ミラーにゴムバンドで固定する仕様のミラー一体型ドライブレコーダですが、カメラユニットが助手席側に備わっているので、運転席側にミラーを傾けると、カメラが左方向を向きます。少しくらいはカメラユニットを動かせるのですが可動域が狭いので正面を撮影できません。

仕方ないのでカメラユニットの可動域を広くするための改造を施しました。幸いプラスチック筐体なので百均で買った棒ヤスリでゴシゴシするとみるみる削れます。よって加工はさほど大変ではありませんでした。可動域を広げる為に削った分カメラユニットがグラグラになるのでそこは詰め物をしてグラグラしない様に対策しました。これで可動域が広くなり真正面、少し右方向にもカメラを向けることができるようになりました。

また、内部でマイクユニットやボタンがしっかり固定されていない為に、カタカタ音が鳴って録音されるので、再生してみた時に妙なストレスを感じました。分解してホットグルーで固定しました。こうDIY的な手間を惜しまない人なら面白い玩具になると思います。

撮影される映像はまあまあなので、事故等に遭遇した場合の状況記録には役立つと思います。夜間は前走行車のナンバープレートは明るすぎて見えません。昼間ならギリギリ見えるかな。広角レンズなので以外と広い範囲が写ります。

また、バックカメラもセットになっているので、バックモニターの無い車種でも自分で取り付けができれば駐車時や後退する際の危険回避には多少役立つと思います。バックカメラは広角レンズではないので見える範囲は広くありませんが死角が減るので無いよりはマシです。

透過型のミラーの中に液晶ディスプレイが内蔵されている構造なので、ディスプレイが表示されている間はバックミラーが役に立ちません。なので走行中に表示させる場合は気をつけないと感覚的に後方が見えている錯覚（実際は前方が映っている）に陥ります。

バックモニターとして使用する時は、ギアをバックに入れると（バックライトの＋電源をトリガーにしている）自動的に切り替わるのでなにげに便利です。＋配線にかませるだけというシンプルな仕様でここは好感が持てます。

MicroSDカードを挿入するスロット、電源、バックカメラのジャック、全てが上部にあるので、SDカードを取り出すのが不便です。いちいちゴムバンドを外して本体を取り外さないとカードが取り出せないのは不便です。

完全なハズレ（欠陥品）を引くと安物買いの銭失いになりかねませんが、内部構造は知れているので、分解して接触不良等を見つけて修理できる人なら、おそらく維持はできるのではないかな？と思います。仕様の甘さ、マイナーな不具合は潰して来たので一年使えています。

非常に安いのでドラレコがついてない車に一時的に取り付ける（レンタカー等）用途にも良いかもしれません。バックカメラは取り付けなくても問題ないので手軽です。

自分の車は完璧に仕上げないと気が済まない人には絶対におすすめできないですが、実用性、コスパ重視の人ならこれアリじゃないかなと思います。

とにかくコスパ最優先。不具合があったら直せる範囲で直す。だめなら諦める。それくらいの割り切りが必要ですが、手軽にゴムバンドで固定できる点はメリットです。

電源はUSB MINI-Bなので、ACコンセントからUSB給電できるアダプターを使用すれば、車に限らずツインカメラで撮影が可能（ただし後部カメラは解像度が低い）。ちょっとした監視カメラ代わりにも使えそうです。

ちょっと微妙な仕様（内蔵バッテリー要らんやろとか）は笑いに変える位のおもちゃ感覚で使えます。真面目にドラレコを導入したい人には向きません。そこは完全に割り切る必要があると思います。