ここ数年、ファイルサーバーでは10TB超のHDDしか使っておらず、8TB以下は主にPCまたはNASの内蔵用としてしか使っていないのですが、マイニング需要により8TB以上のHDDが品薄かつ価格高騰となってしまったということで、たまたま見つけたメーカー再生品のWesternDigital WD Red WD80EFAXを買っておくことにしました。
新品扱いではないため、紙箱には入っていませんでした。購入した代理店による緩衝材にくるまれた形で届きました。
2020年8月の製造分でした。型番をより正確に表記すると、WD80EFAX-68KNBN0となります。
恐らくメーカー再生品だからでしょうか。通常のWD Redのラベルに入っている赤いラインがなく、白いラベルに文字だけが印刷されている形となります。以前Seagate製のメーカー再生品を買ったときにもやはり市販品とはラベルの色が違っていたりもしましたので、メーカー側が区別のためにラベルのデザインを変えているのでしょう。
裏面の基板側から見れば、通常のWD Redと特に違いはありません。
型番が紛らわしいが、こちらはCMRモデル
今回は特に使用目的を決めていないため、取り敢えず動作確認のために前回取り上げたHDDスタンド、ainex HDE-09に装着してUSB接続で動作確認を取ってみました。
恐らく再生品となったことで基板が交換されているのでしょう。電源投入回数が1回、使用時間が0時間と表示されています。回転数は5,400rpmと表示されています。
インターフェースがUASP(SerialATA)となっていますので、このまま速度も計測してみることにしましょう。
USB変換によるロスを多少考慮する必要はありますが、SerialATAで直接接続した場合と極端な違いはなさそうです。
シーケンシャルはリード/ライト共に210MB/sを少し超えるところで安定しています。さすがに内周では大幅に変わると思いますが。
ランダムもリードはやや弱くライトが比較的優秀という傾向が見て取れます。まあ、OSのブート用に使うことはあまり考えられないタイプの製品ですので、実効速度という見方をすれば5,400rpmのHDDとしては十分に優秀な結果ではないかと思います。
さて、WesternDigitalのHDDは、近年SMR方式の製品が増えていて、それが信頼性が重視されるべきNAS用のWD Redシリーズにも拡がったことでユーザーからの反発を招いてしまっていました。
そこで現在のラインナップでは「WD Red」がSMR、「WD Red Plus」「WD Red Pro」がCMRと区別されるようになりました。そのため、無印のWD RedであるWD80EFAXもSMRであるという説が出てしまっています。実際に、同シリーズの容量違いであるWD20EFAX~WD60EFAXはSMR化されていることが明らかになっています。
しかし、市場に混乱を招いたことでWesternDigitalが公式ブログで明らかにした情報では、現状で8TB以上のWD Redシリーズは全てCMRモデルであると明言されています。よりわかりやすいのは、日本の周辺機器メーカーLogitecによるこちらの情報です。
https://www.pro.logitec.co.jp/pro/g/gLHD-WD80EFAX/
こちらのページ下部に製品一覧があり、CMRのモデルには全て(CMR)という表記があります。
WD80EFAXは製品の終息によりシリーズ名が変更されなかったことで誤解を招いたのでしょうが、現時点で開示されている情報ではWD80EFAXがSMRである可能性はないといえます。
安価に入手できるのであれば、安心して買って良い製品であるといえるでしょう。
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購入金額
9,980円
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購入日
2021年05月22日
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購入場所
PC-IDEA
kaerkiさん
2021/05/31
他の物は買ったりするのはなんでだろ?w
にしても安いですね!
jive9821さん
2021/05/31
比較的安い大容量HDDが品薄になってしまいましたので、
ファイルサーバーの14TBや12TBが故障したらどうしよう
かと、ビクビクしています…。
このWD80EFAXは8TBのCMRとしては間違いなく格安だと
思うのですが、これは当面NASやメインPCの予備として
置いておくことになりそうです。