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DELL 13.3型 モバイルノートPC『New XPS 13』のレビュー プラチナハイエンド、4Kタッチパネル、ローズゴールド&アルペンホワイト

 

 

デル アンバサダープログラムのXPS体験モニターとして、DELLのノートPC「New XPS 13」を1ヵ月間試用する機会をいただいたので、レビューしてみようと思う。


DELLといえば、価格と機能性を重視したビジネスユースのPCメーカーというイメージが強いが、近年ではデザインや質感に対しても非常に力を入れている。


XPS 13は、よりスタイリッシュで、よりコンパクトなWindows搭載PCをというコンセプトから生まれたモデルで、11インチ相当のコンパクトな筐体に、狭額縁の13.3インチディスプレイを搭載した13インチノートPCとして展開されている。


今回お借りしたNew XPS 13は、XPS 13の特長である薄型の筐体や狭額縁のデザインをさらに洗練し、コンパクトかつ高性能化した最新モデルである。

更新: 2019/01/07

スペック

New XPS 13には、CPU、メモリ、ストレージ、ディスプレイ、カラーの組み合わせが異なる9モデルがラインナップされている。


試用機は、CPUは第8世代のCore i7-8550U(1.8~4GHz)、メモリは16GB(LPDDR3-1866 SDRAM)、ストレージは512GB(PCIe MVMe M.2)、ディスプレイは13.3型 4K解像度の上位モデルである。

 

更新: 2019/01/10

外観チェック

■外観チェック:天板

 

New XPS 13の筐体色にはプラチナシルバーとローズゴールドの2色がある。普段は無難なシルバーを選んでしまうが、今回は折角の機会なので、ローズゴールドをお借りした。


実機を触れてみて感じたのは、外観の美しさ。ローズゴールドの筐体は、上品で洗練されている。艶消しの柔らかいゴールドなので派手な印象はなく、性別を問わず、違和感なく使うことができそうだ。


梨地加工された表面はさらっとした手触りで、とても質感が良い。本体サイズは302mm x 199mm。概ねA4用紙サイズをイメージしてもらうと分かりやすいだろう。本体重量は1.2㎏。13.3インチのモバイルノートPCとしては、標準的な重さだ。


New XPS 13の筐体は、CNC機械加工により何センチもあるアルミインゴットから削り出されている。アルミから削り出された筐体は、質感が美しく、軽量でありながら高い堅牢性を合わせ持っている。

 

アルミ板を曲げ加工しても、同様の筐体を作ることはできるが、曲げ部の板厚が薄くなり、均一な強度が出ない。強度を出すには板厚を増さなければならず、それでは重量が増えてしまう。


New XPS 13場合は、堅牢性を確保しつつ薄型化と軽量化を図るため、コストを掛けて削り出し加工を施しているという。

 

 

 

■外観チェック:底面

 

底面には細長いゴム足が2本配置されている。キーボード打鍵時の振動を分散するには、4点支持のゴム足よりも効果的なのかもしれない。

 

吸気口の下には、通常はシール貼り付けをしている規制認証情報がレーザー刻印されている。質感を損なわないように底面の細部にまで配慮されている。



 

天板と底面の縁には表面の梨地加工とは異なり、光沢感がある加工が施されている。細部の加飾にも手抜かりがない。

 



■外観チェック:前面

 

中央には電源・バッテリーライト。4つの穴はデジタル・アレイ・マイク。

 

 


■外観チェック:背面・排気口

 

 

背面にはコネクタ類はなく、ヒンジの裏に排気口が配置されている。高負荷時にはここから筐体内の熱をファンで排出する。


DELLの公式サイトによると、新たな冷却機構として、ヒートパイプとファンをそれぞれ2つ搭載しており、GORE-TEX素材で知られるGORE社と共同開発の熱絶縁フィルムでヒートパイプの一部を覆うことで、冷却効率を高めているとのこと。


高負荷時に底面に触れると排気口から吸気口周辺、ヒートパイプが設置されている辺りが高熱になり、アルミ筐体からも放熱していることが分かる。しかしながら、その熱はキーボード面には伝わらないようにうまく遮断されているようで、パームレストを触れてもわずかに熱を感じる程度である。

 

 


■外観チェック:右側面

 

右側面では、左からスピーカー、microSDスロット、USB 3.1(Type-C)、ヘッドセットジャックを配置している。

 

 

 

■外観チェック:左側面

 

左側面では、左からNobleロックスロット、Thunderbolt 3(USB Type-C)×2、バッテリ・ゲージ・インジケータ、スピーカーを配置している。


USBポートについては、Aタイプを廃し、すべてをCタイプにしたことで、厚みが従来モデル(XPS 13)の9~15mmから7.8~11.6mmへと更なる薄型化が図られている。なお、すべてのUSB Type-CポートがUSB Power Deliveryに対応しているので、すべてのポートから電源供給が可能である。

更新: 2019/01/10

キーボード

 

キーボードのキーピッチは、打ち込みやすい標準的な19mmである。Enterキー周辺のキーサイズがやや小さく、カーソルキーとPgUp、PgDnキーの配置が変則的ではあるが、メインキーは幅が16mmあり、フルサイズのキーボード相当あるので使いやすい。


キーストロークはメーカー公称値で1.3mm。ノートPCとしてはやや浅く、タイプ感は軽めだが、キーには程よい反発力と底打ち感があるので、打鍵感は悪くない。盤面は打鍵時にたわむことなく、筐体内に振動が響き伝わらないので、安定的にタイピングすることができる。

 

 

 


キーはバックライト機能付きで、ON/OFFをFn + F10キーで切り替え可能。キー周辺だけではなく、キートップも光るようになっている。

更新: 2019/01/10

パームレスト・タッチパッド

 

 

本体色がローズゴールド&アルペンホワイトのモデルでは、パームレストにグラスファイバー素材が使用されている。白の筐体色を実現するためにDELLが独自開発した編み込みのグラスファイバー素材であり、グラスファイバーの繊維を布のように編み込んだ後、板状に加工し、プラスチックのフレームと複合成形しているという。


パームレストをよく見るときれいな編み込み模様が見え、触れると模様のとおりに凹凸感がある。樹脂成形で似たようなものは作れると思うのだが、素材の質感を活かすためにあえて手間とコストを掛けているところがとても贅沢であるし、造り手の深いこだわりを感じさせる。

 

 

 

 

ボタン一体型のガラスタッチパッド。ボタンはカチッとしっかりとしたクリック感がある。パッドの表面はさらっとした滑らかな手触りで、反応は良好。大きさも十分にあり、ストレスなくカーソルを操作することができる。

更新: 2019/01/10

ディスプレイ


 

本体を開くとスリムな筐体からは想像できない程の広い画面が目に飛び込んでくる。これは相当なインパクトがある。

 

 

 

 

New XPS 13の特長といえば、ベゼル幅わずか4.0mmのフレームレス・ディスプレイ。従来モデル(XPS 13)の5.2mmから更に細くなり、本体に対する画面の比率は80.7%もある。

 


 

ディスプレイの最大開閉角度は約140度。ディスプレイを開くとキーボードに傾斜が付く機能はない。

 



 

試用機は、4K UHD解像度(3840x2160)のタッチディスプレイ。4Kのドットバイドット表示では文字が非常に小さいので、200~300%で拡大表示するのが現実的だ。

 

テキストの読み書きを中心とした使い方であれば、4Kのドットバイドット表示で使うことはないので、FHD解像度 (1920 x 1080)モデルを選んでもいいだろう。



 

 

4K解像度の高精密さを確認するために4K動画を視聴してみたが、さすが4Kだけあって感動的な美しさという感想には至らなかった。FHDと見比べれば確かに高精密ではあるが、13インチのディスプレイサイズでは4K解像度の美しさを実感しにくいように感じられた。

画質については、明るくて見やすく、鮮やかな発色でメリハリの利いた画質だ。New XPS 13にはsRGBカバー率100%の色域、1500:1コントラスト比、400nitの輝度という、色域が広く、高コントラストで高輝度な液晶パネルが使われている。ベゼルレスの広い画面にくっきりと色鮮やかな画像が映し出されるので、一見するだけで画質の美しさを感じることができるだろう。

 

 

 

IPS方式のディスプレイなので、視野角は広く、左右上方向からでも視認しやすい。

更新: 2019/01/10

サウンド

 

モバイルノートPCの音質に期待していなかったが、意外に音は良いのではというのが素直な感想である。中高音域の抜けが良く、クリアな音質で聞きやすい。左右側面の手前側にスピーカーが配置されているためなのか、設置面に沿ってステレオ感のある左右に広がりのある音を聞かせてくれる。

更新: 2019/01/10

セキュリティ機能

 

セキュリティ機能としては、Windows Hello対応の顔認証用赤外線カメラと指紋認証センサー一体型の電源ボタンを搭載している。あらかじめWindows Helloに指紋、顔を登録しておけば、パスワードを入力することなくWindows 10にサインインすることができる。

 

特に顔認証については、電源投入後にノートPCの前にいれば瞬時にデスクトップ画面が表示されるので、非常に快適だ。また、赤外線カメラなので、暗所でも確実に認証してくれる。ただ、ベゼルの狭縁化の影響でカメラがディスプレイの下部に配置されているので、ディスプレイの角度によってはカメラと顔が正対せず、カメラをのぞき込まなければならないことがある。

更新: 2019/01/10

付属品

 

付属品はACアダプター、電源ケーブル、変換アダプタ、クイックスタートガイドなど。ローズゴールド&アルペンホワイトのモデルでは、ACアダプターは本体色に合わせたホワイトになっている。ACアダプターはコンパクトなサイズで、ケーブルをアダプター本体に巻き付けることができるようになっている。



 

 

USBポートはType-Cのみが搭載されているので、Type-CをType-Aに変換するアダプタが付属している。USB-Type-C関連機器の普及率はまだ低いので、変換アダプタを付属してくれることはありがたいが、フラットケーブルは取り回しがしにくい上に、プラスチッキーな質感がPC本体とは合わないことが残念だ。

更新: 2019/01/10

性能評価(CPU、SSD)

■CPU
インテルの第8世代(Kaby Lake R)のモバイル向けCPUである「Core i7-8550U」を搭載。前世代までのUシリーズは、2コア4スレッドであったが、第8世代では4コア8スレッドとなり、マルチタスク処理能力が大幅に向上している。Core i7-8550Uのスペックは以下のとおり。

 

コア/スレッド 4/8
ベースクロック/ターボクロック 1.8GHz/4.0GHz
内蔵GPU Intel UHD Graphics 620
TDP 15W

 

 



 

CPUのレンダリング性能を計測するMAXON社のCinebench R15を使い、CPUマルチコア性能を計測したところ、653cbのスコアであった。



 

 

計測結果をMAXON Cinebench Ranking Benchmark Results R15 Scores Databaseで参照したところ、「Core i7-6700HQ」と同等の性能があるようだ。


「Core i7-6700HQ」は、第6世代(Skylake)のノートPC向けCPUで、フラッグシップモデルやゲーミングノートPCでよく使われている。2世代前ではあるが、ハイエンドなノートPCに搭載されているCPUと同性能のCPUが、この薄型のモバイルノートPCに搭載されているのだから、十分に高性能であるといえるだろう。

 


また、デュアルヒートパイプ、デュアルファンの冷却性能を確認するため、ベンチマーク実施時のCPUのクロック周波数と温度を計測した。ベンチマークソフトには3DMarkX264 FHD Benchmarkを使用した。

 
3DMark
TIME SPYのCPU TESTを4K解像度(3840x2160)でテスト実施。

 

 

 


X264 FHD Benchmark

 


ベンチマーク中のクロック周波数を確認すると、頻繁に最大クロック周波数4.0GHzに達しており、ターボ・ブーストの効果が十分に発揮されているが、テスト開始後すぐにCPU温度が90℃を超過し、クロック周波数が2.5~3.0GHzに低下する場面が見られた。


Core i7-8550Uは、TDPが15Wという超低消費電力CPUではあるが、本体の薄型化を突き詰めた故に排熱が追い付かず、CPU温度が上昇してサーマルスロットリングが機能したものと考えられる。以上のことから、動画のエンコードやゲームなど長時間に渡り高負荷が掛かる用途には向いていないといえそうだ。

 

 


■SSD(PCIe MVMe M.2)
試用機に搭載されていたのは、東芝製のM.2 NVMe SSD「KXG50ZNV512G」。メーカー公称値では、シーケンシャルリードが3,000MB/s、シーケンシャルライトが1,050MB/の転送速度を備えている。


 

CrystalDiskMarkでデータ転送速度を計測したところ、シーケンシャルリードは3,000MB/sを超えたが、シーケンシャルライトは公称値の約半分、SATA3.0接続と同等の速度しか出なかった。

 

では、体感的にはどうかというと、起動速度やスリープからの復帰速度は高速で、ブラウジングや動画視聴時にもキビキビと動作する。アプリケーションのインストール時の動作においてももたつかないので、実使用においては十分な性能があると感じられた。

更新: 2019/01/10

バッテリー性能

ノートPCのバッテリー残量を記録できるバッテリーモニタソフトBBenchを使い、バッテリー持続時間を計測してみた。

 

一定時間ごとに自動でテキスト入力、Webサイト巡回を行ってくれるので、メーカー公称値(11時間)よりも実使用に近い持続時間を把握することができる。なお、計測時の条件設定は以下のとおり。

電源プランは「バランス」
電源モードは「バッテリー節約機能」
ディスプレイの明るさは40%に設定
BBenchは10秒ごとにテキスト入力、60秒ごとにWebサイト巡回で設定

満充電からバッテリー残量2%で休止状態に入るまでの時間を計測したところ、7時間45分であった。
4Kタッチディスプレイ、高性能なCPUを搭載しているハイスペックなモバイルノートPCとしては、バッテリー持ちは良好なのでは思う。

 

PC駆動時間とバッテリー残量 
 0時間48分  90%(48分)
 1時間40分  80%(52分)
 2時間27分  70%(47分)
 3時間12分  60%(45分)
 3時間56分  50%(44分)
 4時間41分  40%(45分)
 5時間29分  30%(48分)
 6時間16分  20%(47分)
 7時間05分  10%(49分)

 括弧内はバッテリー10%当たりの駆動時間
更新: 2019/01/10

総評

これまでDELLに対しては、デザインよりも価格と機能性を重視するPCメーカーというイメージを抱いていたが、New XPS 13はそのイメージを一変させるほどのインパクトがある機種であった。

New XPS 13を一言で表すと設計力と技術力が高いレベルで融合した「スタイリッシュでソリッドなモバイルノートPC」だ。

アルミ製の筐体は素晴らしい質感で、ローズゴールド&アルペンホワイトのカラーは気品があり、スタイリッシュな外観は「使ってみたい」、「持ち歩いてみたい」という気持ちにさせてくれる。また、一見しただけでは気付かない細部の加飾にまでしっかりと手が掛けられており、造り手の深いこだわりが感じられた。


機能性においては、狭額縁のディスプレイを始めとして、新たな冷却機構やパームレストに独自開発した編み込みのグラスファイバー素材を採用するなど、技術力が詰め込まれたソリッドなモバイルノートPCに仕上がっている。


機能性とデザイン性を兼ね備えているので、ビジネスユースに限らず、パーソナルユースにも最適だろう。

試用機は、プラチナハイエンドモデルということで、実売価格は22万円程度である。携帯性に優れ、堅牢性が高い上に、高精密で広色域なディスプレイと高性能なCPUを搭載しているので、用途としては、フォトグラファーやクリエイター向けの現場作業用の高性能マシンというのがしっくりくる。

マシン構成によって価格帯は15万円から25万円程度までのラインアップがあるが、WordやExcel、ブラウジング程度の用途であれば、15万円程度のモデルでも十分に満足感は得られる。

モバイルノートPCとしては高価な製品ではあるが、価格に見合うだけの価値があるので、コンパクトかつハイスペックなWindows搭載のモバイルノートPCを探しているなら、New XPS 13を選択肢の1つとしてお薦めしたい。

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2018年12月10日

  • 購入場所

    デルアンバサダー

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