えずバッテリーは無事動いているといって良いでしょう。

ただ、分解時に何かミスがあったのか、GPSユニット（本体上部の基板）が認識されなくなってしまったようです。この原因は正直分かりません。

位置情報の重要性はともかく、GPSで自動時刻合わせが可能だったので、これが出来ないというのは地味にダメージとなります。今回は安定動作させることが最優先課題だったので取り敢えずOKですが、もしこの作業に挑戦される方がいらっしゃいましたら、作業は慎重に行っていただきたいと思います。

なお、下の記載されている購入価格は、送料を除いた1個分の金額を円換算した概算値となります。