私の車はドライブレコーダーを前後に取り付けています。いずれもmicroSDHC 32GBまでをサポートするドライブレコーダーですので、それぞれ適当な32GBを突っ込んであります。
しかし、EXCERIAの方は元々使っていたSAMSUNG製の挙動が怪しくなった際に、一定レベルの書き込み性能があるものを手持ちの中から探して暫定的に使っていただけのもので、いずれはきちんと高耐久型のmicroSDHCカードに交換しようと考えていたのです。
そこで目に止まったのが、SanDisk製のHigh Enduranceメモリーカードで、用途を監視カメラやドライブレコーダーとして発売している、この製品でした。他社製の特に国内代理店正規品の約半額で買えるということで、それならば2台分同時に交換してしまおうと2枚購入しました。
特徴としては、速度性能は最低限(読み書き共に20MB/s)ながら、防水構造かつ-25℃~+85℃での動作に対応するということです。特に真夏の車内の内装表面温度はこれ以上を記録することもあるため、高温で動作するというのは意外と大事な要素です。とはいえ、実はSanDiskの製品情報を調べてみると、廉価製品であるUltraシリーズでもこの温度域をサポート出来ているのですが…。
USBメモリーで期待を裏切ってくれたSanDisk製品であるだけに、この表記性能がきちんと保たれていれば良いな、と若干の不安を抱えつつ使ってみることにしてみましょう。
実は言うほど遅くはない
この製品は、一部販売店ではMLC NAND採用と明記されているのですが、メーカーの製品情報を見る限りMLCであると確信できる情報はありませんでした。また、既に出回っているベンチマークテストの情報と合致しない部分もあり、実際の仕様については確証が掴めません。取り敢えずいつも通りベンチマークテストです。カードリーダー・ライターはiBUFFALO BSCR20TU3、接続先はASUS P6X58D-EのUSB3.0端子です。
シーケンシャルは読み書き共に45MB/s程度です。特別に速いというわけではありませんが、公称値(20MB/s)の2倍以上という予想以上の好結果が得られました。また、ランダムもデータサイズやスレッド数にかかわらず、安定してほぼ同じ値が出ています。
特にシーケンシャルの読み書きの差がかなり少ないという特徴的な結果が興味深いところです。通常のSanDiskのmicroSDメモリーカードでは、このような傾向を示すのは最上位のExtreme PRO程度であり、他の製品では読み書きではっきりと差がつくのです。
耐久性を向上させるために、本来は高性能モデルに使える部材を、速度をわざと押さえ込んで、またNANDも恐らくMLCとすることで、寿命に余裕を持たせているのではないかという予想が成り立ちます。まあ、真偽の程はそう簡単には検証できませんが…。
今回購入した個体であれば、速度でも大きな不満は出ないでしょうし、それでいて高信頼性を謳っていると言うことで、なかなかお買い得なカードといえるのではないでしょうか。
-
購入金額
1,250円
-
購入日
2018年10月08日
-
購入場所
あきばおー
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。