それではそれぞれの詳細を確認してみましょう。

まずはCooler Master製のものです。ラベルには単に「Thermal Compound Kit」とのみ書かれています。かつての単売品のローエンド製品と同等の製品ではないかと予想されますが、はっきりとしたことは判りません。

秋葉原でジャンク扱いの特売品が出ていることが良くある製品であり、使ったことがあるという方も意外といらっしゃるのでは無いでしょうか。多くは期待できませんが、ごく普通には使える程度のものです。

次はSilverStone製です。こちらもラベルには単に「Thermal Grease」とのみ表記されていて、手がかりとなるものはありません。ただ、SilverStone製のCPUクーラーとしては比較的高価なHE01/HE02辺りの製品写真を調べるとこのグリスが添付品となっていて、安価なモデルではパックに少量入ったグリスが添付されていることを考えると、意外と添付品としては高性能なのかも知れません。これは全く使ったことがないので判りませんが…。

こちらのEVERCOOL製はある程度ラベルに手がかりがあります。型番が「T-Grease 800 Series」と記載されていて、記載内容とデザインから判断すると、「Sidewinder」という名称で単品販売されているもののようです。メーカーの製品情報はこちら。

性能も製品情報内に書かれていますが、PCパーツ販売店で比較的安めのグリスを買ったら、この程度の性能のものとなることが多い水準です。まあ、これも普段1本100円ならお買い得と言われる水準の製品といえるでしょう。

というわけで、いずれも1本100円の価値は十分にある水準のものばかりであり、これが計12本で300円（税抜）であれば割安であることは間違いありません。ただ、これだけの量を自分一人で使い切ることが出来るかというと…。