先日Mitchell and Johnson MJ2のコード長を稼ぐために、SONY MDR-Z1R/Z7/Z7M2対応のケーブル、MUC-B30UM1を試してみました。そのときの結果はこちらに記載した通りです。
「対応しているわけではないが、使うことも不可能ではない」という、何とも微妙な結果となったわけです。そこでもう少し実験してみようということで、今度はヘッドフォン側のコネクターが3.5mm3極ではなく、3.5mm2極というものを試してみることにしました。これはDENON AH-D7100等に対応する形状のものです。
先に掲載した、SENNHEISER HD650のケーブルと同時に注文して、同梱されて届きました。この封筒の中に2本とも入っています。
前回のHD650対応品と同じ長さかつ同価格なのですが、ケーブルの外見はこちらの方が明らかにグレードが下がっています。まあ、音質改善ではなく実験が目的で購入していますので、今回は特にそこは気にしませんが。
Mitchell and Johnson MJ2と組み合わせた状態です。率直に言って、標準添付ケーブルの方が外観はまだ良いでしょう…。
これも工夫次第で使える
まずは実験の結果からいきますが、音を出すことは可能でした。しかも、3.5mm3極のMUC-B30UM1よりは装着にも苦労しません。
まず、両方の端子をきちんと奥まで押し込むと、今回はMJ2の左ユニットからのみ音が出ました。ケーブルの左右を入れ替えても、MJ2の左ユニットからという結果は変わりません。そこで、左側はそのままに、右側だけコネクターを浮かせてみます。
すると、一段分引き抜いた時点で右側からも音が出てくるようになりました。一応位相チェックなども行ってみましたが、この状態で正確に音は出ています。
MUC-B30UM1のコネクターよりも判りやすい位置で正確な音が出てきますので、少々不格好ではありますが右側のコネクター根本付近に輪ゴムを巻いておくと、ごく普通に挿しても音が出る位置で止まるようになります。
実用性という意味では問題ないレベルとなりましたので、MUC-B30UM1は外してこちらのケーブルをMJ2と組み合わせることにしました。
ただ、この状態で音質はというと、ケーブルの質自体はKIMBER KABLE設計らしくMUC-B30UM1の方が質が高いということも解ります。最低域の伸びや低域の深さがやや失われますし、高域方向の緻密さも結構差がついてしまいます。ただ、このケーブルも意外と音場の広さや楽器の質感など、音楽を聴いていて特に気になる部分については案外良好ですので、ごく普通にリスニング用として使う分には気になるほどの劣化ではありません。
Mitchell and Johnsonの正式な対応品を買うほどこのヘッドフォンに予算をかけるのも何か違うと思いますので、MJ2のケーブル探しはここで終わりにしようと思います。このケーブルであれば見た目の安っぽさなど気になる点はあるにしても、金額や音質では許容範囲といえるのではないかと思いますので。
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購入金額
2,980円
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購入日
2019年02月28日
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購入場所
Amazonのマーケットプレイス PCCITY
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