実家はビリヤード店なんですが、店内にこの鉄工用ヤスリがずっとありました。
何を削るかというと、ビリヤードキューの先に付いているタップなんです。
ビリヤードタップは、キュー先に貼り付ける牛・水牛・馬・豚・猪などの皮から作った
円筒状の部品です
分厚さ・固さ・形状は 製品によって異なります。
プレイヤーは自分の好みに合わせて選択し、貼り付け、不要部を削り、成形します。
その時に、このヤスリを使います。
相手が柔らかいものですので、ヤスリはずっと減りません。
相手が柔らかいものですので、持ちての木製グリップは必要ありません。
物心ついたころから、お店には数本のヤスリがありました。
急に必要になりましたので、昨夜 借りてまいりました。
大きめのヤスリは その自重を利用すると 使いやすい
喫茶店内のテーブル
もともとはデュポンのコーリアン(人造大理石)製の天板でした。
つや消し白で、注文通りの仕上がりだったのですが、喫茶店にはフィットしません。
理由は雑誌や新聞のインクが染みとなって残るんです。
クレンザーやマジックリン、ワックスやコーティング剤を試しましたが、数年で諦め
天板にステンレス板を貼り付けることにしました。
後にステンレス製ベゼルを取り付けてもらったのですが、コーナー部は別部品が設えられました。
現物合わせの手仕事ですので、5台のテーブルを仕上げるにあたって、最初の2台のそれぞれ2つのコーナーの仕上がりが不均一でした。
あまり気に留めずに「仕方ないな」と放置していたのですが、洋服に引っかかることがわかり
なんとかしなくちゃ!
ということで ヤスリの出番
部品は磁石に反応しないので、てっきりステンレス製だと思いこんでおりましたが、中は樹脂製 クロームメッキパーツだったので、予想より簡単に削ることができました。
ほぼ満足できる仕上がり
カウンタートップボードにはパーツはありませんが、この部分が尖っていたので削りました。
固いステンレス製板でも、想像より力を入れなくても思うように削ることができます。
大きなテーブルの全周を面取りするなど、本格的な使用にはハンドルを使う必要があると思いますが
ビリヤード店用途 私のような仕事量なら ヤスリ本体だけでも充分使えました。
もっと小型のヤスリもありますが、ある程度のサイズ ある程度の重さがあると
その自重を利用して使えるので ここは「大は小を兼ねる」と思ってます。
半世紀以上経っていると思います
でもうっすらと TRUSCO の刻印が残っておりました。
ものだけど 仕事人 とうい感じ
購入金額は不明 購入先は取引先の大阪玉台だと思われます。
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購入金額
0円
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購入日
1965年頃
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購入場所
大阪玉台
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