パイオニアのブルーレイドライブ(BDR-206J)がだいぶ前にお亡くなりになってしまい、CDのリッピングが出来なくなってしまいました。
そん中でも特に慌てず、パイオニアのリテールボックス入りBDドライブ発売のニュースを
『おー』
『うわースゲーなー』
『そんなにBDドライブに凝る必要ある?(BDR-S09J-XとかBDR-S11J-XとかBDR-S12J-Xを見ながら)』
などとニュース片手にウダウダ文句を言っている内に
という悪いニュースが出て
『そろそろ本気出して買わないと不味いんじゃ・・・・・』
『真面目に文句言ってる場合じゃねーよなぁ~』
と言うことでBDドライブの購入に至りました。
では、そんな瀕死のパイオニアが放つ””Ultra HD Blu-ray””に世界で初めて対応したUltra HD Blu-rayドライブのレビューとなります。
皆様宜しくお願いします。
~ BDR-S11J-BKの良いところ ~
1、傷だらけのCDのリッピングも成功しやすくなる
2、パイオニア製というブランド力
3、光学ドライブでは数少ないリテールボックス品
相変わらず、箱封印がなされていません。
ドスパラでBDR-208JBKの開封品を告知無く販売という常識的にあり得ない対応があったにも関わらず、未だにパイオニアではそれに対する対応がなされていないことにビックリです。
更に封印が無いことに何も思わない代理店のエスティトレードにもビックリですけど。
さて、それでは比較していきましょう!!
今回の比較対象は「BDR-206JBK(2010年発売)」となります。
光学ドライブでは数少ない「リテールボックス」モデルとなります。
このモデルの特徴は世界初の『Ultra HD Blu-ray対応』であること、アルゴリズムを大幅に見直し生まれ変わった『Pure Read4+の採用』、『Real Time Pure Readを採用』していることです。
しかし、何故か『Real Time Pure Readを採用』の部分がカットされ、本体寸法を代わりに入れるという理解に苦しむパッケージとなっています。
それでは、開封してBDR-206JBKと比較していきましょう!!
新品のブルーレイドライブは本当に久々の購入だったので開封するだけでワクワクしますね~w
右側の206JBKと比較してみると『ハニカム模様の有無』が大きな違いとなっています。
他に違いが無いか裏返してみます。
↓
パッと見で分かるS11Jと206JBKの大きな違いは
シーリング(=ホコリ侵入防止シール)処理の有無
となります。
見ての通り、206JBK(画像右側)にはそのような処理は全くされていません。しかし、S11Jにはシーリング処理が行われ、ホコリなどが侵入しないようになっています。
他社製ドライブもしくはパイオニアのバルクドライブしか使ったことがない方は物珍しく見える・・・かもしれません。
最後に正面・背後から見た画像がこちらとなります。
S11Jでは『Pioneer』『Blu-rayDisc』のロゴだけですっきりしつつもホコリが入りにくいツヤ有りフロントベゼルを採用しています。
逆に、206JBKはコンパクトディスクだのDVDRecorderだのいろんなロゴが刻印されている標準的なベゼルを採用しています。
裏側も確認してみましたが今まで通りの形状でした。
206JBKを購入して8年経っていましたが光学ドライブも地味ながら結構進化しているんですね・・・
では、次に中身の方はどれだけ進化しているのか見ていこうと思います。
思い出のCDをパソコンに取り込みたい。けれど盤面の状態が悪くて取り込めなかった・・・と諦めてるあなたに!!
以前使っていたBDR-206JBKと今回のBDR-S11J-BKで何が違うのかまとめてみました。
このBDR-S11J-BKには『Real Time Pure Read』と『Pure Read4+』という機能が付いています。ただし、これらを有効にするには”Pioneer BD Drive Utility”のインストールが必須となります。
kono
Real Time Pure Read、Pure Read4+の両機能は「Windows Media Player以外では有効となりません」などの注意書きがあるかと思い、念のため隅から隅まで読んでみました。
すると、下から三行目にこんな文言がありました。
「ピュアリードは、同梱ソフト以外のCD再生/取り込みソフトでも使用できます(すべてのソフトでの動作を保証するものではありません)」
ここまで言うなら、動作検証をしたソフトを公表すべきだと思います。なんか勿体ないです。
次に、これは当たり前の事なんですが、『Real Time Pure Read』『Pure Read4+』共に『新しいCDオーディオディスクで傷やよごれのない場合など、補間が発生しないディスクでは、ピュアリード機能は働きません』という注意書きもありました。
これは当たり前の話ですよね、新品ディスクに何を補完するんですか???って話ですし。
それでは『Real Time Pure Read』『Pure Read4+』が8年間でどこまで進化したのか試そうと思います。
皆さんには今回用意したCDの盤面を見て貰おうと思います。
見ての通り、細かいすり傷だけでなくガリッといっちゃってる深い傷もあるCDです。
以前のBDR-206J(Pure Read無印)では音飛びしてしまうCDです。
そのCDの状態のチェックを「Pioneer BD Drive Utility」を使って調べてみます。
すると見ての通りNot goodからBadをフラフラしていました。
それが分かったところで、もう一度Pioneer BD Drive Utilityのセッティング画面をみましょう。
”セッティング1”はシステム設定と記録モード設定の変更が行えるようになっています。
今回は記録設定を触らずに「ビデオ&オーディオモード」にチェックを入れます。
その後、設定を保存するにチェックを入れます。そうするとその設定がドライブの本体に保存されます。
更に設定を進めていきます。
次にセッティング2でPure Read4+をONにチェックを入れます。
更にReal Time Pure Readの部分にもチェックを入れます。
なお、Pure Read4+の『パーフェクトモード』『マスターモード』に関する説明はコチラを見て決めて下さい。
俺はPioneerの技術者が推奨する『パーフェクトモード』を選択しました。
吸い出しの結果は
『(一応)成功』
何故、一応なのか?
10回試した内の4回は吸い出し出来なかった or 吸い出しで来ても音飛びしたので完全な成功とは言えないからです。
ただ、何回試しても吸い出しが出来なかったor吸い出し出来ても音飛びしたBDR-206J(Pure Read無印)と比較した場合、BDR-S11J-BK(Pure Read4+)の読み込み精度が8年前よりレベルアップしたことがよく分かる事例かと思います。
*全て成功するとは限らないので注意して下さい
あくまで吸い出せる可能性が高くなった程度で考えて下さい
音が良くなった?・・・それは気のせい。
以前よりも音がよくなったとか、そういうのは感じませんでした。
LG製ブルーレイドライブを友人から借りてきて試したんですが・・・まぁ別に変わらないですね。
ただし、同じCDを用いたリッピング・再生実験の結果は大きな差がありました。どんなに頑張ってもLG製ドライブではリッピング・再生は出来ません(音飛びが酷かった)でした。パイオニア製の方がリッピング&再生出来る可能性は高いと言えます。
まぁ、あくまで可能性が高くなるというだけの話なので、傷の程度が酷ければリッピング&再生が出来ないことは頭の隅に留めて下さい。
Ultra HD Blu-rayの再生の敷居が高すぎてCDやDVDリッピング・焼き用
品質は文句ないのですが『206Jの時と比較して消費電力が倍増(12V系が1.1Aから2.2Aへ)』となっていますので電源に余裕の無い構成の方は念のためアンペア数の計算をし直すことをお薦めします。
このドライブは今時のブルーレイドライブらしく『BDXL対応』だけではありません。
なんと!!『Ultra HD Blu-rayにも対応』する数少ないドライブなのです。
しかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーし!!
Ultra HD Blu-rayを再生するための敷居が非常に高い!
Intelの内蔵グラフィックス(HD630搭載)
CPUもCore i5・i7(7000系以上)以上
HDMI2.0a+HDCP2.2以上対応の4Kモニター
・・・・・内蔵グラしか使えない時点で終わってますね。RadeonやGeForceを弾く時点で普及させる気がないとしか思えないのです。
せっかくのドライブもリッピングと焼き用途にしか使えません。
BDR-S11J-BKの購入を考えているなら『古いCD/DVD、傷が付いて他社製ドライブでは読み込めないメディアのリッピング』が主になるでしょう。
リッピング能力(と販売価格)に関しては1級品なので諦める前にBDR-S11J-BKの導入を是非検討して下さい。
最後まで読んでいただいた皆様に感謝をしつつ締めたいと思います。
ありがとうございました。
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購入金額
19,500円
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購入日
2019年04月頃
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購入場所
ツクモDosVパソコン館
kensanさん
2019/05/02
Takahiroさん
2019/05/02
まこりんさん
2019/05/03
https://pioneer.jp/device/fset_dev.html
Takahiroさん
2019/05/04
そもそも、ストレージ業界って「リテール品を出すならそれなりの責任を負う(FW更新など)」べきなのに、割と出来てない会社が多い…
だから本来当たり前なことをしてるパイオニアが優良に見えてしまう。