VTuberの同時視聴イベントを機に、当面の間加入することにしたAmazonプライム会員。
そして、どうせ会員になるなら120%楽しみたいと、手に入れたAmazonデジタルデバイスがFire HD 8。
呼びかけるだけで、天気や時間がすぐわかるのはマヂ便利で、将来Amazonプライム会員を辞めることになっても、このためにだけでも置いておいて良いかな、という端末。これがセール時6~7,000円ならコスパ最強でしょう...という感じ。
機能を制限して、不具合=クレームを少なくする狙いと、原則としてAmazon系サービスを使わせるようにということなのだろうが、アプリの導入は独自のAmazonアプリストア経由で行い、Google Playが入っていないので、思う通りのサービスを使うことはできることはできるものの、情報集めて自分でイロイロしなければならない。このタブレットのコンセプトとして、「端末を安く提供して、Amazonサービスに誘導し、Amazonサービス消費に傾かせる」という設計になっている点は致し方ないが、ではAmazonサービスを使わないと無用の長物か...というとそんなことはなくて、前述の天気予報や時計機能以外にも、Amazonサービスを使わなくてもベンリな機能も結構ある。
そのひとつが、以前は別の方法でやっていて、Fireタブレットがうちに来て以来、その機能しか使わなくなった「買い物メモ」。
今までは、
・アナログチックに、冷蔵庫に貼り付けた紙に思いついたときに書く
・スマホのメモ機能を使う
・いつも買い物で使っているエコバッグに入れたメモに書く
という感じ。
ただいずれも一長一短で、
・冷蔵庫メモは、調理の時に思いついたものを、手が多少濡れていてもパッと書ける利点があるが、そもそも書いたメモの持ち出しを忘れることがある
・スマホは外出時はほぼ携帯しているので、そのメモ機能は出先でもチェックできるが、水回り仕事をしながら入力したりするのは難しいし、そもそも入力が面倒
・エコバッグメモは、生鮮食料品は良いが、減ってきた洗剤など「そのうち安くなったときにキープ」というようなものは、メモをリフレッシュしたとき次のに書き換え続けなければならない
というような問題や手間がある。
また情報の正規化が難しく
・週数回買うローテーション頻度が高いものや、逆に数ヶ月に1回しか購入しないものだと、メモの更新をまめにやらないと「買ったかどうか忘れる」⇒買わないと買ってなかったり、買うとダブったり
・冷蔵庫に書いたメモを忘れて、買いたいモノがあったことは思い出したが、モノを思い出せず結局買えない
・スマホのメモには書いてあるが、冷蔵庫メモに書いていないなど整合性がとれておらず(つまり同期しておらず)、必要かどうか迷う
というようなことが起こる。
つまり、
■一度思いついて作成したら、家でも出先でも見られて、購入したらその場で、家メモとスマホのメモが削除できる
というのがあれば最強。
それが出来るのが、これ、Amazon Alexa(の「買い物」メモ)。
※AlexaはAmazonの「音声応答アシスタント」の名称だが、ここでの意味は「アプリ」。
Fireタブレットの標準アプリでもあるが、iPhoneにも同じアプリがあり、中身が連動できるのだ。
すなわち
①料理の途中や、掃除の途中に思いついた、足りなくなってきたモノを、Fireタブレットに叫ぶ
>Alexa、買い物リストに「低脂肪乳」追加
※なぜ叫ばなければならないかはFire HD 8のレビューを参照
②同じ内容がiPhoneのAlexaアプリでも確認できるので、出先で購入したら「レ(チェック)」
⇒家のFireタブレットの買い物リストからも消える
同じものが、iPhoneのアプリでも見られる(よく使う項目がホームに表示される)
右下の「その他」から入ることもできる「リスト」には「買い物」と「やること」がある
リストにチェックを入れると、下の「完了」に移り、外すと上に戻る
逆に
①出先で発見した買いたいものを、家でゆっくり、購入価比較や特典比較をして購入したい
⇒出先でAlexaアプリに(たとえば本のタイトルを)入力
②家で腰を据えて検索して購入するときに、買いたかったものが(たとえば本のタイトルが)正確に思い出せなくても
>Alexa、買い物リスト...で出先で入力したアイテムがFireタブレットに表示可
という感じ。
これはベンリだわ。
特に後者の場合、FireタブレットのAmazonアプリのAmazonのショッピングリスト(Alexaリスト)からでも呼び出せる(↓)ので、Amazonで買う場合は完全シームレスで、購入障壁が低い←Amazonとしてはコレが狙いなんだけど。
※なお、Alexaに話しかけて発注まで行かせることも可能←音声認識がアレなのでやらないが
FireタブレットのAmazonのアプリからは直接「買い物」リストを参照できる
Amazonで使うとよりベンリだが、地元のリアルスーパーの買い物や、他のネットショッピングでも普通に使える。
この機能はマヂ便利。
....ただ。
Fireタブレットの方は「マイクの感度と語彙認識力以外←それって問題ぢゃね?」問題ないのだが、iPhoneアプリは音声入力時の連携が致命的に悪い=音声コントロールの制御の仕方が洗練されていない。
Appleの非標準アプリなので、Siriと違って起動が呼びかけでなく、アプリアイコンタップしなければ起動しないのは、許せる。最初の一回だけだし。ただ、続いて、文字入力ではなく、音声入力をしようと思うと、その動きがアカン。
アプリ起動すれば「Alexa」で音声聞き取りモードに入るので(マークをタップしても良いけど)、そこで入力する。「Alexa、買い物リストに「豆腐」を追加して」で、上手く動いた場合は特にストレスが無い。
しかし、周辺が騒がしめとか、Alexaが頭悪くて聞き取り能力が無かったできなかった場合、外で何度も長文の独り言を言うのもアレなので、頻繁に使うとAlexaホーム画面に上がってくる「買い物」リストをタップして入力することになるが、ここで文字入力ではなく「音声で入力しようとすると」非常に使いづらい。
リストそのものは使いやすく、「買い物」をタップすると、現在アクティヴなリストと以前追加して買い終わったもの(「完了」)とが表示される。ここで、アクティヴなリストのアイテムを購入してチェックを入れると「完了」の方に移る。逆に「完了」にあるアイテムのチェックを外すと「買い物」リストに戻る。牛乳のように定期的に買うものはこの動きでOK。本など1回きりしか買わず、繰り返さないものは、買ったときにアイテムを左にスライドさせるとアイテム自体を消去できる。
このリスト画面に「アイテムを追加」があるので、買いたいものはここで入力できるのだが、文字入力の場合は良いが、音声入力の機能連携がサイアク。
「アイテムを追加」を押すとまず文字入力モードになるので、音声で入力するにはここで、右下のマイクボタンを押さなければならない。さらに、押してアイテム名をしゃべった後、確定にするためには文字入力モードに戻して「改行」を押す必要がある。続いて音声入力にするには、またマイクボタンを押して音声入力モードにして...
たくさんの物品をリストに追加したいとき、
「Alexa、買い物リストに「豆腐」を追加して」
「Alexa、買い物リストに「牛乳」を追加して」
「Alexa、買い物リストに「キャベツ」を追加して」
「Alexa、買い物リストに「にんじん」を追加して」
「Alexa、買い物リストに「片栗粉」を追加して」
と言いたくなくて、買い物リストモードに明示的に入ってるのだから、
「「豆腐」、「牛乳」、「キャベツ」、「にんじん」、「片栗粉」...」と分けて言えば次々と買い物メモに追加して欲しいわけ。
確定は、わざわざ別のページに遷移してボタン押さなければならないんじゃなくて、たとえば1秒以上の間があれば「単語」として自動確定して欲しい←今の別ページに確定キーがあるレイアウトは論外だが、同じページに確定キーが設けられていたとしても、音声のみでコントロールできないのは超ダサい。
さらに、買い物リストのページに遷移した直後だったら、マイクボタンを押さずとも、発声で音声入力モードに入って欲しい。
買い物しているときは重いモノを持っていたり、手が塞がっていたりして、なんとかアイコンをタップすることは出来ても、フリック入力や頻回のタップ操作ができないことが良くある。
そんなときに、立ち上げて一定間隔でしゃべれば、次々とメモを確定していって欲しいわけ。
もう少し音声認識がおりこうさんで一発認識してくれるなら、ハンズフリーモードで延々と「Alexa、買い物リストに「○○」を追加して」を繰り返しても良いンだけれど、Alexa君、Siriちゃんより若いのに、もはや耳が遠いらしく、結構間違える。長い文章しゃべらせておいて結局聞き取り間違えるので、かなりのストレス。だから、わざわざ買い物リストモードに「入って」言ってるのだから、あとはメモするのが当然だろ?そこで単語が発音されたら、その程度はきちんと聞き取ってメモして欲しいわけ。
ここら辺の動きが今のところ全然イけてない。
実家で使うなら、各部屋にEchoやFireタブレットを置いておけば、コミュニケーション機能で、スマホからテキストメッセージや音声メッセージが、任意もしくは全てのデバイスに対して送れるので、飯が出来たなどの屋内呼び出しや、「今最寄り駅に着いた」といったカエルコール等もできるなど、便利な機能がほかにもある。
「コミュニケーション」では、Amazonデバイスを呼び出すことも出来る
あと、アラームの制御は本体のみより遙かに使いやすい。
アラームはここで制御できるので、外泊している一日だけ外す、とかも可能。
けれど、一人暮らしにとってはメモ機能が一番使う。
このアプリ、Fireタブレット、もしくはEcho系デバイスを使いこなすには必須のアプリとも言える。
それだけに、もう少しがんばって欲しいところです。
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ただ、このアプリ、単体使用の音声コントロールでは上記のようにいいところが少ないのだが、Amazon Echo Show 5
を使った、スマートホーム化のコントロールデバイスとしては非常に優れている...というかなくてはならない。
Echo Show 5から直接コントロールできるスマートプラグ
に関しては、その現在の状況が遠隔で監視できるし、
間接的なコントロールとなるスマートリモコン
配下の家電製品を、あるきっかけ(自分はEcho Show 5への発声だが、タイマーなども設定可能)で連続コントロールする「定型アクション」はこのアプリを使って設定を行う。これは非常にわかりやすく、「アクションを追加」でどんどん追加していけば良いだけ。寝るときに「天井照明とテレビを消して、2時間後にエアコンを切る」というのを、エアコンのリモコンの「おやすみ」ボタンで稼働時間を設定して、天井照明用とテレビ用のリモコンを探して、それぞれ電源を切るのではなくて、「Alexa、おやすみ」というだけで済ますことができる。
「2時間後」というのを、気候の厳しさにあわせて、ほぼ寝ている間中となる「5時間後」にするのもあっという間(秒と分はそれぞれ5秒、5分単位の設定)。
「2時間」もすぐ変えられるし、1時間45分などエアコンのリモコンでは難しい設定も可
Amazonデジタルデバイスを用いたスマートホーム化にはなくてはならないアプリです。
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2021/04/06 スマートホームのコントロールデバイスとしての機能を追記
もう少し...いや、もっともっと本気でがんばりましょう
問題部分は、ハードではなく、ソフトなので改良の余地はあるはず。
ネットの記事を見ても、アプリ画面も、以前のものとはレイアウトなどが違うようなので、徐々に改善されているようだ。そのため、あくまで2021年2月頭の評価としてだが、現時点では音声でのコントロールや画面構成に致命的な難がある。
スマートホームの「定型アクション」は組みやすい
Echo Show 5の関連レビュー(スマートリモコン)で詳説したが、スマートデバイスを使って組む定型アクション(発声や時間をキーに、スマートデバイスに決まった動作をさせること)はとても組みやすい。
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購入金額
0円
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購入日
2021年01月07日
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購入場所
App Store / Amazon
mickeyさん
2021/02/05
ありますね。
使い勝手が悪かったり音声認識がうまく
いかないとストレスを感じてしまいます。
cybercatさん
2021/02/05
Siriちゃんは、とんちんかんな答えを返すことはありますが、耳は遠くないので、さほどにストレスはないのですが(チョイチョイボケをかましてくるしw)、Fire HD 8のAlexa君は根本的に耳が遠い...
呼ばれたら返事しろ!(怒
みたいな。