1993年にトンキンハウスから発売されたスーパーファミコン用のアクションRPG。
本作は日本ファルコムを代表する『イース』シリーズの第4作になりますが、実は『Ⅳ』には日本ファルコムが開発したオリジナル版というモノが存在しません。と言うのは、日本ファルコムは原案を練っただけであり、ゲーム開発はその原案を元にして、ハドソンがPCエンジン版、トンキンハウスがスーパーファミコン版をそれぞれ担当したからです(両作ともオリジナル扱いですが、様々な点で違いが見られます)。
オープニング(デモ画面)
プレイヤーは主人公アドルを操り、セルセタの古代文明の謎を解き明かしていきます。時系列的には『Ⅱ』の直後から始まります。物語が展開すれば『Ⅰ』と『Ⅱ』に登場したキャラたちにも再会できますので、『Ⅰ』と『Ⅱ』をプレイした方は懐かしさを覚えるのではないでしょうか(『Ⅰ』と『Ⅱ』を知らない方にとっては、キャラたちの背景説明が足らないようにも感じますが)。
システム面ではトップビューへと回帰しており、半ずらしアタックも復活しています。魔法も使えますが、結局最後まで役に立ちませんでした。また、適正レベルでボス敵と対峙しても、猪突猛進だけでは倒すことができません。その特徴を見極めて戦略的に仕掛けないと簡単に返り討ちにあいます。とは言え、それほど難しいアクションは要求されませんので、諦めずに何度かチャレンジすれば詰まることはないと思います。
『Ⅳ』では古代王国イースに繋がる歴史(秘密)も解明されますので、『Ⅰ』と『Ⅱ』をクリアした方には是非一度プレイすることをお勧めします。
■ シリーズ作品(SFC版限定)
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購入金額
9,800円
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購入日
1993年11月19日
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購入場所
Schrödingers Katzeさん
2014/02/12
結局矛盾が無いほうが正史…ってことにされてたような。
千里一歩さん
2014/02/12
盗作疑惑は「偉大なる試練」ですね(Yngwie Malmsteenの「Far Beyond The Sun」に酷似しているとか)。
日本ファルコムのこちらのページでは、SFC版『イースⅣ』が正史の扱いになっています(PCエンジン版は紹介されていません)。
Schrödingers Katzeさん
2014/02/12
PCエンジンのほうが多分原体験として持ってる人多いんじゃないかと思ったり、よくできてたようなきもしますが、中身に矛盾が…ってのが大きかったのかもしれませんね。
サンダーフォースIVなんかにも「似た曲」はあるんですけど、あっちは、展開とかが似てるだけで、一応違う曲は違う曲なんですよねw
千里一歩さん
2014/02/12
「優しくなりたい」は、ウルトラマンレオの「星空のバラード」との類似ですね。ウルトラマンレオが『Ⅳ』の発売された当時(1993年)から見るとちょっと古い作品(1974年)なので、あまり目立ってないのかも……。
仰るとおり、YouTubeでプレイ動画を検索したらPCエンジン版ばかりがヒットしますので、SFC版の体験者は少ないかも知れません。正史の扱いに関しては、PCエンジン版に矛盾があることも大きいですが、日本ファルコムが『Ⅴ』をSFCで発売している点も見逃せないかと思います。
Schrödingers Katzeさん
2014/02/12
あれは容量的に入るものって事なんでしょうけど。
でも、この一致の仕方って、特に中身として共通する何かがあるわけではないはずなので、あんまり良い印象無いかもしれませんね。
結局は、「思い出してしまった」のを「浮かんだ」のと勘違いして起こしてしまったものの、古い曲でチェックをすり抜け、知ってる人の耳に止まった…かもしれないんですが、Far Beyond The Sunは、その手の曲が好きな人が気が付かないわけも無く。
オマージュとか、リスペクトっていうなら、精々数フレーズだと思うんですけど、これはちょっと言い訳しにくい。笑いにも行かないし、知ってる人がニヤリって感じでもない一番よろしくない感じだと思います。
ある意味、最初のフレーズが出てしまうと、ある程度は芋づるって感じの展開ではあるんですけど、それにしてもこれは作りながら「あれ?」って思うべきじゃないかと。
アクトレイザーの平和な世界もちょっとフレーズ単位では似てなくも無いですけども…。
千里一歩さん
2014/02/12
仰るとおり、『イースⅥ』の初回特典「イース大全集」(今ではプロジェクトEGGで配信されていますが)への収録は、容量的な問題が大きいでしょうね。あとは、PCエンジン版が『Ⅰ・Ⅱ』、『Ⅲ』、『Ⅳ』と独自のシリーズを築いていたことも採用しにくかった理由と言えそうです。
「優しくなりたい」は、まさにご指摘の経緯を辿ったのだと思います。作曲者がウルトラマンシリーズで育った世代でも不思議ではありませんので、恐らく子供の頃に耳にした曲が記憶に残っていたのでしょう(好意的に考えれば……ですが)。
「偉大なる試練」は、これは弁解の余地がありません。実際、リメイク作にあたるPS2版『イースIV MASK OF THE SUN -a new theory-』や、新作扱いのPS VITA版『イース セルセタの樹海』では採用されていないそうです^^;