1993年にエニックスから発売されたスーパーファミコン用のRPG。

本作は、ファミコンで発売された『ドラゴンクエスト』（1986年）と『ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々』（1987年）の2作品をスーパーファミコン向けにリメイクしたソフトです。

『Ⅰ』の比較画像（上が本作、下がオリジナル版）

システム的には『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』（1992年）に準じており、操作性が大幅に向上しています。例えば、「はなす」・「しらべる」といった個別のコマンドを選択しなくても、青ボタンで簡単に実行できます。また、冒険の書によるセーブ機能が搭載されていますので、復活の呪文の写し間違いに苦しめられることもありません。これらの点は、リメイク版として評価できるポイントだと思います。

『Ⅱ』の比較画像（上が本作、下がオリジナル版）

物語の展開はオリジナル版が踏襲されていますが、『Ⅱ』では幾つかのイベントが追加されています。特に、オープニングに挿入されている「ムーンブルクが襲撃を受けるシーン」は必見です。また、『Ⅰ』ではそれ程でもありませんが、『Ⅱ』ではゲームバランスの調整が顕著に見られます。例えば、サマルトリアの王子が強化されていたり、ムーンブルクの王女がザオリク（蘇生呪文）を覚えるようになったり、あるいは、難関だったロンダルギアへの洞窟も易しくなっています。このような変更を歓迎される方もいると思いますが、個人的には難易度を下げすぎたように感じます。

■ オリジナル版

■ シリーズ作品（SFC限定）