日本の?モニターメーカーの中で一番怪しいと言われる株式会社JAPANNEXTの製品を購入してみました。いわゆる"人柱”です(^^ゞ
4Kまでは要らないのですが27インチクラスでフルHD以上の解像度とAMDのFreeSyncに対応した製品でゲーミング用の倍速(120Hz)以上のリフレッシュレートが可能な製品はどれも7万円以上と高額なため購入を躊躇っていました。
10月17日にJAPANNEXTから144Hz駆動と応答速度3ms(オーバードライブ時)※注というゲーミング液晶ディスプレイが発売されるとのネットニュースを見て早速注文しました。JN-IPS27144WQHDはIPSパネル(AHVA)を採用しており、AMDのFreeSync対応で、ブルーライト軽減機能、フリッカーフリーバックライトを備えています。解像度はWQHD(2,560×1,440ドット)で、コントラスト比は1,000:1、最大輝度は350cd/平方m、表示色数は1,677万色。視野角は上下/左右ともに178度となっています。そして、なんと発売前予約では期間限定セールとして通常44990円→34990円と、この性能で4万円台も格安なのに、他の同等品のほぼ半額となる34990円(これに送料800円がプラス)という超破格値で購入出来ました。
発売前のネット批評では「こんな価格でまともな製品が出来るはず無い!」とか「どっかのメーカーみたく性能に偽りありで倍速駆動しないだろ」など"こんな怪しいメーカーを買うのは人柱好きだ”という尤もな意見が多くありました。(苦笑)
実際にどうかをレビューしてみたいと思います。
※注
10月27日(金)更新 JAPANNEXTからメールが来て、仕様の表記に誤りがあったとのことです。オーバードライブ時の応答速度は1msではなく3msだそうです。
一部のユーザから同一品と思われる液晶パネルの仕様が1msではなく3msと言う指摘がされていた事への対応と思われます。私の方では応答速度の差が解るようなゲームもやってないのでよく分かりませんでした。
価格の割にしっかりとした梱包
仕事柄、いろいろなメーカーの液晶モニターを見ていますが、梱包に関しては必要最小限の梱包で、しっかりと梱包されていました。大きさも厚みが無い分コンパクトで好感が持てます。(メーカーによっては分厚い梱包で緩衝の発泡スチロールばかりが多いものもあります)
基本的に性能に関係ない部分ですが、一見して商品の中身が解ることも重要です。
可も無く不可も無く
と言ってしまうと身も蓋もないですが、液晶ディスプレーとしての外観は普通です。狭額縁ではありませんが27インチでは一般的な625mm(W) 368mm(H)(本体)と言う大きさで、台座もアルミダイキャストのΛ型で、机上でも邪魔にならず。スッキリしたデザインです。
また電源スイッチ含めOSD用のスイッチが背面のためデザイン的にはとてもスッキリしています。反面、操作性は・・・
良くも悪くもMADE IN CHINA
中国の工場で大量生産を行い、低価格を実現しているのは解ります。品質も最近はとても良くなっていると思います。ただ、まだまだ細かい部分の品質が良いと言えない部分があります。
例えば本体に保護フィルムを貼るようになったのは評価できますが、フィルムが本体嵌めあわせ部に咬み込まれて綺麗に剥がせないのはいつものことなので気にはしません。問題はネジ切りの精度の悪さで締め込みが堅すぎて、最悪ネジの頭をなめてしまうので、ドライバーなど工具は刃先のサイズが合ったもので出来るだけ良いものを使いましょう。
台座の支柱と本体を取り付ける4mmは堅いものの何とか締め込み出来ますが、支柱とΛ型台座を取り付ける5mmネジは異常に堅く、かなりの力が要ります。支柱側のねじ穴切りの精度がかなり悪いようでネジを切りながら締め込んでいく感じがします。
予備ネジが付いているのは、ネジをだめにしたときのことを考えているのかも知れません。
カタログスペック通りで最高
画面解像度やリフレッシュレートは前出の通りですがインターフェイスはHDMI2.0×1、HDMI1.4×1、DisplayPort×1、DVI×1、オーディオ端子×2で、3W×2のステレオスピーカーも内蔵しています。
他のレビューではあまり評価されていませんが各インターフェース接続でマルチウィンドーに対応しており複数入力からの、同時表示が可能です。複数PCを一度に起動する筆者の環境ではありがたい機能です。
後、正誤表で「電源ケーブルが専用品と書かれていますがどう見ても、ACアダプタに差し込むIEC-60320-C5の3Pプラグに見えます。マニュアル図解では丸形の電源コネクタになってるので元々はACアダプタタイプだったのを、そのまま電源内蔵したため、モニターやPC用の一般的なAC-3PプラグIEC-60320-C13と違うための表記かと思います。規格は2.5A/250V EUROPEANなので日本の100v環境ではどうなんでしょう?
大きさ、性能とも十分満足出来る良品
懸念のドット抜け・輝点はなく輝度もこれまで使っていたBENQの24インチ G2411HDがTNパネルで大分くたびれてきたため買い換えです。実際にはG2411HDはサブモニターとして利用。JN-IPS27144WQHDはデフォルトだと明るすぎの感じがしますが、OSDでの輝度調整が解りません。
Windows10でディスプレイの設定のアダプタプロパティで144Hz設定にしていますが、一度ちらつきがでたぐらいでRADEONのドライバーをアップでとした後は発生していません。
Time Spyなど重いベンチマークではFPSもあまり上がりませんが、Fire StrikeのGraphics testだとこれぐらいまでは上がります。結構めまぐるしく変わるのでFreeSyncが有効に働いているようです。G2411HDは60Hz貼り付きでした(当たり前)
難点は電源とOSDスイッチが右側背面なので操作が行いづらいこと、本体の高さ調整が出来ないことぐらいです。一部のレビューに『チルトが出来ない』という評価がありますが、チルトは調整幅は少ないものの可能です。動きが渋いので固定されていると勘違いしているのかも知れません。スイベルやピボットは業務では無いので筆者には不要です。もっとも画面の配置を自由にしたいなら、VESA仕様のモニター・アームを使う事で思う位置に配置が可能でしょう。重量が3.9kgと軽いためVESA取り付け穴は75mmx75mmとなっています。
ゲームでの反応も画質も十分
さて、実際のゲームでの実用性に関してですが、
MSIのRX480の2枚差しクロスファイヤーXで高画質のママ、高いFSPを保持しています。
これは、Call of Duty:WWII(コールオブデューティー ワールドウォー 2)の一場面ですがAMD FreeSyncがオンになっている状態でFSPはどんどん変わります。ゲーム中は75~144になることが多いです
また、画質もかなり良く、動きの速い場面でも背景や人物が綺麗に描画されます。
ゲームの実用でも十分な性能を発揮します。
コストパフォーマンスは高い当たり商品
執筆時点でメーカの販売サイトでは欠品中、入荷待ち状態の本製品を35000円で変えたのはとてもラッキーでした。長く使って見ないと耐久性は解りませんが、またFPSゲームをやりたくなりました。
今回の人柱購入は”あたり”だったようです
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購入金額
34,990円
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購入日
2017年10月17日
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購入場所
株式会社ATLANTIS
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