先日、USB DACで使うUSBケーブルを交換したことで予想を超えるほどの音質の変化があったことは、下記レビューにて書きました。
このケーブルを購入するときに、店員の方に勧められていたのが、このJITTERBUGの導入でした。
実はこのケーブルを買う数日前に、セール品のJITTERBUGを既に注文してあったのですが、じっくりと音楽を聴いている暇が無かったので、開封すらしていなかったのです。そこでUSBケーブルを交換した上で、どの程度改善に上積みがあるのかを試してみることにしました。
外観上はUSBメモリーの背面にUSB TypeA メスのコネクターが用意されているという印象でしょうか。
この製品は理屈の上ではUSBケーブルの質が低い環境で使った方が効果はありそうな気がするのですが、折角買ったUSBケーブルを使わずにJITTERBUGだけを使うというのも本末転倒ですので、敢えて同じaudioquest製のFORESTと組み合わせた場合の音質面での変化について確認することにします。
変化量は環境依存が大きいのでは
この製品に対する世間の評価は、実は結構二分されています。近い価格のUSBケーブルを買うよりも遙かに大きい効果を得られるという評価をする方もいらっしゃいますし、多少は変わるが思ったほどの変化はないという評価をされる方も少なからずいらっしゃいます。
実環境でデータを計測されている方もいらっしゃいますが、USBのノイズフィルターとしては間違いなく動作しているという結果は出ていますので、この変化の大きさは利用環境による可能性が高いのではないでしょうか。
ここで私の環境での試聴結果を書いておきましょう。USB DACはFOSTEX HP-A8、そして接続先のPC(マザーボード)はASUS P6X58D-Eで、USBハブ等は挟んでいません。試聴用のヘッドフォンはいつも通りのSENNHEISER HD650です。
結論から言うと、変化は間違いなくあります。高域方向の透明度が増し、付帯音が減り音場の見通しが良くなります。アコースティックギターの音色などもよりくっきりと浮かび上がってきます。
ただ、PC用のUSBケーブルをFORESTに交換したときのような、劇的な変化という訳ではないのです。全体的に質的な向上は見られるのですが、少しずつ良くなったかな、という程度の変化量でしかありません。
これは恐らくPC側のUSB信号ラインの設計にも、USB DACのノイズ対策にも影響を受けるからではないかと予想されます。JITTERBUG自体が別にデジタル信号を再生成するようなシステムではありませんので、元々PCのUSBの品質が高かったり、USB DAC側のノイズ対策がしっかりしている環境では効果は限定的で、その辺りに難がある環境では劇的な効果が現れると考えればしっくりと来るのです。USB DACの代わりに、PC用のオーディオインターフェースなどで、ノイズを比較的良く拾っていたものと併用すればもっと劇的に改善されたのかも知れません。
メーカーではUSBの空きポートに挿しておいたり、JITTERBUGを2つ重ねて使うことでもより改善効果が得られると説明していますので、複数個買って試してみるのもアリかも知れません。
価格的にはそれほど高価な品でもありませんので、気が向いたらそのうちもう1つ買い足して実験してみようと思います。
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購入金額
4,000円
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購入日
2017年09月05日
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購入場所
eイヤホン
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