コンシューマー向けフラッシュメモリー製品からの撤退が発表されているLexar Mediaの製品が、一部販売店で格安処分される例が出ていますが、このUSBメモリーもその一つということなのでしょう。
USB 3.0対応で最大読み出し速度130MB/sを謳う製品なのですが、これが1,000円を切る価格で販売されていました。
きちんとした日本語パッケージで、正規流通品であることは間違いないでしょう。
パッケージからは本体以外にミニストラップが出てきました。キーホルダー等にぶら下げておくと、必要なときに直ぐ取り出せて便利かも知れません。
キャップレス構造となっていて、収納状態から中身を反転させると、USB端子が外側に飛び出してきて装着可能になるというものです。
なお、出荷時点で本体内に「EncryptSrick Lite」という暗号化ツールが収録されています。使うかどうかは微妙なところですが、ダウンロード提供ではなく直接保管している辺りは割合良心的と言えるかも知れません。
実売価格からすれば高水準だが、書き込みはごく普通
それでは速度を測定しておきましょう。いつも通りASUS P6X58D-EのUSB 3.0端子に接続した状態で、Crystal Disk Markの値を計測します。
まず、読み出しについては公称値の130MB/sには及ばないものの、安定して110MB/s辺りの値を叩き出していて、32GBで1,000円以下の製品としては極めて高性能と言って差し支えないでしょう。もっとも、シーケンシャルの値の優秀ぶりと比べると、ランダムの結果は平凡なものにとどまっています。
一方で、書き込みはシーケンシャルでも50MB/sを割り込み、ランダム4Kはいずれも1MB/sに及ばないところであり、読み出しの速さと比べると随分物足りない結果となっています。
以前同じLexar製のケーブル型USBメモリー、JumpDrive C20mの64GBモデルを取り上げたことがありますが、傾向自体は近いものがあるのかも知れません。
もっとも、JumpDrive C20mと比べれば公称値との乖離は少なく収まっていますし、読み出しでは比較的良好な水準を保っています。比較対象のJumpDrive C20mが64GBモデルであるためか、書き込みについては全般的に劣っているようですが…。この点については、後日JumpDrive C20mの32GBモデルが手元にありますので、それを計測して確認してみたいと思います。
今回は比較的高速なUSB3.0対応USBメモリーとしては安価であったために購入したものですが、この価格で手に入るのであれば抜群のコストパフォーマンスと言えるものの、もう少し高くなると少々物足りなさを感じる程度の性能という結論となります。
とはいえ、かつてSanDiskと並び高性能、高信頼性で実績を積み重ねてきたLexarのフラッシュメモリー製品が今後手に入らなくなってしまうというのは、どうしても寂しいものがありますね…。
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購入金額
980円
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購入日
2017年10月25日
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購入場所
NTT-Xストア
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