レビューメディア「ジグソー」

物心ついたころからお店にあった鉄工用ヤスリ

実家はビリヤード店なんですが、店内にこの鉄工用ヤスリがずっとありました。

 

何を削るかというと、ビリヤードキューの先に付いているタップなんです。

 

ビリヤードタップは、キュー先に貼り付ける牛・水牛・馬・豚・猪などの皮から作った

円筒状の部品です

 

分厚さ・固さ・形状は 製品によって異なります。

 

プレイヤーは自分の好みに合わせて選択し、貼り付け、不要部を削り、成形します。

 

その時に、このヤスリを使います。

 

相手が柔らかいものですので、ヤスリはずっと減りません。

相手が柔らかいものですので、持ちての木製グリップは必要ありません。

 

物心ついたころから、お店には数本のヤスリがありました。

 

急に必要になりましたので、昨夜 借りてまいりました。

 

更新: 2018/03/07
実用性

大きめのヤスリは その自重を利用すると 使いやすい

喫茶店内のテーブル 

もともとはデュポンのコーリアン(人造大理石)製の天板でした。

つや消し白で、注文通りの仕上がりだったのですが、喫茶店にはフィットしません。

理由は雑誌や新聞のインクが染みとなって残るんです。

クレンザーやマジックリン、ワックスやコーティング剤を試しましたが、数年で諦め

天板にステンレス板を貼り付けることにしました。

後にステンレス製ベゼルを取り付けてもらったのですが、コーナー部は別部品が設えられました。

現物合わせの手仕事ですので、5台のテーブルを仕上げるにあたって、最初の2台のそれぞれ2つのコーナーの仕上がりが不均一でした。

あまり気に留めずに「仕方ないな」と放置していたのですが、洋服に引っかかることがわかり

なんとかしなくちゃ! 

ということで ヤスリの出番

 

部品は磁石に反応しないので、てっきりステンレス製だと思いこんでおりましたが、中は樹脂製 クロームメッキパーツだったので、予想より簡単に削ることができました。

 

ほぼ満足できる仕上がり

 

カウンタートップボードにはパーツはありませんが、この部分が尖っていたので削りました。

固いステンレス製板でも、想像より力を入れなくても思うように削ることができます。

 

大きなテーブルの全周を面取りするなど、本格的な使用にはハンドルを使う必要があると思いますが

ビリヤード店用途 私のような仕事量なら ヤスリ本体だけでも充分使えました。

もっと小型のヤスリもありますが、ある程度のサイズ ある程度の重さがあると

その自重を利用して使えるので ここは「大は小を兼ねる」と思ってます。

 

半世紀以上経っていると思います 

でもうっすらと TRUSCO の刻印が残っておりました。 

ものだけど 仕事人 とうい感じ

購入金額は不明 購入先は取引先の大阪玉台だと思われます。

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    1965年頃

  • 購入場所

    大阪玉台

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