メインPCへの外付けHDDを増やそうと、UNITCOM/IT PROTECH製の2台対応ケースを買ってきたところ、CHKDSKを実行しただけでHDDのボリューム情報を吹っ飛ばすという凄まじい挙動を示してくれ、とても実用レベルで無かったということを先日書きましたね。
これについては私のメインPCがAMD X370チップセットのASUS PRIME X370-Aであるということで、相性である可能性もあるかと思ったのです。これが相性であるとするなら、他社製でも構成が近い製品を買うと同じ轍を踏むことになりかねないということで、構成が違っていそうなものを探していました。
結果的に選んだのはHDD4台に対応する、Logitech LGB-4BNHEU3というケースです。接続方式はUSB3.0とeSATAの選択式で、RAIDには対応していないというところがポイントです。内蔵したHDDのボリュームをJBODで結合したり、ミラーリングで二重化ということは一切出来ません。つまり単純にHDD1台用のケースを4台繋ぐのと同じで、これなら相性が出にくい可能性が高いと思ったわけです。
外箱の説明を一通り読めば、それ以上説明は要らないのではないかと思うほど、外箱がこの製品の特徴をきちんと説明してくれています。
箱を開けると添付品が一式入った箱が上面にセットされ、その下にケース本体が収納されています。
添付品はACアダプター、マウンターとビスのセット(4台分)、USB 3.xケーブル、eSATAケーブルとなります。
eSATAケーブルが標準添付というのはなかなか有難いところです。ただ、最近eSATAに対応したPCってあまり無いんですよね…。
マウンターは無くてもHDDを搭載することは一応出来ます。ただ、これをつけておかないとHDDを取り外すのがとても難しくなりますので、やはりきちんと装着するべきでしょう。
現時点では不安定要素無し
それでは実際に使ってみることにしましょう。
RAID対応モデルと共通の筐体で、フロントパネルのスイッチで差がつけられています。PC電源連動機能のON/OFFはRAID非対応モデルでのみ切り替え可能だそうです。
実際にHDDを装着するところは撮影し忘れてしまったのですが、以前NASで使っていたSeagate IronWolf ST8000VN0022と、UNITCOMケースでボリューム情報を飛ばされてしまったWestern Digital WD Blue WD80EAZZを1台ずつ搭載しました。
接続してすぐにデータをそこそこ詰め込んでしまったのでベンチマークテスト等は実行していませんが、ST8000VN0022にデータを送っている時に、数GBのTV番組をコピーしていると転送速度は200MB/sを超える程度には出ていましたので、SATA HDDを使う分には性能は十分な水準に達していると考えて良いでしょう。さすがにSATA SSDの高速な製品で性能を発揮させる所までは行かないと思いますが。
これまで既に合計で10TB程度データの転送等を行いましたが、以前のUNITCOMケースとは異なりファイルの破損やコピー中のエラー発生等は見られておらず、それだけで十分実用レベルと評価できます。当然CHKDSKを実行してもボリューム情報やデータが破壊されることもありません。
本来は当然の話ではあるのですが、いろいろな操作をしてもデータが壊れないというだけで安心感があります。予想外の出費ではありましたが、まだベイに空きがあるということも含めて安心感と余裕が出てきましたので、買って損は無かったと思います。
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購入金額
12,334円
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購入日
2024年01月08日
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購入場所
ジョーシン
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