所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。ヒット曲というのは何かに結び付いて「売れる」ことが少なくありません。トレンドとなったテレビドラマの主題歌、繰り返し流されたCMソング、全国的あるいは世界的行事の関連曲...そんななか、個人にとってのおおきな「行事」である結婚式でよく使われ、印象付けられる曲もあります。一時期結婚式のどこかのタイミングで必ず聞く、とまで言われた壮大な愛の歌をご紹介します。
“Everything”はSOUL DIVA、MISIAの7枚目のシングル。このシングル、実はMISIAにとって最大のヒット。名が知られているわりには曲がツウ好みの彼女、海外での人気は絶大だが、意外にも日本のチャートでの週間一位はこの“Everything”と“眠れぬ夜は君のせい”だけ。本作は特に、返り咲きも含めて4週にわたって1位に留まり、2ミリオンも達成している大ヒット曲。
デビュー時点はソウル系ダンス系の方向性が強かったが、良い意味でのJ-POPフレーバーが濃いこの表題曲は多くの人に受け入れられた。
その「Everything」。生のストリングスをフィーチャーした壮大なバラード。ゴスペル風味のバックコーラスと、♪愛しき人よ/悲しませないで/泣き疲れて/眠る夜もあるから/過去を見ないで/見つめて/私だけ/You're everything/You're everything/あなたが想うより強く/やさしい嘘ならいらない/欲しいのはあなた♪と堂々と?愛する人への思いをうたったこの曲は、結婚式での定番ソングにも。初期のMISIAのように超音波的高域はないけれど、息も長くないと続かない意外にテクニカルな曲。
「愛の歌」は、デビュー当時の雰囲気が強いソウル系楽曲...つかまさに2ndシングル“陽のあたる場所”、3rdシングル“BELIEVE”を手掛けた佐々木潤の筆なので、そりゃそうか。淡々としたミディアムテンポの曲だが、ブラスアレンジも手がけた佐野聡が率いるBacchusのイロクな味があるブラスラインがMISIAのヴォーカルに絡む。タイトな少人数感がイイ。
「Escape(DJ WATARAI Remix)」は直前の6thシングルの“Escape”のDJ WATARAIによるリミックス。バックで淡々と打ち込み系の曲が流れる中、大きめに録られたつま弾かれる生ギターがかぶせてあって、元曲にあった脅かし系のSE音とかは抜かれたCOOLな肌触り。これは元曲の「暗黒」ではなく、「夜」の暗さを想起させる好きなミックス。あ、この曲は超音波アリw
リリースタイミングとしてはレコード会社移籍直前で、このシングルの後、DCTとの企画シングル
とこのシングルを含むアルバムをリリースした後、1年ほど新作まで間が空いた。そのため、長い間「最新曲」だったこともあって、印象にも強く残っている。そして今でも、色あせない美しい調べ。
2000年10月にリリースされたこの作品は、20世紀最後を飾るにふさわしい名曲です。
【収録曲】
1. Everything
2. 愛の歌
3. Everything(Hex Hector's Club Mix)
4. Escape(DJ WATARAI Remix)
「Everything」
壮大な愛の歌で、歌詞も浸みる
ぜひ「聴きたい」曲。ただ、それまでのMISIAの曲に比べて超高域がないため、「歌えそう」に感じるかも知れないが、実に「難しい曲」でもある。
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購入金額
1,260円
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購入日
2000年頃
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購入場所
くーねるさん
2018/06/18
cybercatさん
2018/06/18
ただ、最近でも結婚式などで聴くことがあるので、あまり「昔の曲」という感じはしないけれど。
スタンダード、って感じ?