今までにも何度か触れていますが、私は子供の頃に家庭用ゲーム機を使った経験がありません。
ですので、これまで各種旧世代ゲーム機のミニチュア復刻が発売されてきても、懐かしいという感覚は一切無く、当然欲しいという欲求もありませんでした。
今ではPlayStation4 / PlayStation 3などは一応所有していますが、これらもメディアプレイヤーとして使うために用意しているだけで、ゲームをしたことがありません。強いていえばPSP / PS Vitaについては、多少はゲーム機として活用していますが。
私のゲーム体験は基本的にPC-9801以降のPCゲームだけなのですが、数少ない例外が大学時代にサークルの部室に置かれていた任天堂GAME BOYでした。少しライン抜けがあったGAME BOYを先輩が置きっぱなしにしていて、これに挿さっていたテトリスを時々遊ぶことがあったのです。
ちなみに部室にはブラウン管TVとSEGAメガドライブも放置されていて、プレイできるように私が設置しておいたのですが、誰かがソニックか何かで遊んでいたかな、という記憶がある程度です。
というわけで、私にとって数少ない馴染みのあるコンシューマーゲームがテトリスだったわけです。当初メガドライブミニの発表があったときにもそれほど興味があったわけでは無いのですが、オリジナル版テトリスが収録されているという情報を見てから、急に何となく欲しくなってきました。そこで在庫がある店を当たって注文してみました。
部室に転がっていたメガドライブは外箱などがなかったので、この箱のデザインも特に馴染みがあるわけではありません。
箱の裏面には収録タイトル一覧が掲載されています。PC版も含めて、プレイしたことがあるのは「テトリス」と「ぷよぷよ通」程度でしょうか。「ロードモナーク」は日本ファルコムから出ていたPC-9801版とはほとんど別物のようですし…。
「16BIT BY SEGA」と書かれていますが、当然これは本物のメガドライブの話です。実際のメガドライブミニにはARM系のSoCが使われていますので、最低でも32bit、一般的には64bitでしょう。
なお、このレビューの掲載タイミングは丁度「PCエンジンミニ」の発売日ですが、メガドライブミニとPCエンジンミニは、実は中身のハードウェアはゲームデータ等が格納されているNAND Flashを除き、ほとんど同じなのだそうです。組み込み版のLinux上で、各ゲーム機のエミュレータを動かしている形のようです。
外箱の側面には内容物一覧があります。本体以外にはゲームパッド、HDMIケーブル、電源用USBケーブル、説明書が同梱されています。電源アダプターは含まれていませんので、実際に動作させるためにはUSB充電器などが必要となります。
思い入れがある人には際限なく楽しめるものになりそう
それでは実際の中身を確認してみましょう。
本体は本物のメガドライブとは比較にならないほど小型化されていますが、デザインは昔見たそのままで再現されています。むしろこの写真ではゲームパッドが異常に大きく見えますね。
ヘッドフォン出力のボリュームノブも再現されていますが、これはさすがに機能しません。というより、そもそもヘッドフォン出力が省略されていますので。電源やリセットボタンについては、きちんと機能します。
本物のメガドライブと大きく異なるのは、本体前面・背面の端子です。ゲームパッドの接続はUSBですし、映像・音声出力はHDMIですからね。上から見る限りは忠実に再現された外観ですが、端子周りが現代的です。実際に使えるものを作るにはこうならざるを得ないでしょうけど…。
ゲームパッドは実際に使ったことがないためよくわからないのですが、おそらく本物のメガドライブのコントローラーをきちんと再現しているのでしょう。このゲームパッドは、コンシューマーゲーム機の周辺機器メーカーとして知られるHORIが開発しているそうです。
裏面にはSEGAの型番が記載されていますが、オリジナルがどうだったかは私にはわかりません。
さて、実際に「テトリス」や「ぷよぷよ通」を少し動かしてみましたが、普段ゲームはほとんどPCのキーボードで遊んでいるので、ゲームパッドの形状にどうしてもなじめず、操作にはかなり手こずりました。
「テトリス」に関してはかなりのブランクがあります(「ぷよぷよ通」はWindows 95時代に「ぷよぷよ通 for Windows」を持っていて遊んでいただけ多少はブランクが短くなります)ので、久しぶりに動かしてみると「こんなに難しかった?」といいたくなるほど成績が伸びません。「ぷよぷよ通」の方も操作はまだ少し対応できるものの、スピード感が全く違っていてどうにも馴染めません。
昔遊んだ経験があれば「これもやってみたい」というタイトルももっと多く見つかると思うのですが、現状では馴染みのあるわずかなタイトルを遊ぶための機械となっています。それでも本体とソフトの合計金額で約7千円であれば、十分にその価値のある製品だとは思いました。
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購入金額
6,970円
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購入日
2020年03月16日
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購入場所
ノジマ オンライン
checkerflagさん
2020/03/20
ROMを入れ替えなくて良いので便利ですよねえ。
あとゲームのセーブデータ保持用の電池切れの心配も無いし。
テレビ・モニターにくっつけて遊ぶだけですから。
PCエンジンminiも出たし次は何のminiが出るんでしょう(笑)
jive9821さん
2020/03/20
確かに、単につなぐだけというのは便利です。
ただ、実はPC用のディスプレイ(hp Z24i)にHDMI - DisplayPort変換ケーブルで接続しようとしたのですが、結局正しく動作しませんでした。
TV(Panasonic TH-43FX500)ではあっさりと正常に動きましたので、ちょっと相性にはうるさめなのかもしれません。
しかし、そろそろレトロPCのminiが出てくれても良いような気がしますが、難しいでしょうかね…。