昨年ちょもさんが色覚補正サングラスをモチモノ登録され
大変興味をもちましたが、値段もそこそこするのでその時には購入しませんでした。
かく言う私も小学校の時の検査で色弱と診断され、小さい頃には嫌な思いを沢山しましたが、多少進路で諦めた道はありますが車の免許も取れ、現在は特に不自由なく生活しています。
大人になってみれば、色盲・色弱についての知識も増え、日本人男性では 20人に一人、日本人女性では 500人に一人(保因者に至っては 10人に一人)もいる事が分かり(※1)、精神的にも卑下する事無く心穏やかにいたのですが、最近になってまた先の色覚補正サングラスが気になってきたのは息子の事があったからでした。
(※1) 6.色覚異常は遺伝なの? | 公益社団法人日本眼科医会 (参考資料)
現在小学校では色覚検査は行なわれていませんが、幼稚園時によく色を間違えていたので病院で検査してもらったところ色弱と診断され、現在中学1年生になり学校では進路の話がでてくるようになりました。最近では色盲・色弱が就職で差別される事は無いと言われますが(一部パイロットなど特殊な職業除く)、色の区別がつかなければ仕事にならない職業は沢山あります。
実際に色の識別が重要な職業に就くかどうかは別として、色の区別がつかない事で将来就けない職業の選択肢を少しでも減らしたいと思うのは親心でしょう。
当然私自身どの様に見えるのかも未だ興味津々でした。
ちょもさんのレビューでは「劇的な変化はないが、見え方は確かに異なる」との事で、大きな期待はしていませんが、少しでも識別が出来るモノが増えるのは大歓迎です。
ということで、enchromaのサイトを訪れました。
購入までの流れ
enchromaのサイトでなくとも国内でも Enchroma Glassを購入できるお店もありますが、大分値段が高くついてしまいます。
英文弱な私でも購入出来ましたので、購入するなら直接 enchromaのサイトからがオススメです。
そのまま購入しても良いですが、サイトでは色覚テストを実施する事が出来、自分の症状のパターンや軽度なのか重症なのか分かり Enchroma Glassで適用可能かどうかが分かるので必ずテストした方が良いでしょう。
テストを行うには、サイトの中ほどにある下記画像内の「START THE TEST」をクリックします。
テストはモニターの設定や照明などに影響される可能性はありますが、大体正確に診断されているようです。
続いて表示されたページ内の「START TEST」をクリックする事で、テストが始まります。
テスト内容は毎回変わり、間違えた傾向?により問題数も増減するようです。
そして私の結果は以下の通りになりました。
google chromeで自動翻訳させると
中程度の赤緑色系の色弱と判断され、今まで程度は示されませんでしたが赤緑色系の色弱と診断されていたので概ね合っていそうです。
そしてカバーできるとの事なので、購入の決心がつきました。ちなみに息子にも同じテストを受けさせたところ結果は一緒でした。
更に色盲・色弱でない奥さんにも試してもらったところ「NORMAL COLOR VISION」としっかりなりました。
続いてメガネの選択ですが、昨年のちょもさんが購入した時にはフレームを選んだ後にレンズの濃さを3段階から選んだようなのですが、現在は濃いめのアウトドア用と薄めのインドア用の 2種類しかなく、フレーム毎にどちらか決まってしまっています。
別途、目の処方箋(視力補正)を適用出来たり米国内のみで好きなフレームに合わせてくれたりも出来るようですが、敷居が高いので私はそのままあるモノから選びました。
フレームの種類もちょもさんの時とはだいぶ変わっており、ちょもさんの選んだ Hawkは現在ありません。
またサイズも現在 Extra Largeは無く、アウトドア用のフレームは Largeのみとなっていました。
ちなみにインドア用のフレームは Mediumで、KIDS用は Smallとなっているようです。
色と処方箋の利用有無を選択してカートに入れると、送付先とオーダー情報、支払い方法が同ページ内に表示されます。
支払いはクレジットカードか PayPalから選べます。
発送金額は昨年より上がっており、2種類の差が開いてしまいましたが多少の差でしたので私もちょもさん同様 UPS Worldwide Express Saverを選択しました。
総計 $491.58 になり、注文当日の為替 $1 約110円換算した額に加え、到着時に関税+消費税で 3,000円を払いましたので、合算した額を「購入金額」としました。
9月10日に注文し、バークレイから発送され 9月13日に到着しました。さすが送料が高いだけあり速いですね。
【外 観】
梱包を解くと
製品の入った箱と風船、リアクションのお願いの紙が入っていました。
箱の中身はケースと袋、クリーニングクロス、説明書が入っていました。
ケースは重量感がありかなりしっかりしたモノです。
色覚を補正する方法にはいくつかあり、Enchromaでは一種類のレンズで全ての症状に対応させているのでレンズの色がちょもさんの画像と違って見えても撮影条件の違いでそう見えるだけです(のはずです)。
今回購入した「Canyon」はちょもさんの「Hawk」に結構似ていると思っていましたが、細部は結構違います。
鼻パッドの調整が効くタイプなので、鼻の低い私は早速自分でレンズ下部が頬に当らない様に調整しました(^^;
ヒンジにはスプリングが入っており、かけた時の押さえ具合や閉じた時に勝手に開いていかないのが良いですね。
一つ問題は、色を補正させるにはどうしても色つきメガネ(サングラス)になってしまうので、常用するのは環境によっては難しいですね。
更に私はヘッドスキンなのでサングラスをかけていると怖い人に見られていそうで(^^;;;
なので普段は車の運転時くらいしかサングラスは着用していません。
また実際問題としてアウトドアユースのレンズでは室内で使用するとだいぶ暗くなってしまいます。インドア用のレンズとの違いがどのくらいあるのかを読み取る事が出来なかったので、インドア用レンズが気になるところです。
私の場合は全体的にピンク系にひっぱられる
購入後に先の色覚テストをやってみると中程度だったのが軽度に変わりました。
後ろで奥さんに見ていてもらったのですが、ピンク系統の正解率が上がっていたそうです。
実際に今までテスト内の薄めのグレーかピンクか見分けがつかなかったモノの区別が出来ている様に自分でも感じました。
その後、室内を見回しても今までとあまり違いが感じられなかったのですが、今まで茶色だか緑色だかよく分からないと思っていたクッションが朱色だったり、薄いピンクだと思っていたモノがショッキングピンクだったりと細かい発見はありました。
また白色にしか見えなかった花の色が薄ピンクに見えるようになったのは良いのですが、くすんだ感じの白色を単品で見ると花の色で見ていた薄ピンク色に見えてしまっている感じがしています。
具体的には紙や外壁などを見た時に感じたのですが、実際の薄ピンクのモノと比べると違いは分かるのですが、全体的にピンク色に引っ張られているような感じを受けています。
他の方式の色覚補正メガネを使用している人の感想で、使用を続ける事で脳が学習していくようだと書かれていた方がおり、私も花のピンク色の印象が強くそこの記憶にひっぱられているだけで区別のつくモノを見比べていく事でまた違って見えるのかな?
まだ外ではほとんど使用できていないのですが、通常のサングラスとあまり違いが感じられず少し緑が濃く見えている程度です。
息子にもかけさせてみたのですが、学校と野球とで忙しく家の中だけですが赤系の色が濃く見える程度でやはりあまり違いを感じられていないようです。
これらのやり取りを見ていた娘(高1)が「私にもかけさせて」とやってきたのですが、娘の色の感想が「NORMAL COLOR VISION」の奥さんとも少し違います。
もしやと思い色覚テストをやらせると「MILD DEUTAN」で軽度の色弱が発覚しました。
奥さんの母親系の祖父がやはり色弱だったので可能性はあると思っていたのですが、幼稚園の頃から絵画で賞を取ったり学校の美術の先生から色使いを褒められていたので全く気付いていませんでした。
娘が言うには薄いグレーかかった色の見分けがつき辛かったそうで、単体では分かるものの隣接した時に区別がつき辛かったそうです。
娘は自分が色弱だった事にちょっとショックを受けていたようですが、これをかける事で見分けがつき易くなり更にキレイに見えるモノが多いようで、家で Enchroma Glassをかけた者の内で一番感動している様でした(^^;
娘にかけさせるまでは購入を失敗したかと思っていましたが、娘には効果がある様なので良かったかな。
まだ私は外での利用が少なく、今後街中や紅葉時の見え方など見極めていきたいと思っています。
ただ一種類のレンズで全ての色弱の補正に対応させている Enchromaの方式にはまだ懐疑的であり、今後息子と一緒に国内で体験できる数種類のレンズから自分に合ったレンズを選べる方式も試してみたいと思っているのですが、息子次第なのでどうなる事やら...
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購入金額
57,068円
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購入日
2017年09月13日
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購入場所
Enchroma
くろぱんださん
2017/09/20
生活は困らないようでしたが、服を買う時はついていったりしていました。
効果の種類や、いろんなデザインがたくさん普及して欲しいですね。
atsuo@tokyoさん
2017/09/20
2002年から小学校では色覚検査をやらなくなったので、うちの娘の様に本人は気付いていない軽度の色弱者は多そうです。
ただ見ていた景色は物心ついた頃からの色彩なので、見え辛かった色が見える(区別がつく)ようになってもそれが何色か分からないというのもあります(私の場合だけかもしれませんが)。
特に色に関してトラウマだったので、小さい頃から学生時代くらいまで色名に関わる事を避けていたのも原因の一つでしょう。
洋服選びは鬼門で、自分で買う時は定番のモノになりがちですね。結婚してからは、極力奥さんに見立ててもらっていますし。
とりあえず、視力補正用メガネ程度の価格で個々人に合ったモノが買えるようになって欲しいところです。