以前、一度ASUS TAICHI 31のために同種のSDカードを買ったことがありましたが、今回は単純に32GBのSDカードとしてそこそこ安かったために買ってみることにした品です。
以前買ったものとはほぼ同じ型番ですが、パッケージの表記が「SN-BA32」だったものが「SN-BA32 F」と若干変化していて、何らかのモデルチェンジが行われた可能性が高いのではないかと考えられます。
商品名は「バックアップSDカード」となっていて、SDカードそのものよりは添付のバックアップソフトウェアの方に重点が置かれていることが判ります。
Class10やUHS Speed Class 1の基準は充分クリア
この製品は、SDカードのスピードクラスとしては「Class 4」(書込保証速度4MB/s)と分類されていますが、仕様変更前のSN-BA32の時点で書込速度は18MB/s程度に達していて、10MB/sを書込保証速度とするClass 10の基準を充分に満たしていました。
そこでモデルチェンジにより速度がどう変化したのか、確認してみることにしましょう。
結果としては、予想以上に向上していました。
まず、読み出しだけであればシーケンシャルで80MB/s超え、ランダム4Kでも8MB/s前後と、高速型の製品と比較しても全く遜色ない素晴らしい速度を叩き出しています。
書き込みはさすがにそこまでとはいきませんが、それでもシーケンシャルで25MB/s程度、ランダムでも1MB/sは割り込まないなど、実用上充分に快適な速度を確保できています。むしろ、海外メーカーの格安Class 10カードではこれよりも遅いものも少なからず存在する水準でした。
UHS-Iもサポートしていますし、何故このカードがClass 4に分類されるのかは率直に言って理解できない部分があります。まあ、Class 10のカードとして考えれば思ったよりも速くないと評価されてしまうのを避けているのかも知れませんが…。
いずれにしても、速度が出なさそうだからといって避ける必要は無いカードと言って差し支えないと思います。
バックアップソフトは使い方次第
この製品は前述の通り「バックアップSDカード」であり、あくまで標準添付のバックアップソフトに主眼を置いた製品です。
購入時点で本製品の中にはこのようにソフトが用意されています。
「Real-time Backup Utility」という名称のソフトウェアであり、その名の通り、監視先のフォルダーの内容をそのままSDカード内に保存するというものです。Real-timeというだけあり、対象フォルダーから削除されたファイルはSDカード内からも削除されるという形で、同じ内容をそのまま複製するという機能に特化されています。
個人的にはQNAPのNASでほぼ同じ事を行っていますので、このソフトについては何処で使うかはまだ考えていませんが、NASなどが無い環境でドキュメントフォルダー内のファイルをバックアップしておく等の用途には手軽に使えて良いのではないでしょうか。
表記性能通りの書込4MB/sではさすがに使い物にならないと思いますが、SDメモリーカードとしての実効速度は意外なほど速く、充分実用に堪えうるだけのものだと思います。
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購入金額
697円
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購入日
2019年02月21日
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購入場所
ケーズデンキ
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