現在枕元に置く「寝床用PC」としてThinkPad X201i 3249-MJJを使っています。
これはそれまで使っていたThinkPad X32がWindows XPのサポート切れにより実用性を大きく損なってしまったため、暫定的に買ったものを思ったよりは長く使っているという状況です。
寝床用PCとしての条件は、極端に面積が大きくないもの(ディスプレイサイズで13インチ以下)で、Think Light(ディスプレイ上部に設けられたミニライト)を装備しているThinkPadとしていました。最近では減ってきていますが、以前は深夜に急に仕事のやりとりが始まることがあり、その際にキーボードバックライトよりも周囲も多少照らせるThink Lightの方が遙かに使い勝手が良かったためです。そのため、以前からここではThinkPad X22/24、X31/32と、いずれもThink Lightを装備したモデルを使い続けてきたのです。
しかし、X201iもまだ使えなくは無いという性能ではあるのですが、初代Core i3かつSATA 3Gbps止まりという古さはあります。SSDを載せていても、SSDの性能を発揮できていないという辺りは少々悲しいものがあります。
そこで最終的にはThink Lightを装備した最後のThinkPad XシリーズであるThinkPad X230を用意するつもりで、格安品を探していました。ところがここで何故か出くわしてしまったのは、その1つ前の世代となるThinkPad X220だったのです。
付属品はACアダプターとバッテリーのみ。HDD無しということで、システム起動確認済みのジャンク品扱いでした。一応HDDのマウンターは残っていましたが、Windows 7のCOAシールは残っておらず、OSは手持ちのWindows 8.1 Proを使うことにします。
傷やシール痕などがありますが、後で磨けば気にならない程度でしょう。
底面側は思ったよりも傷や塗装剥げがありました。まあ、自宅内でしか使わないPCとなりますので、気にしなければ気にならない程度です。
なお、メモリーは出荷時の2GBにもう1枚2GBモジュールがささった状態の4GBでした。できれば8GB程度にはしたいところですが、環境構築には4GBでも充分足りるでしょう。DDR3のSODIMMは、手持ちの在庫がDDR3L-1866のものしか残っておらず、本機には適合しないのです…。
取り敢えず電源を投入してみたところ、BIOSの表示を確認することは出来ました。スーパーバイザーパスワード等の罠も無かったようです。まあ、あっても解除は可能な筈ですが…。
HDDは欠品していましたので、先日レビューを掲載したSSD、Crucial CT500MX500SSD1を組み込んでから起動したところです。
自宅のWindows Serverには、Windows展開サービスを利用してWindows 7 / 8.1をPXEブートでセットアップできる環境を作ってありますので、オンボードのGigabit NICから起動してWindowsをセットアップしました。
上位仕様にはない弱点も
ここからは実際にセットアップが終わったThinkPad X220で入力していくことにします。
まず、キーボードのストローク感はさすがThinkPadというところでしょうか。ノートPCのパンタグラフキーボードとしては珍しいほどにストローク感があります。本当に高速入力するのであればもう少しダイレクト感があった方が良いのかもしれませんが、個人的にはこれくらいが好みです。
しかし、この仕様はディスプレイがWXGAのTNパネルであり、発色は青みがかっていてさほどよくありません。上位仕様ではフルHDのIPSパネルも選択できていましたので、そちらであれば不満はさほどでないと思いますが。
そして個人的に理解に苦しむのは、本機は搭載CPUがSandyBridge世代のCoreプロセッサーであり、チップセットにはQM67を採用しています。世代的に問題はないはずなのですが、何故かUSB 3.0に対応するのは出荷時にCore i7を搭載しているモデルのみとなっているのです。この差別化はいただけない点でしょう。
また、ネットワークについても、有線LANはIntel製のGigabit対応コントローラー82579LMなのですが、無線LANの方はIEEE802.11b/g/nの2.4GHz帯1ストリームであるため、150Mbpsとなってしまいます。まあ、ThinkPadは公式対応品であれば、内蔵の無線LANアダプターを交換することはできますが…。
一応現状のパフォーマンスについては、「WINSAT FORMAL」コマンドの結果を掲載しておくことにします。
さすがにSandyBridge内蔵のグラフィックスに弱さは見られるものの、それ以外の部分はまだまだ十分なパフォーマンスを保っていることがわかります。HDDのままであれば体感速度がやや厳しいかもしれませんが、SSDであればまだまだ十分実用的なパフォーマンスが確保できていることがおわかりいただけるでしょう。
SandyBridge/IvyBridge世代は、中古であればそれ以前のPCとほとんど変わらない価格まで落ちているのですが、実力的にはまだまだ通用する水準を保っており、ある意味狙い目といえる所かもしれません。ビジネス用であればこれで困ることはおそらくまずないでしょう。
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購入金額
8,800円
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購入日
2018年12月28日
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購入場所
HARD OFF
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