1995年に日本ファルコムから発売されたスーパーファミコン用のアクションRPG。
前作『イースⅣ MASK OF THE SUN』(1993年・トンキンハウス)とは違って、日本ファルコムが自ら開発を手がけたイースシリーズの第5作。プレイヤーは主人公アドルを操り、錬金術の言い伝えが残る「幻の都ケフィン」を探すことになります。
システムが一新された本作では、シリーズ初のクォータービューが採用されており、マップの構造に高低差が生まれています。アクション面では、剣を振る、盾を身構える、ジャンプする、といった操作が可能です。また、錬金術で合成した錬石を剣に嵌め込むと、攻撃魔法(錬金魔法)を使えるようになります。
会話場面
しかしながら、本作で新しく採用されたシステムは、いずれも完成度が低かったように感じます。例えば、せっかくのクォータービューはマップの構造に活かされていません。むしろ、ジャンプで進むべき道が判りづらいなど、デメリットのほうが目立ちます。アクション面では、体当たり攻撃からの脱却は評価できますが、盾による防御や攻撃魔法は殆ど意味がなく、結局は延々と剣を振るうことになります。また、錬金術についても、自分で合成レシピを発見する要素がなく、やり込むほどの楽しさはありません。
そして最後に……淡々とイベントを消化していくだけで、全体的に謎解き要素の少なかったことが残念です。イースシリーズはプレイ時間の短いことが特色のひとつですが、本作ではそれが顕著だったように思います(私の場合、従来のシリーズに比べて半分ほどでした)。
■ シリーズ作品(SFC限定)
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購入金額
12,800円
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購入日
1995年12月29日
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購入場所
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