先週入手したジャンクPC、teclast Tbook16 Powerのリカバリ作業がまだ始まっていないにも拘わらず、次のジャンクPCが届いてしまいました。

hpのSurface風 2in1 PC、Spectra X2(2015年版)の海外版？です。

これも通電しない不動品で、本体とキーボードのみですが、本体内のm.2 SSDが外されています。

ヤフオクの商品説明の写真には、分解している写真もあったので敬遠されたのか、開始価格の￥１０００（＋税）で落札できました。

ただ、いままでのCUBE i7やTBook16 Powerよりも一回り大きくレターパックプラスで送れなかったために送料がかなりかかってしまいました（\1300）。

中古のジャンク品ということもあり、あまり丁寧に扱われなかったのか結構い傷だらけです。電源スイッチ周りのプラパーツが割れていてテープ補修もされていました。

また海外モデルなので、キーボードはUSタイプでした。

『不動品と言ってもまたバッテリーが放電しているだけなんだろうか？』と思って手持ちのUSB type-C(USB PDにも対応）のACアダプターをつないでみましたが、LEDは全く点灯しませんでした。

『CUBE i7の例もあるし、１日くらい充電してみるか』と思ってそのまま出勤し、帰宅してみてもLEDは消えたままでした。

いくら￥１０００とはいえ、動作することを期待して購入したジャンクが動かないのは悲しいものです。可能性をいろいろと考えた結果、まずはACアダプターを疑ってみることにしました。

というのも、Spectra X2の本体に記載されている電源仕様は15V/3.0Aですが、ACアダプターの出力はUSB PD対応とはいえ最大で12V/1.5Aでした。

つまり、本体側はUSB PDの45Wタイプを要求しているのに対し、ACアダプターはUSB PDの18Wタイプだったのです。

『普通に考えて動くわけがない』と思われるかもしれませんが、これには伏線がありました。

会社ではhpのノートPCを使用しているのですが、本体は15V/3.0Aで付属のACアダプターはまさにUSB PDの45Wタイプでした。ところがこの会社のノートPCに、手持ちの18WのPDアダプターをつないても電源OFFの状態ならば充電できてしまうのです。さすがに電源を入れた状態で充電するには出力がたりず切り離されてしまいますが、そういった経験があったので『Spectra X2も18Wアダプターでいけるのでは？』と考えてしまったのです。

物は試しということで、USB PD(45W)のACアダプターを友人から借りてSpectra X2につないでみると、あっけないほど簡単に充電がはじまりました。

結局、Spectra X2の頃は電源回路の設計思想的にあまり柔軟な電圧に対応はしていなかったようで、きっちり15Vを入れてあげないと充電すらしないということがわかりました。

数時間ほど充電したのちにUSBメモリに入れたLive Linuxを起動したら普通に立ち上がりました。

問題は、追加費用はm.2 SSDのみと思っていたのがUSB PDのACアダプターも購入しなければいけなくなったことですね。いまどれにしようか悩んでいるところです。