Wikipediaの小林尊の項目にNYタイムズのエコノミストが言った「Usain Bolt Is No Takeru Kobayashi」という説明があります。同じ著者のこの本にも小林尊の思考法を1章に渡って説明してて、興味があって読んで見ました。小林尊の話は Wikipedia にも書いてあるので割愛。
何か問題や壁にぶつかった時、無理だ、できないという思考に陥ってしまうのは何故か?それはバイアスがかかってるから、というのが本書の導入。ここでいうバイアスは今までの記録だったり、社会的な地位だったり、これまでの経験だったり、道徳観だったり、様々。
本書の中でそのようなバイアスを一旦考えない人(というか自分たち)をフリークという言葉で表現してます。英語のFreakですね。決してポジティブな言葉じゃないところに戦略を感じます。つまり、子供みたいな純粋な気持ちで、バカなふりして質問するようなタイプが実は一番本質をつけると(多少の齟齬はありますが)。
全部で9章あって、各章が異なる戦略で思考の方法を変える一つのエピソードになってます。実はエピソードして話すのもこの本の戦略であることが後半の章に書かれています。
最後の章を除けば全体を通じて、経済学的に合理的に行動する。あるいは、合理的に行動するようなインセンティブを設計せよと書かれてます。著者の一人は経済学者ですからね。自分の思考法としては行動経済学的にはバイアスがかかって合理的な行動はとらないので、そこをなくせば良い。他人が合理的に行動するとは限らないので、その辺りは行動経済学的なインセンティブ設計が必要という感じです。
IDEA FACTORY と併せて読むと、何か良いアイデアが思いつくかもしれません。
というか思いつきたいです。
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購入金額
762円
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購入日
2018年08月頃
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購入場所
Amazon
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